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昨日、「夜勤明け」に、「研修3時間後」という悪条件にも、関わらず、 私が、現代でも、"世界で一番だと思っている映画"を、観てきました。 ビデオでは、何回も見たことがあるのですが、"大スクリーン"では初めて。 昔の名作を、"大スクリーン"で見られる機会は、滅多にないですからね。 その映画とは・・・ 「カサブランカ」ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマンですよ。 単なる「恋愛映画」などとは書けない重いテーマも、随所に描かれています。 http://www.unlimit517.co.jp/id370.html 当然、一番の作品を、"大スクリーン"で観られて、感謝感激だったのですが、 一つだけ、字幕の翻訳で、「えっ!?」と、思ったセリフが、ありました。 そのセリフは・・・ Here's looking at you,kid.(君の瞳に乾杯!)私は、こう来ると思った。 ところが・・・ Here's looking at you,kid.(この瞬間を永遠に)なんじゃ、こりゃぁ!? あの字幕の金字塔であり、名訳の中の名訳と言われたセリフが、あぁ〜。 どうも、著作権などの絡みらしいですが、チョッと残念でしたね、本当に。 著作権は、非常に大事な権利ですが、時には、柔軟な対応も、お願いしたい。 ところで・・・ 貴方は、最近、自分で、「米国産牛肉」を買って、食べましたか? 外食などで、無理やり、食べさせられたことはあっても、自分で、進んで、 積極的に、買うことは、以前より、少なくなったのでは、ないでしょうか? これだけ・・・ 様々な食品の「偽装事件」が起きれば、尚更、そういう気にも、なります。 国内でも、こんな体たらくなんですから、ましてや、米国おや、ですね。 すったもんだの牛肉輸入再開後も、度々、「危険部位」を、混ぜてくる。 一時・・・ 韓国でも暴動が起きましたが、今は、安値に翻弄され、買っているようです。 アジア人は、全般的に、"熱しやすく冷めやすい"国民性が、多いですなぁ。 そんな気質を、米国人は、良く知っているようです。商売が、実にうまい! だって、こんな状況にも、関わらず・・・ 20ヶ月以下という月齢を撤廃し、30ヶ月にせよと要求してくるのですから。 厚顔無恥、傲岸不遜という4字熟語が、ピッタリする国民性だこと、まぁ。 以前にも書きましたが、この米国の月齢だって、当てには、ならないのです。 日本では・・・ 牛の耳に打ち付ける「耳票」などで、生前に月齢が、ハッキリしていますが、 少し前まで、米国では、「肉質」で、月齢が判ると、されていたのですから。 つまり・・・ 屠殺されて、食肉の状態にならないと、月齢は判らない、と言うことです。 現在は、少しでも改善されたのでしょうか? 現状からは"否"と思います。 アメリカ人の意識の中には、今でも、次のような傾向が、あるのでしょう。 http://www.unlimit517.co.jp/ana82.htm すなわち・・・ 禁止されている「危険部位」にしても、俺達、米国人が、普段から食べて、 健康上問題がないのだから、何で、アジア人如きに、言われる筋合いがある。 全ての米国畜産家が、こうだとは言わないが、こういう意識は、未だ根強い。 日本国内でも・・・ 「全頭検査」には、賛否両論あり、厚労省はこれに対する補助を打ち切った。 しかし、食糧基地である我が北海道は、影響が大きいとし、継続を表明。 他の地域でも、消費者の安全を考え、追随するところが、出て来ていた。 そんな中で、画期的な"開発"が・・・ ─────────────────────────────────── 牛に、"特定の音"を聞かせて、脳波を測定し、BSE(狂牛病)であるかを、 診断する技術を、我が北海道が誇る道立畜産試験場(十勝管内新得町)と、 動物衛生研究所(茨城県つくば市)が、共同で、開発したとのことである。 ─────────────────────────────────── *このメルマガでは、BSEを、一般に記されている「牛海綿状脳症」では なく、より症状を表している「狂牛病」に、統一するものとします。 ─────────────────────────────────── BSE(狂牛病)は・・・ 通常、脳や脊髄などに、異常プリオン蛋白が、蓄積して起き、震えたり、 座り込んだりする症状が、現れるとされている。しかし、これらの症状は、 消化器障害など別の疾病でも、起こることがあり、判別が、困難である。 しかも・・・ 現在の検査方法では、脳や延髄組織などを、粉砕する必要があるために、 牛を殺さずに、採取することが、出来ないため、生前の検査は不可能だった。 http://www.unlimit517.co.jp/medi73.htm それが、今回の"開発"において、生前検査が、可能になるかも知れないのだ。 着目した点とは・・・ ─────────────────────────────────── 動物衛生研の新井鐘蔵上席研究員らは、BSE牛の脳幹に生じる病変に着目。 ─────────────────────────────────── ↓ ─────────────────────────────────── 人間の赤ちゃんに、聴覚障害があるかどうかを調べる際に使う 「パン、パン」という機械的な音を、イヤホンで、牛に聞かせる。 ─────────────────────────────────── ↓ ─────────────────────────────────── 脳幹で、発生する脳波の一種「聴性脳幹誘発電位(BAEP)」を、 頭の皮膚に、取り付けた電極で、測定する方法を、開発した。 ─────────────────────────────────── 【実験】 ─────────────────────────────────── 乳牛ホルスタイン種のメス11頭 → BSE牛の脳を、脳内接種 ─────────────────────────────────── ↓ ─────────────────────────────────── 《1年後から、定期的に、測定した結果(健康な牛と比較)》 ─────────────────────────────────── ●BAEP波の反応が、遅くなる。 ●BAEP波の反応が、小幅になる。 ●小さな音に、反応しなくなる。 ─────────────────────────────────── *肉牛黒毛和種でも、同様な診断が、出来たとのことである。 ─────────────────────────────────── 開発した目的は・・・ ─────────────────────────────────── ■"生前"に、農場で、牛に負担をかけずに、"簡単"に、診断が出来る。 ■BSE(狂牛病)の"早期発見"に、役立てることが出来る。 ─────────────────────────────────── 今後の予定は・・・ ─────────────────────────────────── 農場用の小型診断装置の試作品を、来年度中に、完成させ、 "一台300万円"以下での市販を、目指すとのことである。 ─────────────────────────────────── *市町村などが率先して、共同購入を推進し、全頭検査などの費用を、 そちらにも回すことが出来れば、それ程、負担にはならないだろう。 ─────────────────────────────────── ところで、BSEは、牛の病気。それなのに、何故、こんなに、騒ぐのか? http://www.unlimit517.co.jp/ana38.htm 上記の不安からも・・・ 今回の開発は、非常に画期的だとは、言えるのだけれど、少し疑問もある。 ─────────────────────────────────── 【医療再構築人・田畑の疑問】 ─────────────────────────────────── ★「聴性脳幹誘発電位(BAEP)」という極めて専門的な分野なので、 "判断基準"を、しっかり確定させなければ、農家が使うことは難しい。 ★この開発の根底には、BSE(狂牛病)は、異常プリオン蛋白の蓄積で、 起こるとの前提が存在するものと考えられる。その前提が覆った場合、 「聴性脳幹誘発電位(BAEP)」の"判断基準"は、生きてくるのだろうか。 ─────────────────────────────────── *逆に捉えると、まだ、未知な部分が多いBSE(狂牛病)の新たな面を、 炙り出すためにも、この開発は、必要だったとも、言える。 ─────────────────────────────────── ★これが市販化され、普及した後に、「全頭検査」を止めることが可能か。 ─────────────────────────────────── 上のような疑問も、確かにあるが、私は、希望の方が、圧倒的に大きい。 私は、むしろ、日本よりも、こういう"判断基準"を好む、アングロサクソン、 欧米で、普及する気がしてならない。ずぼらな米国人にも、ピッタリだしね。 確率論から言うと・・・ 牛が、BSE(狂牛病)に罹り、それを食べた人間が、病気になる確率は、 極めて低い。ガンなどに比べたら、雲泥の差、取るに足らないくらいのもの。 けれど、未知の部分が多いから、どんな悪さをもたらすかも、分からない。 世界中で、家畜である牛を食べる人間は、非常に多い・・・ だから、後から、「BSE(狂牛病)の真実」が分かってからでは、遅いかも。 的確な時期に、的確な判断を下す。それが、傷口を拡げない一番の方法です。 今回の科学的開発も、人類を生かしてくれる「一助」と、なって欲しいな。
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