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再編は消費者にとって有利? 私も、ある報道で、初めて"この問題"を知った。なるほどコレは、製薬会社 にとって、死活問題である。「薬くそ倍」何て、言われていたのは今や昔か…。 【米国での"特許期限"】 日本の大手製薬会社が、医薬品の「2010年問題」に、危機感を募らせて いるという。各社とも、世界最大市場の米国で、2010年前後に、主力製品 の特許が、相次いで、期限切れを迎えるからだ。 その後は・・・ 現在は、CMでもかなり流されている主成分が同じ(実は全く同じではない) で、安価な後発医薬品(ジェネリック医薬品orゾロ品)に、売り上げの大部分を、 奪われる危惧を、抱いている。そのため、将来の収益維持をにらみ、業界再編 の機運が、高まりつつある。 ─────────────────────────────────── *ジェネリック医薬品=ゾロ品に関しては、コチラを↓ ─────────────────────────────────── ジェネリック医薬品のうそ http://www.unlimit517.co.jp/medi30.htm ジェネリック=ゾロ品ニセモノ1 http://www.unlimit517.co.jp/medi57.htm ジェネリック=ゾロ品ニセモノ2 http://www.unlimit517.co.jp/medi65.htm ジェネリック=ゾロ品ニセモノ3 http://www.unlimit517.co.jp/medi70.htm ジェネリックを値段だけで… http://www.unlimit517.co.jp/medi110.htm ─────────────────────────────────── 国内最大手の武田薬品工業は、アナリスト向けの決算説明会で、長谷川社長 自身が、次のような事実を、明らかにしている。 それは・・・ 買収に向け、様々な会社を分析したが、色々な面で合わず、手を挙げなかっ た。具体的な会社名で言うと、最終的に、ドイツ製薬大手のバイエルに買収さ れた同国大手シェーリングの買収に、一時、興味を持ったとのことだ。 背景にあったのは・・・ 全世界での年間売り上げが、それぞれ1500億円を超える主力の3品目が、 2009〜2012年までの間に、米国で、特許期限を、迎えることである。 ─────────────────────────────────── ●2009年 消化性潰瘍治療剤 ランソプラゾール(製品名:タケプロン) http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se23/se2329023.html ●2011年 糖尿病治療薬 塩酸ピオグリタゾン(製品名:アクトス) http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se39/se3969007.html ●2012年 高血圧治療薬 カンデサルタン(製品名:ブロプレス) http://www.okusuri110.com/dwm/sen/sen21/sen2149040.html ─────────────────────────────────── 米国では、特許権の保護期間を、過ぎると、特許権侵害で、訴えられる心配 がなくなるため、後発医薬品(ジェネリック医薬品orゾロ品)が、続々と、発売 される。 中には・・・ 価格が、1割程度と、非常に安い後発品もあり、特許権を持っていた会社の その薬の売上高が、ピーク時に比べ、8割減るケースも、あるという。 こういうケースを想定して、後継品を育成して、収益を維持出来るかどうか が、製薬会社の生き残りの鍵ではある。だが、実際、医薬品の研究開発は、 「成功率が低い」という現状が、横たわっている。 武田は、これまで、自社開発品(それほどの開発力ではない)の成功で、収益 を拡大してきたが、今後は、それだけに頼らず、積極的に、企業買収なども、 視野に入れて行くとのことである。 エーザイは、2006年9月、米国企業から、抗がん剤4品目の製造販売権 などを、2億500百万ドル(約300億円)で、買収すると既に発表している。 自社開発品に、期待の抗がん剤があり、この領域の品揃えを、強化する予定。 ─────────────────────────────────── ●2010年 認知症治療薬 塩酸ドネペジル(製品名:アリセプト) http://www.okusuri110.com/dwm/sen/sen11/sen1190012.html ●2013年 消化性潰瘍治療薬 ラベプラゾールナトリウム(製品名:パリエット) http://www.okusuri110.com/dwm/sen/sen23/sen2329028.html ─────────────────────────────────── アステラス製薬(山之内+藤沢)も、得意の泌尿器系や免疫系の製品を、一層 充実させるため、積極的に、他社との開発提携などに、乗り出す方針。 ─────────────────────────────────── ●2008年 免疫抑制薬 タクロリムス(製品名:プログラフ) http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se39/se3999014.html ●2009年 排尿障害改善薬 塩酸タムスロシン(製品名:ハルナール) http://www.okusuri110.com/dwm/sen/sen25/sen2590008.html ─────────────────────────────────── 日本の製薬会社は、欧米の大手(欧米かっ(^^)に比べて、研究開発費が、 極端に少なく、武田など大手4社分(ここに掲載されている4社)を合計しても、 世界最大手の米ファイザーに、届かない状況である。 研究開発費を、一気に増大させる一つの方法として、合併・買収による規模 拡大("スケールメリット"を狙う=販売・資金調達など双方で)が、近道である と、考えられている。 これを後押しするように・・・ 厚労省は、国際展開する製薬会社は、2、3社に、集約されるのが、望まし いとし、業界に、再編を促してきたという経緯がある。 しかし・・・ 2005年に、三共と第一製薬の統合で、第一三共が、誕生して以来、 「大型再編」は、足踏み状態であり、あまり、進んでいない。 ─────────────────────────────────── ●2010年 抗菌薬 レボフロキサシン(製品名:クラビット) http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se62/se6241013.html ─────────────────────────────────── 今回取り上げた「2010年問題」への対応が、きっかけとなり、ここに挙 げた製薬大手を中心に、合併・買収が、活発化する可能性もあるだろう。 だが、決して・・・ 忘れてはならないのは、企業の利益を最優先するあまりに、消費者(患者)を、 無視したような合併・買収は、あってはならない事である。あくまでも、基本 に、消費者(患者)の健康、利益が存在し、そのために、合併・買収という方法 を、採用するのだと、企業は、もう一度、強く言い聞かせて欲しい。 「大きくなったけど、あの製薬会社の態度、何だ!」と言われないように…。 **この会社が危ない・・・ http://tinyurl.com/374fh2
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