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良い天気ですなぁ〜、札幌は。一昨日は、雪が降り、春が遠のいたのに。 近付いたかと思うと、遠ざかる。自然の力は、人間の力じゃ儘なりません。 それはそうと・・・ 先週は「芸術デー」を、過ごさせていただきました。少し、駆け足でしたが、 先ず、蠍座で「第三の男」を鑑賞、次に、近代美術館で「セザンヌ主義」、 翌日、キタラで「パイプオルガン」堪能、芸術の森で「印象派誕生の軌跡」。 この2日間は、久々に、「芸術」に、思う存分に、触れることが出来ました。 考えてみると・・・ 昨年は、食指が動くような「芸術展」が、なかったんですわ、残念ながら。 今年は、堪能したのですけど、少し、"気になる点"も、ありましたねぇ〜。 まぁ、それぞれ、自分のスタイルで、鑑賞すれば、良いんですけどねぇ(-_-)。 それでも・・・ 目の前にある「貴重な作品」よりも、説明パネルや音声ガイドに、囚われる 過ぎるのも、如何なものでしょう。時間配分から見たら、そちらの方が多い。 極端な話、「貴重な作品」を見に来ているんじゃなくて、パネルや音声中心。 これじゃぁ・・・ わざわざ、美術館にまで、足を運ばなくても、「ネット鑑賞」で、充分です。 ネットを見ると、その作品の画像はあるわ、パネルより、説明も懇切丁寧。 実際、今の鑑賞スタイルから言うと、美術館に、行く必要はないでしょうね。 私が考えるに・・・ 誰かに誘われて、仕方なく来ている人達が、大半。それか、話題作りのため。 それと、12歳以下の子供を連れてくるのは、止めてよ、鑑賞の邪魔だから。 何れにしても、他人とのコミュニケーションや子守を、持ち込んでいるだけ。 だから・・・ 鑑賞の対象が、「貴重な作品」じゃなく、文字や音声に、走ってしまう訳。 そっちの方が、楽だもんね。「貴重な作品」じゃ、その場を重くしてしまう。 "軽佻浮薄"な鑑賞が現代のスタイル。まぁ、私は与しないが邪魔しないでね。 こんな"ご近所"で・・・ 現在の私の職場は、「千歳臨空工業団地」の中にある。この会社もその中に。 この会社『バイファ』が、"ある問題"を公表したのが、先月(3月)24日。 『バイファ』は、大阪にある大手製薬会社・田辺三菱製薬の連結子会社。 "ある問題"とは・・・ ─────────────────────────────────── 問題の薬剤:"遺伝子組換え"人血清アルブミン製剤「メドウェイ注5%」 http://www.unlimit517.co.jp/med5.html ─────────────────────────────────── *血清アルブミン → 人の血液に含まれるタンパク質成分。肝臓で合成。 血液の浸透圧を保ったり、体の組織に、アミノ酸を 補給するなどの作用アリ。 わざわざ、上記薬剤が"遺伝子組換え"を謳っている ように、かつては"献血"で集めるのが、唯一の方法 だった。 しかし、この『バイファ』によって、人の血液を使 わない"遺伝子組換え"製剤が登場(世界初)。これに よって、"献血"に頼らない安定供給態勢が可能に。 「メドウェイ注」自体は、血液の流れを調節する。 ─────────────────────────────────── 問題の趣旨:この薬剤の承認前に、バイファ社で行った試験のデータを、 同社員が、改ざんしていたことが、判明した。 問題の対応:製造販売承認を取り下げ、自主回収する。 問題の不随 ●製品の品質には問題なく、健康被害も報告されてない。 ─────────────────────────────────── *そんなの直ぐに分かるわけないだろう!新聞は製造メーカー の話を、鵜呑みにして、掲載したのかね?泥棒(メーカー)に 泥棒の被害を聞いても、正直に言うはずないじゃないか。 これを見ても、新聞などの媒体は、広告収入のことなども、 考慮に入れるから、こういう会社には、直ぐにフォローする。 しがらみがあるから、まともに報道出来ない典型例だね。 ─────────────────────────────────── ●同種の製剤「メドウェイ注25%」について、改ざんは確認 されていないが、「5%」と同時期に試験を行ったことから、 自主回収を決めた。 ─────────────────────────────────── *普通に考えれば、同時期に同じ方法でやったのなら、同様の 結果になっただろうと、推測される。恐らく、改ざんはアリ。 だから、メーカーは、恥の上塗りを避け、自主回収を決断。 ─────────────────────────────────── ところで・・・ この『バイファ』って会社、前身は"どんな会社"だったか、分かります? 『バイファ』は、1996年設立。何と!あのミドリ十字の100%子会社。 ミドリ十字と言えば、非加熱製剤による「薬害エイズ」で国民を奈落の底に。 その・・・ 無責任な体質が、現『バイファ』の経営陣や社員に、残っていなかったとは、 完全に否定出来ないと思います。データの改ざんは、非常に、悪質な事です。 これが信用出来ないとなると、薬自体、全てが、信用を失ってしまいます。 事は、一企業だけの問題ではありません。他の製薬会社にも影響を与えます。 どういう経緯で・・・ そうなってしまったのか、順を追って、問題に迫ってみましょう。 ─────────────────────────────────── 2006年(承認前) この年に、行った試験で、「測定法のミス」と、 見られる"異常値"が出たにも関わらず、測定を、 やり直さず、『正常値に差し替えていた』。 ─────────────────────────────────── *この事実は、『バイファ』の担当者が、上司に相談することで、表面化。 ─────────────────────────────────── 2007年10月19日 製造承認 「メドウェイ注5%、25%」 ─────────────────────────────────── 2008年12月 田辺三菱製薬が、"データの改ざん"を把握 ─────────────────────────────────── *この問題を把握後、田辺三菱製薬と『バイファ』の両社で調査。データを 改ざんした試験以外の「アレルギーを生じる成分混入の有無」を確かめる ラットを使った試験も、再調査。この試験でも、陽性反応を全て"陰性"と 改ざんしていたことも、判明した。 この結果から・・・ 田辺三菱製薬も「陽性のままなら、承認されなかった」と見ているようだ。 *この2つの実験の担当者は、それぞれ別々だった。何れも、上司から、 改ざんを指示されている。この上司は、2人共、現在は退社している。 ─────────────────────────────────── **退社しているとはいえ、少しの良心があるなら、全容解明のため、裁判 の席に、この元上司2人も着いて欲しい。製造承認を焦るあまりに卑怯 な方法に、手を染めたのか?その時、「薬害エイズ」の事は、頭を掠め なかったのか?何れにしても、薬剤が、直接、人の命に関わるものだと いう認識が、足りなさ過ぎます。 ─────────────────────────────────── 2009年3月24日 製造販売承認を取り下げ、自主回収を公表 ─────────────────────────────────── 2009年4月8日 厚労省が、薬事法に基づき、田辺三菱製薬本社への 立ち入り検査を、行う。 ─────────────────────────────────── ■同社の内部調査の結果を、担当者から聴取 ■他の製品での改ざんの有無 ■組織的改ざんかどうかの調査 ─────────────────────────────────── *いつも思うんだけど、こんな事、聞かれて、ホイホイと喋る奴っているの かね?当たり障りのないことだったら、良いけど、核心に触れるようなこ とだったら、もしかして言ってしまったら、会社は倒産になるかも。 本当に、この会社が悪質で潰しても良いようだったら、正直に言った社員 には、今のご時世、「代替会社」位用意してやらないとダメだよ厚労省も。 正直に言ったけど、自分が食えなくなったわじゃ、可哀想だよ本当。 ─────────────────────────────────── 2009年4月15〜17日 厚労省が、薬事法に基づき、『バイファ』社 への立ち入り調査を、行う。 ─────────────────────────────────── ■厚労省や道庁の職員ら10数人が、同社内で、 「改ざんに至った経緯」「差し替えられた試験データ の確認」「社内の管理体制」などを、調査。 ─────────────────────────────────── *丁度、今日(4/17)も、立ち入り調査が行われているようである。 ─────────────────────────────────── 厚労省は・・・ この2社への立ち入り調査の結果を踏まえて、処分を検討するようである。 重い処分にしなければ、他の製薬会社にも、示しがつかないであろう。 それ以上に、命に関わる薬剤のデータを改ざんするのは"国民反逆罪"と同等。 この『バイファ』が・・・ 北海道の千歳の会社だったから、北海道新聞が、報道してくれているが、 他の地域では、最初だけで、ほとんど報道されていないのが、実情だろう。 特に、田辺三菱製薬としがらみのある媒体では、報道規制しているでしょう。 この様な輩に・・・ 挟まれて、いつも「正確な情報」を、受け取れない日本の国民は不幸です。 こんな世の中だからこそ、「金で何でも買える」とする輩も出て来てしまう。 私は、大マスコミ様では、"取り上げられないような情報"を、これからも、 金や圧力などには屈せず、「自分の目線」で、捉えて行きたいと、思います。 一部の宗教会社や大スポンサーに・・・ 牛耳られるような日本のマスコミであっては、絶対にならないと、考えます。 でも、牛耳られているのが現状です。最近の「北野誠」が、生け贄例です。 これからは、無名人同士「市井のネットワーク」が必要なのかも知れません。 それにしても、私の"ご近所"で、こんな「重大事件」が起きていたとは…。
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