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多くの所で使っている"成長促進ホルモン"。
それでも生産効率を優先するか



 世界最大手のコーヒーチェーン・スタバ。このスタバが、米国で蔓延してい
る成長促進ホルモンを投与された牛の乳製品を米国内の全店舗でやめるという。


【"生産効率"第一の米国】

 何故、スターバックス(本社・シアトル)が、この"成長促進ホルモン"を投与
された牛の乳製品を、やめるという経緯に至ったのか?

 既に、この"成長促進ホルモン"は、発ガンリスクを高める副作用が指摘され、
カナダなども使用を禁止している。同社は、今年初めに、トランス脂肪酸食品
の追放を実施。食の安全に対する消費者の高まりを、企業イメージ向上に、
結び付ける戦略を、鮮明にしている。

 スタバは・・・

 ミルクやクリームについて、遺伝子組み換え技術で、製造された"成長促進
ホルモン"「γBGH」を投与していない乳製品への切り替えを、進めている。

 全乳製品に占める比率は、今月時点で、37%と、昨年末の27%から上昇。

 ただし・・・

 供給量には、限りがあるため、現時点では、ワシントン、オレゴン、アイダ
ホ、など8州に限定されている。しかし、時期は未定だが、今後は、全米約
5600店舗を、「ホルモンフリー(ホルモン剤を使わない乳製品使用)」に、
する予定だという。

 "成長促進ホルモン"「γBGH」は、遺伝子組み換え作物で、名高い米バイ
オ大手モンサントが、開発し、1993(平成5)年に、米食品医薬品局(FDA)
が、承認した。

 うたい文句は、「牛乳生産量を、10%から15%に、上昇させる」として、
米国内の乳牛農家に、普及。好業績を続けるモンサント社の主力製品の一つで
ある。

 この「γBGH」が、"発ガンリスク"を高めるという根拠は・・・

 1999(平成11)年、3月21日に出されたレポートによるところが大き
い。このレポートは、当時イリノイ大学環境薬学部教授であり、癌予防連合の
会長であるサミュエル・エプスタイン博士により、発表されている。

 その中身には・・・

 欧州連合(EC)は、権威ある16人の国際科学委員会のメンバーによる報告
書を発表した。その報告は、モンサント社の遺伝子操作ホルモン「γBGH」
を注射された雌牛から得られたミルクに、IGF−1(インシュリンのような
成長ファクター)が、"自然に過剰発生"することが、確認されたという内容。

 この「γBGH」は、通常の牛よりも、「10%多くミルクを生み出す薬」
である。その報告書には、過剰に、IGF−1を摂取すると、乳がんや前立腺
がんの発生率が、向上する危険性があるといった内容が、含まれている。

 前記のように、カナダは、このレポートが発表される前、1999(平成11)
1月14日に、8年間にわたる科学的検討を行った結果、モンサント社が熱望
していた遺伝子操作ミルクホルモン「γBGH」の認可を、見合わせている。

 しかし・・・

 米食品医薬品局(FDA)は、このレポートやその他の科学者が発表した論文を、
ことごとく無視をした。上記の欧州連合(EC)の警告は、米食品医薬品局(FDA)
の方針と、厳しく対立しているが、FDAの方針は、「γBGHミルクは安全だ」
という"モンサント社の機密"にされた要求に、基づいたものである。

 つまり・・・

 極論すれば、FDAは、アメリカ国民が、「乳がん」「前立腺がん」に罹るリス
クより、企業の利益を、優先しているとも、言えるだろう。

 それだけに、今回、世界最大手のコーヒーチェーン・スタバが、下した判断
は、非常に、勇気があり、アメリカ国民にとっても、有益なものであると、
思われる。

 けれど、アメリカでは、今回の乳牛の件にしても、肉牛の件にしても、まだ
まだ"生産効率"を、最優先する傾向があることは、否めない。

 肉牛に関して言えば・・・

 私も、実は、日本で"ソレ"を打つ現場を見たことがある(今では全面的に使用
禁止)。"ソレ"とは、「シノベックスS」という薬剤のこと。これは、女性ホル
モン由来の成長ホルモンであり、牛の耳根部(耳の付け根)に、注射器状のモノ
で、打ち込むものである。

 "ソレ"を打ち込むことにより、吉野家ではないが、肉牛を「早く、大きく、
安く」仕上げることが、可能なのである。アメリカでは、未だに、多くの肉牛
農家で、使用されていると、聞く。

 このホルモン剤にも、当然、副作用が指摘されており、これを打った肉牛の
肉を、子供が食べると、男子なのに、胸が大きくなったりするとの報告もある。

 "生産効率"を、全く無視することは、出来ないが、アメリカでも、日本でも、
その生産物が、人間の体に入った場合、どうなるかを、想像して、作ってもら
いたい。目先の利益が、人の健康を冒しているとしたら、非常に、悲しい。


  **一体なにが起きている・・・→ http://tinyurl.com/2v43fp

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