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貴方の常識は非常識だった!?
そんな"生活習慣病"に関する2話・老化と油



 現代社会が作り出した"生活習慣病"。自分が若い頃は、成人病と呼ばれてい
たが、現在では、必ずしも、対象が"成人"だけではない。老若男女に蔓延る…。


【"アンチエージング"に有効なホルモン発見】

 8月26日付の米科学誌「サイエンス」には、次のような非常に興味深い発
表が、なされた。発表をしたのは、黒尾誠・米テキサス大学助教授らのグルー
プ。

 内容は・・・

「"老化を防いで寿命を延ばす"働きのあるホルモンを、マウスから発見!!」

 詳細は・・・

 黒尾助教授らは、突然変異したマウスを調べた際、欠損すると、通常より、
早く全身に"老化症状"が現れる遺伝子「クロトー」を発見。

 この遺伝子「クロトー」が、主に、腎臓の細胞表面に、"特定のタンパク質"
を作り出すことを、突き止めた。

研究には、遺伝子操作で、「クロトー」の働きが、通常の2〜2.5倍となる
マウスを作り出し、これを使用した。その結果、寿命が、1.2〜1.3倍に
延びることが、判明した。

 遺伝子「クロトー」が作るタンパク質の構造の一部が切れて、血液中に入り、
全身を巡って、「インスリンの作用を抑制するホルモン」として、働くことを
確認した。

 インスリンは、読者の皆様がご存じの通り、作用を抑制し過ぎると、糖尿病
になってしまう。しかし、適度な抑制では、寿命が延びることが、これまでの
研究でも、ショウジョウバエやマウスなどで、確認されている。

 つまり、遺伝子「クロトー」が、インスリンの作用を抑えることで、「老化
を防止する(アンチエージング)ホルモン」として、機能していると考えられる
との事である。

 このホルモンを作り出す遺伝子「クロトー」と同様な遺伝子は、実は、ヒト
でも見つかっている。このメカニズムをもうチョッと詳細に解明出来れば、今
後は、動脈硬化やがん、認知症など加齢に伴うあらゆる病気(生活習慣病含む)
の予防や治療法開発に繋がる研究成果である。

 もちろん、老化の仕組み解明にも役立つ。黒尾助教授はこれについて、次に
ように述べている。

「不老長寿の薬を作ることも、原理的には可能と言える。寿命の操作という観
 点ではなく、様々な生活習慣病について、個々にではなく、一括して、発症
 を遅らせたり、症状を軽くしたりする治療に、道を開くと思う」

 ただ、問題が・・・

 研究に使用したマウスが「通常のモノ」ではない。遺伝子操作しているマウ
スを使っているため、遺伝子「クロトー」が作るタンパク質本来の生理学的機
能を、表わしているのかどうかは、分からない。

 それについては、次の段階として、通常のマウスを使い、同じ様な研究を行
なえることが、必要となってくる。その結果、このタンパク質が、どういう仕
組みで、「インスリン機能を抑制」しているのかが、分かった段階で、遺伝子
「クロトー」の本質的な役割が、明らかになる。


【"植物性"の方が、ヘルシー!?】

 日本の常識は、"非常識"だったのだろうか?

 そんなことを示す事実が存在する。日本では、長い間、「植物性油脂が、善
玉コレステロールを増す」「動物性油脂が、悪玉コレステロールを増やす」と
いうのが、常識とされてきた。

 こういう常識が言われ出したのは、1960年代前半。何と、今から40年
以上も、前のことだ。しかし、その後の研究で、体が慣れると両者の効果には、
差がなくなり、一部の国では、長期的に、植物性油脂に含まれる「リノール酸」
を摂取すると、"死亡率が高まる"という全く正反対の臨床結果さえ出ました。

 それでも、日本の常識では、植物性油脂は「ヘルシー」。すなわち、マーガ
リンとバターを比較したら、多くの日本人は、「マーガリン=ヘルシー」と答
えるだろう。

 だが、欧米ではこの神話が、崩壊しつつある。その原因とは、マーガリンな
どに含まれている「トランス型脂肪酸(トランス酸)」が、"心臓病を誘発"する
恐れがあるという事だ。

 既に、欧米各国では、「表示を義務付ける」などの動きが、拡がっている。
「トランス酸」については、1990年代、欧米において、"摂取量と心臓病の
相関関係がある"とする疫学調査の結果が、複数発表され、危険性が明らかに
なった。

 この後、認知症や肥満などの生活習慣病との関連を指摘する論文や専門家な
どの意見も相次いでいた。

 これらを受け、米食品医薬品局(FDA)は、昨年の夏、「トランス酸」の摂取が、
動脈心疾患のリスクを高める悪玉コレステロールの値を上げ、善玉コレステロ
ールを低下させるとして、来年1月から、食品の含有量明記を義務付ける。

 この「トランス酸」は、マーガリンやクッキーなどに使われるショートニン
グ(口当たりを軽くするために加える油脂製品)に含まれる。製造の過程で、液
体の植物油を固形化するため水素を添加する際に、生成される。

 日本食品油脂検査協会の調べでは、家庭用マーガリンの含有量は、平均10
%。マーガリンなどを使用した菓子やパン、植物性油脂で出来たコーヒーフレ
ッシュにも、含まれる。

 例えば・・・クロワッサン100gあたりの含有量=2.8g

 デンマークでは、全食品における含有量を「2%」までとする上限を設け、
カナダでも、表示を義務化している。WHO(世界保健機構)も「摂取エネルギ
ーの1%(グラム数では2g程度)に抑えるべき」としている。

 しかし、日本では、脳天気というか、業界の方しか向いていないというか、
内閣府が、次のような公式見解を出している。「諸外国と比較して、トランス
酸の摂取量が少ない日本人の食生活から見て、トランス酸の摂取による健康へ
の影響は小さい」。

 確かに、少し前のデータだが、1999年の成人一人当たりのトランス酸・
摂取量を、マーガリンなどの生産量から割り出すと、日本は、1.56g、米
国は、その約4倍近い、5.8gも摂取していました。

 だが、その後、コンビニが激増し、子供達を含め、多くの国民が、"米国型
の食事"に移行して来ている現代では「危険じゃない」とは、決して、言い切れ
ないだろう。その上、アイスクリームやレトルトカレーなどの加工食品の多く
にも、安価なマーガリンが、使われているのである。

 政府は、完全に、消費者よりも、業界に配慮し、次のような時代錯誤も甚だ
しい言葉も口にしている。「リノール酸の大量摂取で、トランス酸の危険性は、
相殺される」。

 先に述べたように、既に、このリノール酸自体が、海外では、心筋梗塞のリ
スクを高め、死亡率が上がるとさえ、言われているのに…。

 ここで・・・
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トランス酸の「具体的3つの問題点」=天然にない"異常"な油
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1.トランス酸は、プロスタグランディン(生理活性物質の一種)に転換されず、
  また、他の不飽和脂肪酸が、プロスタグランディンに変換されるのを、妨
  げたり、脂溶性ビタミンの利用を妨げたりする。

2.トランス型の構造は、不自然で、細胞膜のしっかりした構成材料にならな
  いので、膜組織に多量にあると、膜の構造が、弱くなり、有害な物質の侵
  入を、許しやすくなる(これが、クローン病の一因と捉える人もいます)。

3.必須脂肪酸としての機能を持たないため、生体膜の材料にも、局所ホルモ
  ンにもならないが、排泄するための代謝に、大量のビタミンとミネラルを
  消耗するという有害物質であり、とんでもない"お荷物"である。
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 ある実験をした・・・

 遺伝的に高血圧になりやすいネズミに、バターやマーガリンを含む餌を与え
る実験をした。すると、マーガリンを餌としていたネズミは、約310日後、
全てが死亡。バターのネズミは、この時点で、約8割弱が、生き残った。


「こんな事実があっても、

           政府は、まだ"業界を守ろう"とするのだろうか?


  **食べる物がなくなるよぉ〜・・・→ http://tinyurl.com/ydwlje

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