毒舌!医療と生物をやさしく読み解く入門

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やさしく読み解く入門」


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人の手で広まった「外来種」を、
無理矢理減らすことは問題がないのか!?



「外来種」が「在来種」を駆逐している事は以前から、問題になっていた。だ
が、人工的に変えてしまった"生態系"を再び人が変えてしまう事に不都合は…。

 先日、内閣府が「自然の保護と利用に関する世論調査」を、5年ぶりに発表。

 その結果によると・・・
───────────────────────────────────
★「外来種」の問題を知っている人 → 77.3%(18.9ポイント増)
───────────────────────────────────
★「外来種」を、被害を防ぐために、駆除すべきだという人
                 → 90.7%(16.9ポイント増)
───────────────────────────────────


【"外来種"=外国の動物!?】

 "外来種"って、全部「外国から来た種」なんじゃないの?と誤解されている
方はいないだろうか。実は、私も最初はそういう風に思っていた。

            「でも、本当は・・・」

 元来、「野生生物」というのは、気候や地形など風土的な条件によって、生
息出来る範囲が限定され、それ故に、「地域ごとに特色を持った"生態系"」が
形成されている。

 しかし、それでうまくバランスが取られていた環境の中に、珍しい魚や動物、
昆虫などが、ペットとして輸入されたり、植物が観賞や栽培などの目的で、持
ち込まれたりするケースが増えると、結果として、

   「本来、その地域に生息しない生物、植物が定着してしまう」

 そして、その場所で、「野生化」してしまう事により、地域固有の生物であ
った「在来種」を駆逐してしまうことが、現在、大問題になっているのである。

 この駆逐してしまう様な種。上記のような目的で、動植物が"本来持つ移動
能力"を大きく超えて、意図的(ほとんどがこちら側)・非意図的に移動させら
れた生物を、

             「"外来種"と呼ぶ」

 すなわち、日本国内であっても、無人島などにおいて周囲を隔離されている
地域などでは、国内の他の地域から、新たな動植物などが持ち込まれる可能性
もある。その持ち込まれた種も、やはり"外来種"なのである。

【"外来種"にはどんな動物がいるの?】

 現在、日本では、明治以降、動物、植物を含めて、「約1,900種」の外
来種が定着している。既に、いるのが"普通"というくらいに、日本人の中で定
着している種も珍しくない。例えば、ミドリガメ(ミシシッピーアカミミガメ)
は縁日などで、ニジマスも、釣り堀などでは代表的な魚である。

 それでは"外来種"が、駆逐以外にもどういう悪さをしているか具体的な事例
と"在来種"などと比較しながら、箇条書きにして行きたい。
───────────────────────────────────
[1."在来種"を駆逐している事例]
───────────────────────────────────
  [外来種]           [在来種]
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●ウチダザリガニ→北海道東部のニホンザリガニが駆逐されつつある。
         (最近では、ミンク[外来種]のエサになっている)
───────────────────────────────────
●イタチ、ミンク→北海道のエゾオコジョ、イイズナ、エゾクロテンのエサ
         (ニホンザリガニ含めて)を横取りするなどで駆逐する。
───────────────────────────────────
●カダヤシ(蚊絶やし)→ メダカ を駆逐している。
───────────────────────────────────
●セイヨウタンポポ→ ニホンタンポポ を駆逐している。
───────────────────────────────────
●ブタクサ・セイタカアワダチソウ→ カワラノギク 等の在来植物を駆逐。
 (花粉症の原因にもなっている)
───────────────────────────────────
[2."在来種"の捕食(食い尽くす可能性)]
───────────────────────────────────
●ブラックバス・ブルーギル→ 全国の在来淡水魚を補食
───────────────────────────────────
●マングース(ハブの天敵)→アマミノクロウサギなど、奄美の希少動物の捕食
───────────────────────────────────
●ノネコ(イエネコが野生化)→
 ヤンバルクイナ、カラスバト等の地上性小動物の捕食
───────────────────────────────────
●イタチ→
 三宅島のアカコッコ、トカラ列島のアカヒゲ等、地上性小動物の捕食
───────────────────────────────────
●テン→ 佐渡島に生息する在来小動物の捕食
───────────────────────────────────
[3.交雑・遺伝的かく乱(在来純粋種の危機)]
───────────────────────────────────
●タイワンザル→和歌山県、青森県・下北等のニホンザルとの交雑による
        遺伝子かく乱の危険性
───────────────────────────────────
●セイヨウオオマルハナバチ→在来マルハナバチの遺伝子汚染の危険性
───────────────────────────────────
●タイリクバラタナゴ→西日本に生息する在来ニッポンバラタナゴとの交雑に
           よる遺伝子かく乱の危険性
───────────────────────────────────
●ミナミイシガメ→沖縄に生息するリュウキュウヤマガメとの交雑による遺伝
         子かく乱の危険性
───────────────────────────────────
[4.植生破壊、農林業被害など]
───────────────────────────────────
●ノヤギ(野生化したヤギ)→ 小笠原諸島の植生破壊、農林業の被害
───────────────────────────────────
●アライグマ→ 北海道、関東、中部地方などでの植生破壊、農作物の食害
───────────────────────────────────
●ヌートリア(巨大ネズミ)→ 中部、中国地方の植生破壊、農林業の被害
───────────────────────────────────
●キョン(八丈島のキョンbyこまわり)→千葉、伊豆大島の植生破壊
───────────────────────────────────
●タイワンリス→ 神奈川県等の植生破壊、木を囓るため、家屋の損傷なども
───────────────────────────────────
●リンゴガイ(ジャンボタニシ)→ 水中の植生破壊
───────────────────────────────────
[5.人間への直接危害など]
───────────────────────────────────
●ワニ、カミツキガメ、タイワンハブなどの主に捨てられた凶暴なペットによ
 る直接的な危害。これは、無責任なペット飼い主の増加に起因する。
───────────────────────────────────
●アライグマ→アライグマ回虫の恐れ。この他にも、寄生虫やウィルスなどに
       よる疾病をヒトに移す可能性のある"外来種"が存在する。
───────────────────────────────────

【"外来種"を法律でバッサリ切れるのか?】

ここからは、ちょっと法律の話になるので勘弁を・・・

 上に箇条書きにしただけで、これだけの事例が挙げられる。その中で、今回、
環境省は、固有の自然を守るというのが目的の「外来種被害防止法」に基づい
て、"動植物37種"を対象として、リストアップし、了承された。

       「これらは、"特定外来生物"に指定される」

"特定外来生物"(哺乳類・鳥類、は虫類・両生類、魚類、昆虫類、無脊椎動物、
植物の6つのグループに分けられる)は原則として・・・
───────────────────────────────────
×飼育・栽培の禁止

×運搬・保管・輸入の禁止

×野外に放つ・植える・まくなどの禁止(オオクチバスの"キャッチアンドリリ
 ース"は許可された=スポーツフィッシングの経済効果に配慮??)

×許可を受けていない者に対する譲渡・引き渡し

×それらに違反すると「最高1億円の罰金、個人だと3年以下の懲役か300
 万円以下の罰金」という罰則が設けられる。

 この法律の根本的な理念は、1992年に制定され、世界184ヵ国が締結
する「生物多様性条約」が基本とされている。
───────────────────────────────────
[目的は以下の3点]
───────────────────────────────────
1. 地球上の多様な生物を、"その生息環境とともに保全"すること

2. "生物資源を持続可能"であるように利用すること

3. "遺伝資源の利用から生ずる利益"を、公正かつ平衡に配分すること
───────────────────────────────────

   *詳細は → http://www.biodic.go.jp/biolaw/jo_hon.html


「これらの法律を作ることや条例を制定する事は非常に良く分かるが・・・」


 だが、同植物たちには、実に『様々な事情』があるのだ。

 ペットとして連れてこられた動物、動物園で観賞用として輸入された動物、
かっこいいペットとして輸入された昆虫、観賞や栽培のために持ち込まれた植
物、上に挙げた「問題になっている"外来種"」にしても、最初は"ある目的"が
あったのだ。

───────────────────────────────────
例えば・・・
───────────────────────────────────
◇ウチダザリガニ…"動物性タンパク源"が少ないのを、補っていた。
───────────────────────────────────
◇カダヤシ(蚊絶やし)…その名の通り、"ボウフラ対策"のため。
───────────────────────────────────
◇ノヤギ…元々が、"家畜"。その後、島に、人間が遺棄している。
───────────────────────────────────
◇ブラックバス(オオクチバス)…最初は、"漁業用"として、輸入された。
───────────────────────────────────
◇セイヨウオオマルハナバチ…"温室トマトの栽培の受粉"に利用。
───────────────────────────────────
◇ミンク…"高級な毛皮"を取るため。
───────────────────────────────────
◇マングース…"ハブ、ノネズミなど駆除"を目的とした。
───────────────────────────────────
植物でも・・・
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◇シロツメクサ(クローバー)…"牧草"として、輸入された。
───────────────────────────────────
◇ホテイアオイ…"金魚の水草"として、輸入された。etc…
───────────────────────────────────
[これらの"導入経路"を、まとめてみると・・・]
───────────────────────────────────
1.天敵、ある目的(受粉、漁業用、毛皮用など)のため、観賞用、緑化用など

2.ペットの遺棄

3.動物園(その他の商業施設)からの逃走など"過失による野外への逸出"

4.人、物資などに、付着しての非意図的な導入
───────────────────────────────────
*1〜3 意図的
───────────────────────────────────

 どの項目をあげつらっても、結局は「人間の勝手でリリース(動植物を持ち込
み、離し)」「人間の勝手で"在来種だけ"の保護」「人間の勝手で条約、法律の
制定」「人間の勝手で役目を終えた"外来種"の始末」…余りにも"身勝手"!!


    〜こんな人類のする事に、私は次の懸念を抱いています〜
───────────────────────────────────
■"在来種"を守るために入口を狭くするのは理解出来るが、"外来種"を駆逐す
 る事により、『二次的な生態系の破壊』ということにはならないのか?

■"外来種"を駆逐した後、本当に"在来種"をその地域に取り戻せる事が出来る
 のか?逆に、"生物不毛地帯"などということに、なりはしないのか??

■"在来種"と"外来種"の『共存の道』というものは、全く不可能なことなのか
 ?本当に、"外来種"だけが、その地域の生態系に悪影響を及ぼすのか??
───────────────────────────────────

 「自然保護至上主義者ではないが、少しでも、無益な殺傷は好まない」


**全てが滅んでしまうのか・・・ http://www.unlimit517.co.jp/ib258.html

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