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2月の大嵐が去り、ホッと一息ついている我が北海道の札幌市であります。 自然の猛威は、スゴイですねぇ〜。現代生活など、一瞬にして吹き飛びます。 ところで・・・ 今日は、約4年に1度やって来る「閏年」の「閏日」である29日です。 この「閏(うるう)」、音読みでは「閏(ジュン)」と、読むそうです。 それは、「閏」を、「潤」と、書き間違ったからと、されています。 「閏(ジュン)」の本来の意味は・・・ 「差し挟む」という意味らしいです。つまり、「日を差し挟む」という事。 様々な歴史を経て、「閏年」や「閏日」が、誕生するのですね、う〜ん。 次の話題は、非常に、身につまされます・・・ 東大の松木則夫教授(薬品作用学)達が、"こんな事"を、明らかにしました。 "こんな事"って・・・ ─────────────────────────────────── 恐怖体験をさせたラットに、アルコールを、注射すると、 注射していないラットより、「恐怖の記憶が長く残る」 ─────────────────────────────────── ということ。 ─────────────────────────────────── 研究チームの手順は・・・ ─────────────────────────────────── 囲に入れたラットに、"電気ショック"を与える ↓ ─────────────────────────────────── 翌日、同じ囲に入れると"電気ショック"を与えなくても、 「恐怖の記憶」が蘇り、ラットは、すくんで、動きを止めた。 ↓ ─────────────────────────────────── このラットを、いったん、外に出し、 ─────────────────────────────────── ●アルコールを注射する群 ○生理食塩水を注射する群 ↓ ─────────────────────────────────── 再び、囲に入れ、観察を開始。 ↓ ─────────────────────────────────── ●群は、1週間経過しても、注射前より、強くすくむ状態が、続いた。 2週間経過しても、囲の中で、すくむ時間は、1割ほどしか、 減らなかった。 ─────────────────────────────────── ○群は、2週間後、すくむ時間が、●群のラットの半分近くになった。 ↓ アルコールを注射したラットに比べ、「恐怖の記憶が薄まっている」状態 ─────────────────────────────────── 【松木教授の結論】 ─────────────────────────────────── 「記憶は、獲得後に、いったん、固定され、また、思い出して、 不安定な状態に、なった後、再び、固定されるという過程を、 繰り返し、徐々に、薄まる」 ─────────────────────────────────── 「(深酒の時の記憶があいまいなように)記憶獲得時のアルコールは、 獲得を阻害する働きがあるが、再固定では、アルコールに、逆の効果が、 あったため、驚いた。嫌なことを、忘れるためには、酒を飲まずに、 楽しい記憶で、上書きする方が、良いのかも知れない」 ─────────────────────────────────── ただし・・・ 「楽しい記憶」については、「恐怖の記憶」とは異なり、基準が曖昧で、 ラットでの実験が、困難なため、現在までの所、確認出来ていないとの事。 私のような酒飲みから見ると・・・ 確かに、納得出来る部分も。その上、少しの恐怖でも、オーバーに感じ取る。 「恐怖体験(ヤクザに絡まれるなど)」をした飲み屋には、二度と、 行きたくないもんなぁ〜。ラットが、そんな囲で、すくむのも、分かるよ。 チョッと上の表記で、気になったのが・・・ (深酒の時の記憶があいまいなように)と、いうところである。 確かに、「あいまい」なところも、多いのだが、何故かしら、 妙に、「詳細にハッキリ」と、記憶していることも、多いのである。 これは、私だけではなく、水商売の従事する女性の多くが、証言している。 この"事実"は、いったい、何を、物語っているのだろうか? これは、私の勝手な推測だが・・・ 普段、深層心理の中で、何気なく、気に止まっていることが、飲み進む内、 酩酊状態になり、フラッシュバックのように、記憶が再固定されるのでは? しかし、これは、実験で、証明出来る類のものでは、ないだろう。 あくまでも、推測の域を出ない。けれど、多くの酔客が、体験している。 翻って、【松木教授の結論】のように・・・ 「酒を飲まずに、楽しい記憶で、上書き」することは、望ましいのだろう。 だが、「楽しい記憶」は、「恐怖の記憶」と比べて、長続きしない。 どうしても、「恐怖の記憶」が、「楽しい記憶」に打ち勝ち、居座るのだ。 そのために・・・ 私のような弱い人間は、アルコールに走り、ほんの一瞬でも、我を忘れる。 上記の実験のようなことは、確かにあるのだろうが、単純には比較出来ない。 何故なら・・・ 人間は、ラットに比べて、「恐怖の記憶」に対する感受性が、複雑だからだ。 ラットが、一方向だけの恐怖だとしたら、人間は、多方向の恐怖だと言える。 だから、アルコールによって、多方向の内、8割でも、忘れられるとしたら、 そちらに、走ってしまうのである。そこが、ラットとの大きな違いだ。 今回の研究チームが、これらを究明したことは、尊重するが、 だからと言って、直ぐに、人間には、当てはめられないのも、事実なのだ。
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