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"活性酸素"は、本当に、老化の
有力な原因ではないのだろうか?を読み解く



 人間の老化に関係あるとされていた"活性酸素"。これが、実は関与していな
かったとの研究発表が、先頃、出された。これは果たして事実なのだろうか?


【老化に"活性酸素"関与せず?】

 7月15日に、非常に気になる記事が、掲載されていた。それは・・・
───────────────────────────────────
 老化に、"活性酸素"は、関係ない???
───────────────────────────────────
 老化の有力な原因の1つとされてきた"活性酸素"が、実は、老化に関与して
 いなかったとの研究報告がなされた。

 これらを報告したのは、東大食品工学研究室の染谷慎一特任教員らと、米ウ
 ィスコンシン大、フロリダ大のチームであった。

 チームは、更に、細胞内小器官「ミトコンドリア」にあるDNAの損傷蓄積
 が、老化の一因となるメカニズムを解明。15日付の米科学誌サイエンスに、
 発表した。

 "活性酸素"は、体を酸化させ、遺伝子や細胞膜を傷つける有害物質とされて
 いる。従来、活性酸素が「ミトコンドリア」を攻撃して、"老化を促す"と考
 えられていた。

 その説を有効的に利用し、"活性酸素"の働きを抑える"抗酸化効果"をうたっ
 た健康補助食品(サプリメント)などが、市場をにぎわしている。

 チームの一員である染谷特任教員は、次のように語っている。

 「マウスを使った実験で、"活性酸素"が、ミトコンドリアに障害を与えてい
  るという見方が、否定された。新たなメカニズム解明は、老化の抑制方法
  開発につながる」
───────────────────────────────────

 この記事は、かなり衝撃的だった。世界で、現在は常識とされている事が、
否定されている。ただ、今までも、常識を覆すような研究発表は、数多くなさ
れている。しかし、その多くは、その後、詳細な結果発表には至っていない。

 つまり、この様な記事を書いているのは、あくまでも「記者」であり、"科学
の専門家"ではないと言うことです。上記の記事にしても、この書き方が、論文
の正確な内容を伝えているとは、言いがたいものがあります。

 一般的に、マスコミなどの報道機関は、興味本位で「面白い研究結果」が出
ると、あまり裏取りもせずに、我先にとばかりに、直ぐに、飛びつく傾向があ
ります。"ニュース"にさえなれば、何でも良いのです。

 新聞だけじゃなく、健康番組や雑誌なども、同様です。これらの酷いところ
は、「前回まで持ち上げていたモノを、新しいモノが出たら、比較のために、
前のモノを否定する」というような実に無節操で、あざとい手法が見られます。

 昨年も、「EGCG(エピガロカテキンガレート=カテキンの中で最も抗酸化
力が強い)の量が、一定値を越えると、ガン細胞を増やしてしまう」などの研究
報道も、なされていました。この様な報道は、枚挙に暇がありません。


「本当の"科学的証明"とは、あくまでも、

     同じ結果が、複数の機関、研究から見て、信頼できるモノ です」


【この記事を"科学的"に読み解く】

 今回の研究について、資料を基に、読み解いて行くと、先ず、実験材料とし
て「ミトコンドリアの中にある異常になったDNAを正しく直す能力が、元々
欠けているマウス」を使っています。

 このマウスに、異常になったDNAが蓄積された時、「"活性酸素"の影響の
増加」や「細胞の増殖に問題があった形跡」が見られませんでした。しかし、
加齢を示すといわれる"アポーシス"というモノが、増加していたので、ミトコ
ンドリアの中にあるDNAが加齢に、中心的に関係していると推測されます。

 この研究では、決して、「抗酸化物質が重要ではない」と言っている訳では、
ありません。元々、このような障害を持ったマウスでは、代謝機能も低下して
いるので、"活性酸素"の影響も、正常なマウスとは、違っています。

 また、この"活性酸素"の影響を見るために、1つの測定方法しか使っていま
せんが、これだけでは「試験結果の信頼性は低い」と思われます。

 更に、他の幾つもの研究で、ミトコンドリアが、"活性酸素"によって、損傷
を受けて、「老化が進む」ということが、分かっています。このような事柄は、
今回の研究が「抗酸化物質の老化への影響が重要でない」と言っているのでは
ないとの科学的な裏付けに、なります。

 老化には、実に様々な要因が、関係しています。この中で、おそらく"活性
酸素"などによる[酸化ストレス]が、中心的な役割を果たしていると考えられ
ます。

 その他にも、炎症、ストレス、遺伝、インシュリン感受性などが、要因だと
推測され、研究も、日々続けられています。

 つまり、少しでも老化を遅らせる(アンチエージング)ということを考えて行
くならば、いろいろな面から、アプローチし、地道に研究を重ねていくことが、
肝要だと思われます。


 "老化防止"は、人類にとって究極の夢。

 
「でも、大事なのは、単に、どれだけ長く生きた ではなく、

         どれだけ人と関わり、熱く生きることが、大切である」


 **アレとどう関わっているのか?・・・→ http://tinyurl.com/yyxbwn

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