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これが解明の端緒になるのか?そんな"冬眠ホルモン" リス、ヤマネ、クマ…。これらに共通するものは何か?それは、「冬眠」す ることである。「冬眠」する事は分かっているが「冬眠」のメカニズムは不明。 【世界初"冬眠ホルモン"発見】 「冬眠」の効用とは、零度近くまで、体温が下がっても、凍死しない上、感 染症や、放射線、発がん物質への抵抗力も高まるという実に不思議な"生命現 象"である。 こんな「冬眠」に、真っ向勝負を挑み、今回、世界で初めて"冬眠ホルモン" を発見したのが、三菱化学生命科学研究所の近藤宣昭主任研究員らのチーム。 彼らが、最初にそれを発見したのは、1992年まで、さかのぼる・・・ ─────────────────────────────────── 近藤さんらは、「冬眠時期に合わせて、血液中の濃度が変わる」というタン パク質を、シマリスの体から、見つけた。 その後、12年間に渡って、実験を続け、「脳でHPの働きを妨げると冬眠 の期間が1割程度にまで短くなること」を突き止めた。 つまり・・・ HPは、「冬眠を制御するためのホルモン」であった。 ─────────────────────────────────── 近藤さんが、「冬眠」に興味を持った訳とは・・・ きっかけは、1980年代、「移植用の心臓を低温保存する研究」をした事。 臓器は摘出すると、酸素などが欠乏して、急速に細胞が死ぬ。低温にすれば、 エネルギー消費が抑えられ、保存時間は延びる。しかし、今度は、「細胞障害」 が起きてしまう。 「低温でも死なない心臓」を、実現していたのが、「冬眠」だったのだ。 近藤さんらがやり続けた「冬眠実験」の詳細とは・・・ ─────────────────────────────────── 年間100匹のシマリスを飼育 → 脳幹に、管を入れ、血液をモニターし たまま、何年間も、育てる。 ↓ このやり方を、世界の研究者は、 「信じられない実験」と驚いた。 ─────────────────────────────────── [彼らが考えた「冬眠」の仕組み] ─────────────────────────────────── 4つのタンパク質の複合体であるHPは、肝臓で作られ、普段は、血液中に あるが、「冬眠」する直前に、脳に運ばれる。 ↓ 脳に入ったHPは、タンパク質の1つが取れて、活性化され、心臓を強化す る指令を、脳に出させる。 ↓ 指令を受けた心臓は、低温でも「細胞死」しないように、細胞膜の機能など が変化し、体が、「冬眠可能な状態」に、切り替わる。 ─────────────────────────────────── [不思議な点〜考察] ─────────────────────────────────── 年間を通じて、気温を23度に保っても、体は、時期が来ると、「冬眠可能 な状態」に、切り替わってしまうこと。 この点を考察してみると・・・ HPは、外気温の変化ではなく、シマリスが「元々持っている1年間のリズ ム」に従って、変動していると、見られる。 ただ、いったん「冬眠可能な状態」に切り替わったシマリスでも、気温が下 がらなければ、眠ってしまうことはないと、近藤さんは言う。 ─────────────────────────────────── 「感染症などへの抵抗力が高まる仕組み」も、もちろん不思議だし、興味深 い点なのだが、もう一つ、不思議な点がある。 それは・・・ 「冬眠する動物が長寿」であることだ。ラットなどのげっ歯類の寿命は、通 常2〜3年。それに比べて、シマリスは、12年ほども生き、約4〜6倍も、 長寿である。 近藤さんによると・・・ 「冬眠」そのものが、"長寿の要因"ではないという。それを証明するように、 気温を暖かく保って、眠らせなくても、長生きするそうである。 近藤さんは、この"謎"に挑むため、本来は、「冬眠」しないラットなどに、 HPを投与して、人工的に、「冬眠」に導けるかどうかの実験を計画している。 将来的に、この実験が進み、「冬眠」に関する様々なことが解明されれば、 「冬眠」によって、人間はもっと長寿になり、感染症なども「冬眠」によって、 遠ざけることが、可能になるかもしれない。 誰ですか?「アイツが、永遠に、冬眠していてくれればなぁ〜」って(^^) **たまにはこんなのも・・・→ http://tinyurl.com/pklns
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