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お前の持病は遺伝だから…。
「遺伝子の数」="病気のなりやすさ"に関係?



 「あんたの馬鹿は遺伝?」なんて言われたことありますか(^^;)。遺伝や遺
伝子の事は、知っているようで意外に知らない。そんな折りに、こんな研究が


【遺伝子には"個人差"アリ】

 人間の「遺伝子」は、個人によって、数が異なり、病気のなりやすさなどの
体質を、左右していると、見られるとした研究結果を、先頃、東大が参加する
国際研究チームが、発表した。

 これまでの研究で・・・

 「人間の全遺伝情報(ヒトゲノム)」に含まれる塩基配列のわずかな差が、
個人の体質の違いにつながることが、分かってきた。

 しかし、今回の研究で・・・

 更に、「ダイナミックな個人差」があることを、発見した。これによって、
遺伝情報を基に、"個人の体質に最も合った治療法や手術法"などを探す事に、
役立つと思われる。

 人間の「遺伝子数」は、計"2万数千個"あると、推定されている。
───────────────────────────────────
 今回の研究チームは・・・

 白人とアフリカ人、アジア人の計270人の「遺伝子」を解析。
                 ↓
 全遺伝子の1割を超す約2900個の中に、人によってないものや、
 重複して、2個以上あるものがあり、「数が異なる」ことが、判明。
                     ↓
 この内、
 
 「病気と関連があると見られる遺伝子」=286個

 数の違いが、
───────────────────────────────────
  ●エイズウィルスへの感染のしやすさ

  ●腎炎や膵炎

  ●アルツハイマー病のなりやすさ などに、関係している可能性が高い。
───────────────────────────────────

 この研究結果を見ても、これからの治療法は、マニュアル通りの「紋切り型
治療」では、ダメだということが、分かる。個人個人に合った最適の治療が、
必要とされてくるのである。

 この様に、「ハードの部分(医療分野でいうと研究)」は、どんどん進んで、
行くのに、「ソフトの部分(患者とのコミュニケーション)」は、益々退化して
行っているように、感じられるのは、私だけだろうか。

 私は、今でも、日本の医療技術や研究は、世界のトップレベルだと思うし、
この事は、国民として、誇っても良いことだと、考えている。

 だが、他方では・・・

 患者とのコミュニケーションが、うまく取れないことから、ただでさえ、
病気で不安になっている患者の心を、平気で傷つけたり、周りにいる家族に対
する配慮にも欠けるケースが、数多く見られる。

 だから、未だに、日本では「インフォームド・コンセント(医者が説明責任
を果たした上での納得診療)」という言葉が、非常に、空々しい印象を受ける。
一生懸命やっている医者もたくさんいるが、それ以上に、やっていない医者の
方が多い。

 私は、常々、このメルマガの中でも、治療は「医師と患者の共同作業」
「治療は、ハードが3割で、ソフトが7割」と、言ってきた。それほど、
心(精神)が病に及ぼす影響が、大きいのである。

 これを鑑みると・・・

 「ハード」が、いくら発達しても、「ソフト」の部分が、うまく行かなけれ
ば、まさに"絵に描いた餅"になってしまう。だから、「ハード」の発展を願う
と共に、「ソフト」部分の一層の向上を、切に願うものである。


   **どんどん調べて行くと・・・→ http://tinyurl.com/yfvgeb

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