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「病気にならない生き方」=
"フードファディズム"酪農大学の科学的立証2



 確かに、100万部以上売れたベストセラーに、こんな大げさなウソが書か
れていたら、その後の影響は、大きいよなぁ〜。まさに「ウソを暴くシンポ」

*でも、"フードファディズム"って何よ?って方は
 http://www.unlimit517.co.jp/gnews39.htm

*仁木氏が反論する"科学的"根拠1
 http://www.unlimit517.co.jp/ana127.htm


【仁木氏が反論する"科学的"根拠2】

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「ミルクの科学〜牛乳の正当な評価」
───────────────────────────────────
    酪農学園大学客員教授・北海道大学名誉教授 仁木 良哉 氏
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 仁木氏は、最近は、食物や、食品成分の健康への影響について、科学的検証
を加えずに、誇大評価、または、過小評価し、商品の宣伝に悪用したり、消費
者を不安に陥れる情報を、発信したりするケースが、多く見られます。

 牛乳に関しても、同様な現象が見られています。ここでは、ちまたで、最近、
耳にする『牛乳への不当な評価』について、その項目を挙げながら、"科学的"
な反論を、示しましょう。

*ちまたで、最近、耳にする = 新谷氏の「病気にならない生き方」の事。

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《仁木氏のきわめて"科学的"な反論2》
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 ●牛乳タンパク質も問題で、分子が小さいため、アミノ酸に分解される前に、
  異物として、腸から吸収され、抗原・・・栄養士に欺されてはいけません。
  (新谷氏「病気にならない生き方」より)
───────────────────────────────────
 ○「牛乳タンパク質」は、新生児の成長のために、最も大切な栄養素です。
  牛乳の主要なタンパク質は、「カゼイン」です(仁木氏はこれが専門)。

  「カゼイン」(分子量約2万)は、牛乳中では、リン酸カルシウムの関与の
  下、会合し、巨大な粒子(分子量約100億)として、存在しています。

  内部は、「タンパク質分解酵素」が、自由に入れるような緩やかな構造を
  持っています。この大きな粒子が、消化管から、そのまま、生体内に入る
  事など、出来ません。

  「カゼイン」は、規則正しい二次構造は、持たず、消化酵素で、容易に、
  分解される「優れた食品タンパク質」として、知られているのです。
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 ●配合飼料を大量に・・・かき回し、均等化し、120度以上で、高温殺菌
  した「死んだ牛乳」は、"過酸化物質"です。
  (新谷氏「病気にならない生き方」より)
───────────────────────────────────
 ○食品衛生法は、牛乳を、消費者に提供する前に、「病原菌」を殺菌する
  目的で、"加熱殺菌"を、義務付けています。

  "加熱殺菌"は、パスツールの研究以来、工夫されて出来た、食物保存の最
  も優れた方法なのです。

  新谷氏は、120度と高温を強調しておりますが、加熱時間には、言及し
  ていません。この程度の加熱処理により、「牛乳」の栄養的価値が低下す
  るとは、考えられません。

  他の食品でも、殺菌、解毒、料理などの目的で、加熱されます。揚げ物、
  焼き魚・肉、炒め物では、180〜250度で、数分から数十分、しかも、
  酸素を多く含む空気にされされた形で、加熱されます。

  何故・・・

  それらより、はるかに、穏和な条件で、"加熱殺菌"(120度、2〜3秒)
  される「牛乳」だけを、特に、問題視するのか理解出来ません。

  酸化は、乳脂肪を構成する脂肪酸に関係し、また、酸化には、酸素が必要
  です。先ず、気体の酸素が、常圧で、「牛乳」に溶け込むのは難しく、
  「牛乳中」の溶存酸素量は、極めて微量です。

  加えて、原料乳が、殺菌される工程は、ほぼ密閉系で、乳脂肪が、酸素と
  接触する機会は、少ないのです。

  また・・・

  酸化は、構成脂肪酸の二重結合の位置で、起こりますが、乳脂肪は、他の
  油脂と比較して、二重結合の数は、少ないのです。

  確かに、量は少ないとは言え、溶存酸素と構成脂肪酸の二重結合が存在す
  る状態で、「乳脂肪の酸化」を、完全に否定は出来ません。

  しかし、脂肪の過酸化には、ラジカル酸素(高いエネルギー状態で反応性
  の高い酸素)の存在が、必須です。殺菌工程中に、酸素が、簡単に、ラジ
  カル化されることは、考え難く、脂肪の過酸化の可能性は、極めて低いと
  考えられます。

  「死んだ牛乳は"過酸化物質"です」という表現には、疑問を禁じ得ません。
───────────────────────────────────
 ●酪農家は、牛を飼うより、大豆、野菜、米などを作り・・・
───────────────────────────────────
 ○北海道の北部は、他の北方圏の国々同様、冬が長く、雪も多く、また、夏
  でも、低温で、九州のように、米は、栽培出来ないのです。

  しかし・・・

  牧草は、十分に、育ちます。その草で、乳牛を飼育し、牛乳を搾ることが、
  出来るのです。北海道の酪農家は、厳しい気候条件の下、一年中、休むこ
  となく、牛を飼い(酪農家は米農家のように農閑期はないのです)、「牛乳」
  を生産して、生活しているのです。

  だから・・・

  「酪農家は、牛を飼うより、米を・・・」などと、簡単に、書かれると、
  北海道の住み、日々、額に汗する酪農家の姿を見ている私達にとって、
  憤りすら、感じます。
───────────────────────────────────

 2日間に渡り、仁木氏の"科学的"根拠を、取り上げました。私は、酪農家を
良く知る道産子として、氏の主張したいことが、良く分かります。新谷氏に関
しては、書かれていることは、全てウソとは申しませんが、「推測による決め
付け」が、多過ぎるように、思われます。

 シンポジウムの最後で、TVの公開討論番組における「仁木」vs「新谷」を、
望んでいた方がおりましたが、私もその1人です。この著書が、何百万部も売
れたという事実がある以上、マスコミも、それをセッティングすべきです。

 1日も早い「実現」を、首を長くして、待っています。


 明後日は、シンポジウムでは発表されませんでしたが、
 酪農学園大学 酪農学部長 岡本 全弘氏の

   『牛乳に対するいわれなき中傷に反論する』を、お送りします。


    **それでも貴方は・・・→ http://tinyurl.com/gcq4b

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