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新しい研修制度が「医療格差」を助長する。
大学病院が抱える理由とは何か



 ただでさえ、人手不足の地方病院から「医師を引き揚げる」。これが、どう
いう事を、意味しているか、分かりますか?特に、根幹である産婦人科で歪み

 *関連コラム1 → http://www.unlimit517.co.jp/ana51.htm

 *関連コラム2 → http://www.unlimit517.co.jp/ana52.htm

 *関連コラム3 → http://www.unlimit517.co.jp/medi78.htm


【"新研修制度"が首を絞める】

 全日本病院協会は、2004(平成16)年度から、導入された「新しい医師
臨床研修制度」に伴い、大学病院から、医師派遣を受けていた病院の約4割で、
"医師の引き揚げ"があった、との調査結果を、まとめた。

 この原因として・・・

 新制度では、研修医が、「民間病院」などで、研修するようになったため、
これまで、研修医が集中していた「大学病院」が、人手不足になり、既に、
「民間病院」などに、派遣していた医師を、引き揚げざろう得なくなった。

 この調査は、今年の2〜4月、全国の418病院を対象に実施、257病院
(約61.5%)から、回答を得た。内、新臨床研修制度に参加しているのは、
183病院(約71.2%)。
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 1.医師数について
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   ●「不足感がある」 79%
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 2.大学から派遣されていた医師について
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   ●「引き揚げがあった」 39%
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 3.今後の医師確保で大学からの応援について
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   ●「期待される」 11%
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 4.1〜2年目の初期研修医の受け入れについて(回答は119病院)
───────────────────────────────────
   ●「満足している」 86病院(約72%)

   ●「満足していない」 21病院(約18%)

    *理由は、「スタッフの負担増」が、最も多く、「研修期間が短い」
     ことや「研修医の知識・技量の不足」などが、続いた。
───────────────────────────────────
 「新制度」において、「旧制度」と大きく変わったのは、次の部分である。
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 ★「新制度」
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  臨床研修(区分)

  診療に従事しようとする医師は、2年以上、医学を履修する課程を置く
  大学に附属する病院又は厚生労働大臣の指定する病院において、臨床研修
  を受けなければならない。(医師法第16条の2)

  専念規定(区分)

  臨床研修を受けている医師は、臨床研修に専念し、その資質の向上を図る
  ように、努めなければならない。(医師法第16条の3)
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 ■「旧制度」
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  臨床研修(区分)

  医師は、免許を受けた後も、二年以上大学の医学部、若しくは、大学附置
  の研究所の附属施設である病院又は厚生労働大臣の指定する病院において、
  臨床研修を行うように努めるものとする。(医師法第16条の2)
───────────────────────────────────

 比較してみれば・・・

 一目瞭然であるが、「旧制度」では、臨床研修が、あくまでも、"努力項目"
であったのが、「新制度」では、"絶対項目"として、"義務化"されている。

 また、「旧制度」ではなかった"専念規定"の区分が、「新制度」では、きち
んと明文化されている。これによって、臨床研修項目に指定されていないこと
を、研修医に、させられなくなったことも、事実としてある。

 今までは・・・

 ドラマなどを見ても分かる通り、研修医を、あくまでも、「医師の卵」とし
て、一人前には、扱わず、"雑用係"としての位置付けであった。実際に、夜勤
などの重労働を、上の医師から、押し付けられていたケースも、多かった。

 だから、私は、"医師の質を上げる"という意味からは、「新制度」を良いも
のであると考えている。だが、その半面、大学病院の「医師引き揚げ」など、
地方病院に、医師が不足することは、目に見えていた。

 それらの代替案を出さずに、「新制度」を導入してしまったことが、悔やま
れる。患者が罹っている病気は、待ってはくれない。医師の数が足りなくて、
結果として、亡くなってしまうケースが、今後、増加するのでは?と懸念する。

 赤ちゃんも、出来ることならば、"地元"で、生ませて上げたい。


    **実名入りで掲載・・・→ http://tinyurl.com/kp9fu

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