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また、定期購読しているH社の新聞が、「見やすくなりましたなぁ〜」。 貴方の購読している新聞も、この何年間で、見やすくなったと違います? けれど・・・ どこの新聞も、おそらく、大きさ自体は、変わっていませんわなぁ〜。 いや、大きさで、変わったものが、"1つ"だけ、ありますね。 それは・・・ "字の大きさ"ですわ。これによって、新聞は、「見やすくなった」んです。 全体の大きさ(面積)が変わらずに、"字の大きさ"が変わると、どうなる? 答えは・・・ 全体の字数が減りますねぇ〜。記事の内容も、前以上に、薄っぺらくなる。 情報を扱っている新聞が「情報量を減らす」。本当は由々しき問題のはず? つまり・・・ 紙という媒体を使い、定期購読していただいている新聞(新聞社)は、 生命線である「情報量」と引き換えに、「購読者の拡大」を狙ったのです。 元新聞記者の鳥越氏や大谷氏は、こういう時にこそ、大声を出すべきです。 こんな状態で・・・ インターネットや地デジに、太刀打ち出来るんでしょうかねぇ〜、はぁ〜。 「見やすさ」を追求する前に、もう少し「記事の質」を、上げるべきです。 次は、そんな新聞に載っていた記事です・・・ 私が断言します〜「医療ミスや医療過誤は、決して、なくなりません」。 こんな事を書いたら、医者や医療関係者に、袋だたきに、遭いそうですね。 しかし・・・ 人間が、医療に携わっている限り、「ミスは付きもの」なのです。 問題は、ミスそのものよりも、「ミスを隠蔽する体質」と、言えましょう。 "ハインリッヒの法則"を、持ち出すまでもなく・・・ 毎日の医療活動の中で、医師や看護師などの医療スタッフ達は、 通称ヒヤリ・ハットと呼ばれる「小さなミス」を、していると思います。 この数限りない「小さなミス」を、蔑ろにしていると、その内に、 「重大なミス」に繋がり、「医療過誤訴訟」などに、発展してしまうのです。 現場を知っている私から、言わせると・・・ 医師を含め、現場の医療スタッフは、激務に耐え、本当に良くやっています。 私が、直接、見ていた当時より、現在の方が、もっと厳しい状況でしょう。 けれど・・・ 医師や医療スタッフから見れば、「大勢の患者の一人」ですが、 患者側(その家族)から見れば、「オンリーワンの患者」なのです。 当然、患者側から見れば「少しのミスも許せない」というのが本音でしょう。 そして、もし、不幸にして・・・ 「医療過誤訴訟」にでもなれば、患者側の前に、大きく立ちはだかるのが、 "白い巨塔"等でもご存じのように、『医療という専門分野』の高い壁です。 それでは、貴方に、お聞きします。 ─────────────────────────────────── ある病院で、患者が死亡し、医療事故の疑いのあるケース(現在) ─────────────────────────────────── → 遺族は、その病院の対応に、納得出来ずに、警察に相談します。 → ところが、『医療という専門分野』。 = 警察に、"第一捜査権(最初に捜査する権利)"は、あるでしょうか? ─────────────────────────────────── 答えは・・・ あるんですねぇ〜。『医療という専門分野』においても、警察が優先です。 それでは、その警察は、「医療の専門知識」を、有しているでしょうか? 警察の組織の中でも、警察病院や科捜研などで、医師免許を持ち、 働いている方も、おられます。しかし、実際に動く現場の捜査員達は? そうです・・・ 現場の捜査員達は、ほとんど「医療の専門知識」には、精通していません。 これが、最近の「医療過誤訴訟」で、問題に、なってきているのです。 どういう事かと、言うと・・・ 他の案件と同様に「医療事故」でも、"初動捜査"が、大切だという事です。 特に、『医療という専門分野』においては、重要な意味を、持ってきます。 それは・・・ 病院という組織を守りたい連中が、初期の段階で、専門的な証拠を隠蔽し、 なるべく責任を、現場の医師に、擦り付けたいという傾向があるからです。 言わば「トカゲの尻尾切り」です。組織を守るためとはいえ、汚い!! 擦り付けられた現場の医師は・・・ 刑事訴追を受け、もし、刑が決まったら、「医師免許剥奪」ですわ。 折角、苦労して、医者になったのに、明日から、生活に、困窮します。 「医療事故」に対する責任が、全くないとは、申しませんが、 病院から、全ての責任を、個人に押し付けられるのは、理不尽極まりない。 医師だけじゃなく、他の医療スタッフだって、刑事訴追を、受けるかも。 そうなったら、他のスタッフだって、ビクビクしながら、医療活動ですわ。 そんな医療現場の意向なども、配慮し、厚労省は・・・ 専門家が、「医療事故」の原因究明に当たる"第三者組織"創設の試案を提出。 当然、捜査の制限にもなるが、既に、警察庁、法務省とは、合意済みとの事。 例えば、上のケースで・・・ ─────────────────────────────────── ある病院で、患者が死亡し、医療事故の疑いのあるケース(現在) ─────────────────────────────────── → 遺族は、その病院の対応に、納得出来ずに、警察に相談します。 → ところが、『医療という専門分野』。 = 警察に、"第一捜査権(最初に捜査する権利)" ─────────────────────────────────── ★"第三者組織"設立後 ─────────────────────────────────── → 遺族は、その病院の対応に、納得出来ずに、警察に相談します。 ↓ ★直接受けず、"第三者組織"に、調査依頼するよう勧める。 ↓ 『窓口の一本化』 ─────────────────────────────────── 新しく出来る"第三者組織"の仮称は・・・ 「医療安全調査委員会」。国土交通省の「航空・鉄道事故調査委員会」に、 なぞらえて、「医療事故調」とも、呼ばれてもいるそうだ。 試案によると・・・ ─────────────────────────────────── 医療機関は、 ─────────────────────────────────── 1.「医療過誤」が疑われる患者死亡事例 2.「医療行為」によって、予期せぬ形で、患者が死亡 ─────────────────────────────────── 何れかに、該当すると、管理者(この管理者がくせ者)が判断した場合 ─────────────────────────────────── 「医療安全調査委員会(安全調)」への届け出を、義務付けられる。 ─────────────────────────────────── *届け出の件数について、厚労省は、年間約2000件と、推計している。 ─────────────────────────────────── ↓届け出た事例については ─────────────────────────────────── ◎医師法21条に基づく警察への「異状死」の届け出が、免除になる。 ─────────────────────────────────── ↓もし、届け出を、怠った場合 ─────────────────────────────────── ●医療機関側に、"改善を求める行政処分"を出す(コレだけかい!)。 ─────────────────────────────────── ★「安全調」は、事件性が疑われる場合、警察に通知。通知対象は以下。 ─────────────────────────────────── 1.カルテの改ざんや、事故の隠蔽 2.過失により、事故を繰り返す「リピーター」による行為 3.故意や、重大な過失が、認められる。 ─────────────────────────────────── 上記の何れかに、"限定"している。 ─────────────────────────────────── ↓ ─────────────────────────────────── 警察は、「安全調」からの通知がなければ、事実上、捜査に乗り出さない。 ─────────────────────────────────── 一見、いい事尽くめのようだが、私には懸念がある・・・ 先記で、「航空・鉄道事故調査委員会(事故調)」というのが、出て来た。 実は、航空機を操縦するパイロットや、電車を動かす運転士なども、 医師などと、同じ様な境遇に置かれていると、言っても過言ではない。 何か、事故が起こると、真っ先に・・・ やり玉に挙がるのが、医師であり、パイロットであり、運転士なのだ。 それじゃ、「事故調」が出来てから、パイロットや運転士の状況は、 好転したのだろうか?あに図らんや、状況は、それほど変わっていないのだ。 何故なら、「事故調」には・・・ 本気で、事故を究明し、ミスを分析、今後に役立てるという姿勢がないから。 歴代「事故調」のメンバーには、専門家としては、本当に優秀な人々が並ぶ。 権威も、実力も、名声も、政府からのお墨付きも、充分過ぎるほどである。 だが、逆に言えば・・・ この事が、「重荷」に、なってしまうのだ。特に、組織を攻撃する場合には。 専門家が、これ程までになるには、「バランス感覚」も、必要なはず。 ゆえに・・・ 「組織の責任」と「個人の責任」を、天秤に掛けたとしたら、 より問題になりそうな「組織の責任」を、回避してしまうのである。 だから・・・ それ以上、事件を究明し、「ある組織の責任」に、辿り着きそうな気配が、 見えたら、おそらく、「事故調」は、究明を、止めてしまうだろう。 ─────────────────────────────────── *過去において「ある組織」の中には、「国家組織」もあったことだろう。 ─────────────────────────────────── よって・・・ 事故の究明は、頓挫し、真相は、闇の中に、永久に、葬られてしまう。 そして、結局、最後には・・・ 本当の原因を隠蔽した上で、「個人の責任」として、片付けられてしまう。 これでは、また「トカゲの尻尾切り」。何も、変わっていないのである。 今度創設される「医療安全調査委員会(安全調)」に、最も大切なことは、 「人選」である。どんな人を選ぶかで、全てが、決まってしまうだろう。 名前をなぞらえるくらいなら、良いが・・・ その中身まで、「事故調」のマネをするならば、日本の医療が、 これ以上、発展をすることは、ないだろし、改善も、望めまい。 "ヒューマン・エラー"は、必ずあるもの・・・ そこから出発し、真実を究明する事が、「安全調」「事故調」の使命である。
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