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「医療訴訟」。5年続け審理最短 「医療訴訟」の審理が短くなったのは、本当に歓迎すべき事なのだろうか? 裏を返すと、「医療訴訟」が増えたから、審理も短くせざろう得ないって事? 【それでも"努力"の跡が…】 従来は、"時間が掛かり過ぎる"と指摘され続けた「医療関連訴訟」の審理時 間が、短くなっているらしい。昨年の平均審理期間(一審)は、約2年2ヶ月で、 統計を取り始めた1990年より、約1年3ヶ月も短縮。過去最短だった。 「医療関連訴訟」の特徴としては・・・ 医療過誤や、医師のインフォームド・コンセント(十分な説明と同意による 納得診療)をめぐる損害賠償請求などの訴訟。 審理に、医学的な専門知識や、経験が必要で、「争点整理に時間がかかる事」 や「中立的な鑑定人の確保の困難さ」などから、長期化が指摘されてきた。 先記の最高裁が、統計を取り始めた1990年の平均審理期間は、約3年半 (42.5ヶ月)。この長さに懸念を示した政府の司法制度改革審議会は、2001 年6月の意見書の中で、次のような提言をしていた。 ─────────────────────────────────── 1.医師ら専門委員制度の創設 2.鑑定制度の改善 3.法律家の専門性強化 ─────────────────────────────────── こういう背景もあり、最高裁は、今回の件を、「ノウハウの蓄積や医療専門 家の協力が功を奏している」と分析している。しかし、それでも、審理時間は、 民事訴訟全体の平均より、"約3倍長い"という事実が存在する。 今回の集計をまとめてみると・・・ ─────────────────────────────────── ●昨年1年間に集結した「医療関連訴訟」の1審=1047件(前年比4%増) ─────────────────────────────────── ・判決 392件(37%) ・和解 523件(50%) ─────────────────────────────────── ●平均審理期間 26.8ヶ月(前年より0.5ヶ月短く、5年連続記録更新) ─────────────────────────────────── ●判決で「損害賠償」などの請求が一部でも認められた 37.8% (しかし、民事訴訟全体の83.4%を大きく下回っている) ─────────────────────────────────── ●昨年の提訴 990件(10年ぶりに前年より減った) ─────────────────────────────────── 《診療科別》 ・内科 265件(26.8%) ・外科 257件(26.0%) ・産婦人科 118件(11.9%) ─────────────────────────────────── 「医療関連訴訟」をめぐっては、"審理迅速化"に向け、2001年4月に、 「医療集中部」が、東京、大阪両地裁に新設され、その後、千葉、名古屋、 福岡、札幌、さいたま、横浜の各地裁に、拡がっている。 最高裁は・・・ 2001年7月に、 医師や法律家で作る「医事関係訴訟委員会」が、裁判 所の要請に応えて、"鑑定人を推薦する制度"を、創設。 2004年4月には、医師らが訴訟の争点整理などに関与する「専門委員会 制度」も、導入した。 確かに・・・ 「医療関連訴訟」における審理時間を短縮しようとする"努力"は認める。だ が、私の印象では、審理時間の短縮と比例するように、病院側や医師側の逃げ 方が、巧妙に、なったような気がする。 そして、過重労働による疲れが原因か、技術不足や勉強不足が原因かは、 定かではないが、単純な「ケアレスミス」によって、患者を重篤な症状に陥ら せ、最悪の場合は、死亡に至らせるという事例が、増えている。 訴える側にとっても、審理時間が短くなるのは、良いことだが、それによっ て、肝心な「事実」が隠蔽されてしまうのでは、元も子もない。時間短縮より も、大切なのは、「何が原因で、患者がそんな状態になってしまったか?」と いうこと。 だから・・・ "時短"だけに囚われることなく、「事実の究明」に時間を割いて欲しい。 くれぐれも、病院や医師の「逃げ徳」を、許してはならない。 **医師のウソを見抜く・・・→ http://tinyurl.com/esde8
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