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おじいちゃんと家のポチは
同じ紙オムツを使ってる!?



   基本的には人間も犬、猫の使うものも同じ作りである。

   これは何かというと「紙オムツ」の事である。犬、猫の特徴である『しっぽ用の穴』
  形状や大きさが若干違うくらいで差異はほとんどない。

   人間の方も長寿化傾向だがペットもご多分に漏れず、長寿化が加速している。198
  5年に7.6歳だった犬の平均寿命は2002年には約倍の15歳になっている。猫も
  11歳から15歳と4歳伸びた。

   この原因として考えられるのは「栄養バランスの良いフードと室内飼育の増加」が挙
  げられる。私の小さい頃は塩分なんか考えずに【味噌汁ぶっ掛けご飯】をどこの家でも
  与えていったけなぁ〜。そりゃ、犬も猫も排泄が出来なくなる前に死んじゃうのも不思
  議じゃないよな〜。

   この紙オムツ、失禁対策以外にもう一つ重要な使用方法がある。それは「生理対策」
  である。人で言えば、【タンポン】といったところか。確かに最近、雌犬でどう見ても
  年をとっていないのだが紙オムツを付けている光景を見ることがある。

   使用枚数としては「失禁対策」の方が多いようだが使用割合は4:6くらいで「生理
  対策」の方が多い。ペットの紙オムツは室内飼育の増加と急激な長寿化によって、急速
  に売上が伸びている。最大手のメーカーで年間10億円ぐらいの市場がある。

   ペット商品の市場は"2兆円"とも言われているのでこれからもますます伸びて行くこ
  とは間違いない。東京都が2000年に調査したところによると飼い主がペットにかけ
  る年間の平均費用は犬で12万円、猫で9万円との事だ。

   他に急成長しているペット関連部門がある。それは私が獣医さん向けの薬品プロパー
  をしていた時、一つ懸念していたものに通じている。それは「動物病院は一軒一軒
  医療費が違う」という点を踏まえた『ペットの医療保険』である。

   たとえば、あるワクチンを例に取ると10頭分で10,000円(獣医さんの入り)
  するものがあるとすると1頭に注射しただけで薬品代はそこから出てしまう。人も健康
  保険に頼らずに治療費を払うならば、割高感を感じないだろうが実際には3割負担なの
  で「ペットの治療費」はなぜこんなに高いの!?と思うのが普通である。

   保険だけに掛け金や病気の種類、どの範囲までをカバーするかなど考慮する項目は色
  々とあるが犬、猫の1割が加入しても300億円くらいになる大きな市場なので既に数
  社が参入している。飼い主にとってもいざという時に医療費が抑えられるのでこれから
  ますます増えていくペット産業であることは間違いないだろう。

   "2兆円産業"といわれるペット業界は人を横目に見ながら進んでいる。肥満や歯周病
  などの生活習慣病などは犬、猫で既に一般的になりつつある。人間で当たり前の物や事
  がペットの世界でも常識になる。

       そんな時代が見回すとあちらこちらに存在しているのに気付く。


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