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年間約33万の赤ちゃんが「堕胎(中絶)」という名目で命を絶たれている。 【5年経ってもピルは広がらず】 低用量ピルが国内で販売出来るようになってから5年経過した。鳴り物入りで登場 した割には普及率はわずか1%程度。一方、堕胎(人工妊娠中絶)の件数は5年前か らほぼ横ばいの33万件を数えている。 この件数の中で顕著なのは未成年の堕胎が13%も増加しているのである(1999 〜2002)。これは「ピル」がどうこう言うより「避妊」の意識が著しく低い事を 表している。 2003年度の低用量ピル服用者は約19万〜35万人。15〜44歳までの女性 0.8〜1.4%。諸外国と比較するとドイツ(59%)、フランス(36%)、米国 (16%)よりもかなり低率である。 これには理由がある。 1.まず「ドラッグストア」には置いていない(使いにくい、買いにくい)。 2.医師の処方箋が必要(面倒くさい)→ 日本は「性」後進国でセクハラまがいの ことを聞かれる事がある。 3.しかも日本で「避妊の指導と薬の処方」は病気の治療として認められず、 『保険適用外』になり、保健指導料、検査料、薬代などを含めて、月に おおよそ2,000円〜3,000円程度かかる。 【低用量ピルには利点も多い】 ☆ 服用事項、医師の処方箋を守り飲めば→妊娠する確率は約0.1%! (服用事項違反、飲み忘れなどを含めると5%ぐらいになってしまう) ☆ 副作用に関しては全くないとは言えない。特に飲み始め2〜3周期は吐き気、頭 痛、乳房の張りなどが起りえる。しかし、段々服用して行く内に症状が改善され ることが多い。 ☆ 生理痛(月経痛)が軽くなり、周期が安定する。 ☆ 貧血が改善される。 ☆ 妊娠出来る体をキープする。 【チョッとメカニズム】 元々女性の体が持っている「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」を化学的に作ったのがピル ↓ この2つのホルモンが脳にある「脳下垂体」と「視床下部」に働きかける。 ↓ 排卵を起こすホルモンを抑制する(高、中用量はこの抑制作用が強過ぎる)。 ↓ 妊娠を防ぐ(避妊)。 【"避妊"は絶対に必要!】 「堕胎」という名の殺人を犯さない為にも避妊は絶対に必要。その一つの選択肢として、 "低用量ピル"というのもあると思う。とにかく、子供を授かろうという意思の無い快楽セッ クスに避妊は必要不可欠なこと。 女性の皆さん、男性の一時的な〔ピストン快楽〕のために 貴方の体が蝕まれてもいいのですか? いつも損をするのは女性の皆さん。そんなことばかりやっていると気が付いた時には 欲しくても自分の赤ちゃんも抱けない。欲しくても病気で出来ない人がいるというのに、 貴方はただ彼と一時の快楽の為に母親になることも出来なくなった。 しわ寄せは貴方の人生の後半に来ます!! そうならない為にも「避妊」をしましょう。 【ヤミに流れる"悪質ピル"】 覚せい剤や合法(違法!)ドラッグと同様に"悪質ピル"もヤミに流れていると噂に聞く。 その背景には避妊したいのはやまやまだが、低用量ピルは医師の処方箋が必要だし、 色々と理由を聞かれるのもうざったいし、手っ取り早く買えるところで済ましてしまえ というのが"悪質ピル"を使う人間の本音だと思う。 だが、"悪質"というだけあって、効能や効果にかなり疑問あるものも流通している。 副作用の危険なども正常品に比べるとずっと高いだろう。 実際はピルを使いたいという彼女達の意思を尊重して、 こういう状況を打破するには↓ (現在)医師の処方箋がなければ買えない⇒(将来)ドラッグストアにおいても買える ただ、コンドームなどもそうだが日本では「性」の事を隠す傾向がある。 そのためには売り方に最大限の配慮をすることだ。 例えば、中身が分からないような袋を用意し、それでもレジでは ちゃんと清算出来るようにする。 ジロジロと興味本位で見ない、聞かない等である。 堕胎という悲しい行動を激減させるためにもピルを もっと流布させるためにも<売り方の改善>は考えて行かなければ ならない緊急課題である。 『避妊』は非常に重要な問題なのでこれからもしばしば取り上げて行きたいと思います。 《MEMO.0019》低用量ピル(OC-Oral Contraceptive) 卵胞ホルモンと黄体ホルモンを化学合成した飲み薬。毎日1錠を規則正しく飲めば、 避妊率は約0.1%。以前は「血栓症」などの副作用などが問題になったが、中用量、 高用量のものに比べて、ホルモンの量を減らして、9年間に渡る異例の長期審査を経 て、安全性はかなり高まった。それでも副作用が全く無いわけではないし、服用に関 しては制限事項もある。
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