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"設置"に様々な議論が噴出中2 少し前、「赤ちゃんポスト」に対して、貴方にアンケートを依頼しました。 その回答が出ましたので、今号で発表します。この件、マスコミでも凄い…。 ↓ ご覧にならなかった貴方は → http://www.unlimit517.co.jp/ana212.htm 【先ず"相談"してもらう事が一番】 熊本市にある慈恵病院が、設置を決めた「赤ちゃんポスト(こうのとりの ゆりかご)」の原型になったものが、"ドイツ"にある。 "ドイツ"では・・・ 新生児を匿名で預かる施設を「赤ちゃんのベッド」と呼んでいる。"ドイツ" 国内に、この施設が約80ヵ所ある。1ヵ所当たり、光熱費などを含めて、 年間で、800万円の維持費が、必要とされている。 これらを下敷きとして・・・ ─────────────────────────────────── 慈恵病院が作ろうとしている「ゆりかご」の概要は、次の通りである(計画) ─────────────────────────────────── ●設置場所 ─────────────────────────────────── 正面玄関から、右側奥に、数十メートル歩いた裏手で、表通りから、 見えない位置。被服室の一部や外壁を、改装。 ─────────────────────────────────── ●「ゆりかご」窓口および本体 ─────────────────────────────────── 高さ45センチ、横65センチ、自動ロック付きの小型とびら付き。 ─────────────────────────────────── ・とびらは、一度閉じると、外からは開けられない。 ・とびらを開けると、ナース・ステーションなどに、ブザーが鳴る。 ・新生児用医療機器で、温度や酸素濃度を、最適に調整出来る。 ─────────────────────────────────── ●"産み捨て"を防ぐための工夫 ─────────────────────────────────── ・「ゆりかご」近くの壁には、インターホンを付け、思い直した母親と 医師らが、話し合えるようにする。 ・「ゆりかご」の奥には、"相談室"を設ける。 ・同病院や児童相談所などの電話番号を記して、"相談"を促す看板を、 「ゆりかご」の周囲の数ヶ所に、設置。 ─────────────────────────────────── ・「ゆりかご」の中には・・・ ─────────────────────────────────── 『私達は、力の及ぶ限り、貴方の赤ちゃんの世話をします。 もう一度、赤ちゃんを引き取りたいと思われる時は、 いつでも、連絡してきてください』 と書いた手紙を置き、親に持って行ってもらう。 ─────────────────────────────────── この「ゆりかご」に込められているのは・・・ あくまでも、"預かる"のは「緊急避難」的措置であると言うこと。事前に、 "相談"してもらうことが、一番の目的である。そのために、「母親宛の手紙」 を置いたり、「掲示板」なども設置するそうです。 それだけ、現行の児童相談所や児童養護施設では、対応しきれない相談案件 が、山積しているということである。こういう背景から、慈恵病院では、 「気軽に相談に応じられる窓口(現代の駆け込み寺的要素)」や「養子縁組を進 める態勢」の強化を、目指している。 実際、現状は・・・ 「虐待」で亡くなる子供は、毎年約60人。捨て子は、後を絶たない。人工 妊娠中絶数は、約28万9千件(2005年度)。子供の命は、こんなにも、 多くの危険に、さらされている。 当然、我々大人には、日本の将来を託す子供達を、守る義務がある。その かけがえのない命は、何としてでも、救わなければならない。その一つの方法 が、今回の「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」という訳である。 反対派の意見として、一番多いのが・・・ 「子捨てを助長する」というものである。既に、こういうシステムが、始め られている"ドイツ"では、ここ数年で、80ヵ所の「ベッド」に預けられた 赤ちゃんは、年に、40人前後で、増えてはいないようです。 熊本も、"ドイツ"のようになるとは言えないけれど、少なくとも、子育てで 困っているお母さんの選択肢が、増えることは、確かです。今の"個人主義"の 世の中では、どこにも、相談出来ずに、途方に暮れている母親が、多いことも、 現実にはあるのです。 ところで・・・ ─────────────────────────────────── ★「ゆりかご」に預けられた赤ちゃんは、どうなるのか?(熊本市の場合) ─────────────────────────────────── ↓「ゆりかご」に預けられる↓ ─────────────────────────────────── ●警察に連絡する。→ 本当に、親に放置されたのか、保護責任者遺棄罪 に当たらないかなどを、捜査する。 ●診察し、病気に罹っているかどうかなどを、確認。 ─────────────────────────────────── ↓ ↓ ─────────────────────────────────── 1週間ほどで、児童相談所が、児童福祉法に基づき、 「乳児院」(原則2歳まで)に、入所させる。 ─────────────────────────────────── ↓ 生みの親が判明 ↓ ─────────────────────────────────── ●「乳児院」での養育中に、生みの親が、名乗り出れば、引き取られるが、 養育が困難な場合は、里親や児童養護施設に、預けられる事もアリ。 ●生みの親が、希望すれば、里親との特別養子縁組が、認められ、 戸籍上も、実子となる。 ─────────────────────────────────── ↓ 生みの親が分からない ↓ ─────────────────────────────────── ●(熊本)市長が、名前を付け、戸籍の作成後、親が名乗り出るのを、待つ。 ●養子縁組の希望者がいても、児童相談所は、親が判明する可能性を考え、 しばらくは、「赤ちゃんを紹介しない」。 ─────────────────────────────────── ↓ 6ヶ月〜1年経過後 ↓ ─────────────────────────────────── ●初めて、紹介が行われ、希望者は、数ヶ月間、「乳児院」を訪問するな どして、子供と慣れ、さらに、里親として、半年間ほどの同居を経て、 生みの親の同意なしで、家庭裁判所に、特別養子縁組を、申し立てるこ とが、出来るようになる。 ─────────────────────────────────── これらを円滑に進めて行くためには、「病院」と「行政」の連携が、不可欠 である。また、こういう問題を、「病院」だけに委ねるのではなく、児童相談 所などの「行政」側が、もう少し、困っている母親が、相談しやすいような環 境を、整備することも、必要である(もちろん、人員を確保した上で)。 ただ、私の希望としては・・・ 窮余の策として、「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」を評価するが、 日本全国に、これが広まるような世の中には、なって欲しくない。そのために は、母親(女性側)だけではなく、"男性側の協力"が、なくてはならない。 だって・・・ 「赤ちゃん」は、男性がいないと、出来ないでしょう。困っている女性を前 にして、その男達は、一体、どうしたんだ!と、声を大にして言いたい。やり っ放しで、捨てたのかよ、"ふたりの人間"(場合によってはもっと多い)を!! だから・・・ "男性側の協力"とは、女性との関係に「自覚」を持ち、責任を取る事である。 ■「快楽殺人」の実態とは? → http://www.unlimit517.co.jp/ana15.htm ■もう一つの大問題とは?? → http://www.unlimit517.co.jp/ana99.htm **ラフカディオ・ハーン語・・・ http://www.unlimit517.co.jp/ib246.html
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