毒舌!医療と生物をやさしく読み解く入門

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やさしく読み解く入門」


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「大衆薬」を便利にすることは日本人の幸せか?


 今日は、朝から、「てんやわんやの幕開け」である。私の"ドジ"のせいで。

 先ずは・・・

 「定額給付金」を下ろしに行ったH洋銀行のATMで。粛々と操作を進め、

 私は取引明細書を手に店外へ出た。そこに、女子行員からの声「現金を…」

 そう、私は取りに行ったはずの「現金」を忘れてしまったのだ。あ〜あ。

 2番目は・・・

 「焼酎」と「弁当」を買いに行ったはずのSマート。軽快に買い物を終え、

 後はレジにて、精算をするのみ。そこで、私は、「発泡酒」を思い起こし、

 付け足しに、売り場へ走る。そこへ、次の精算者である初老の女性が並ぶ。

 急いでいる中、レジの中年女性から「クラブカードは…」。即座に、財布。

 その時、私は・・・

 くだんの「焼酎」のクーポン券の存在に気付く。クラブカードと共にそれを。

 しかし、そのクーポン券は、バーコードが薄くなり、レジで読み取れない。

 焦るレジ店員と私。そこへ、別のベテラン店員が、助け船。何とか乗り切る。

 その間中・・・

 私はバツが悪く、次に並んでいた初老の女性に、謝罪を繰り返していた。

 頭に浮かんだ「発泡酒」を諦めきれなかったのが、全ての元凶となった。

 でも、呑みたいものは呑みたいのだ。そう言い聞かせ、家路に着く私だった。

 実は・・・

 上記の出来事、6月16日に書くつもりだった。それから、既に22日経過。

 6月3日の「メルマガ5周年記念号」も出せず、只管、"痒み"との闘い。

 私の嫌いな「対処療法」で、何とか急場を凌ぐ。改めて、"薬"を考える日々。

 そんな最中に・・・

 私が放った一言に、その後、得意先担当者から、浴びる事になる冷たい視線。

 「自分は正しい」と確信はしても、日々の仕事は、やりにくくなっている。

 "痒み"との闘いは、一進一退。もう症状は出ないかと薬を絶つと襲ってくる。

 心身ともに疲れていた昨夜(今号は前置きが長くなることをお許しを)・・・

 私は、何故か、「美輪明宏さんのコンサート」に、出掛けていました。

 これが不思議なんです。チケットを予約する時から、何だか導かれる感じで。

 けれど、結果的には、「大正解」でしたね。心身共に、リフレッシュです。

 それが・・・

 きっかけで、こうして、このメルマガも、再び書く意欲が湧いてきました。

 コンサートは「愛」と題され、客席は、9割方中年女性以上で占められる。

 私は、極少数派の中年男性でしたが、美輪さんに、勇気と気力を頂きました。

 特に・・・

 「人生の大根役者」という歌では、その主人公の生き様が、自分とダブる。

 己が信ずる道を進む。でも、結果が出ない。焦る、それでも、世間は冷たい。

 だが、世間がなんぼのもの。私は私よ。他人が評価しなくても、自分だけは。

 そう・・・

 世間や他人の評価は、移ろいやすいもの。そんなものに、一喜一憂するな!

 肝心なのは、どんな事があっても、自分のスタンスが、ぶれないことなのだ。

 私は、美輪さんの歌から、それらを強く感じ取りました。まさにブラボー!

 最後は・・・

 スタンディング・オベーション。それに相応しい美輪さんのステージでした。

 死語になったような「芸能」の素晴らしさを、見事に、体現されていました。

 もし、機会があれば、是非、ご覧下さい。明日からの活力を得られますよ。

 そう言えば・・・

 6月1日から、「改正薬事法」が、全面施行されました。もうご存じですね。

 平たく言えば「一般用医薬品(大衆薬)」の売り方や買い方が、変わりました。

 まぁ、買う方よりは、売る方(製薬メーカー)に、配慮したんでしょう本音は。

 また、これを機会に・・・

 「大衆薬」という呼び方を、「OTC医薬品」に、統一したいようですねぇ。
 
 "国際的にも通用する呼称に"ということですが、分かりにくいでしょうよ。

 別に、国内では「大衆薬」、国際的には「OTC医薬品」でいいんじゃない。

 だってさぁ・・・

 「OTC」の意味って、分かります? 高齢者なら、何のコッチャって感じ。

 これは、「O=Over T=The C=Counter」の意味です。

 日本語に直訳すると「カウンター越しに」。つまり、陳列ケース等を挟んで、

 買える医薬品。要するに、処方箋なしで、薬局薬店等で買える医薬品のこと。

 ココだけの話・・・

 役所が、妙に、「国際化」「英語」などに拘る場合、裏に、何かがあります。

 今回の場合、「登録販売者」なる資格まで作り、わざわざ、大衆薬を分類し、

 その約9割が、スーパーやコンビニで、販売可能にする事で、製薬メーカー

 に対し、恩義を被せたことを、アピールするための呼称変更だと思われる。

 分類は、次のようになる・・・
───────────────────────────────────
 【第一類】一般用医薬品としての使用経験が少ない等、安全性上特に注意を
      要する成分を含む = 特にリスクが高い
───────────────────────────────────
      例:H2ブロッカー含有薬(胃薬の一部)、一部の毛髪用薬など

      対応する専門家:薬剤師のみ

      質問がなくても行う情報提供:「文書での情報提供」が必要
───────────────────────────────────
  *「文書での情報提供」というのは、一見、丁寧で正確なように思えるが、
   実際は、多くの薬剤師において、一般用医薬品に関する知識不足が懸念
   されている。→ http://www.unlimit517.co.jp/ana8.htm

   現在でも、大手のドラッグストアで働くほとんどの管理薬剤師達は、
   「説明責任」を果たしていない。私も、何度も経験しているのだが、
   聞いても、要領を得ないし、終いには、説明書を読んでくれと来る。
───────────────────────────────────
   一度ならず・・・
───────────────────────────────────
   何回も、私は、これら無責任な薬剤師達に対し、説教をした上で、薬に
   ついての説明も施したことがある。まるで、立場が逆である。それでも、
   薬剤師達は、懲りることがなく、平然と、今日もカウンター越しにいる。

   こんな連中だからこそ、「文書」という文言が必要。何故なら「文書」
   だったら、全てが画一化出来る。すなわち、「文書」にしてしまえば、
   多少知識がない薬剤師でも、「文書」通りに読めば、それなりに見え、
   聞こえるからだ。瞞されてはいけない。

   そんな奴らに、特にリスクが高い【第一類】を任せられるのか、心配。
───────────────────────────────────
 【第二類】稀に、入院相当以上の健康被害が生じる可能性がある成分を含む
      = リスクが比較的高い
───────────────────────────────────
      例:主な風邪薬、解熱鎮痛剤、胃腸薬など

      対応する専門家:薬剤師、登録販売者

      質問がなくても行う情報提供:努力義務(やらないだろうな〜)
───────────────────────────────────
  *「登録販売者」とは、一般用医薬品の販売を担うため、薬剤師とは別の
   新たな専門家(都道府県試験)。試験の中身は、販売に即した内容、即ち、
   医薬品の種類(例えば、かぜ薬、整腸薬等)ごとに、主要な成分について、
   効能・効果、副作用など大まかな内容を理解しているかを確認する、
   実務的なものになる。
───────────────────────────────────
   もしかすると・・・
───────────────────────────────────
   現状においては、薬剤師達よりも、一般用医薬品については、知識が
   あるのかも知れない。ただし、購入者には、くれぐれも、服用量を守ら
   せるのと、それと関連して、どんなに粘られても、「1箱」以上は、
   売らないで欲しい。後、余りにも、短い期間でのリピーターにも、気を
   つけた方が良い(特に解熱鎮痛剤や風邪薬)。
───────────────────────────────────
 【第三類】日常生活に支障を来す程度ではないが、身体の変調・不調が
      起こるおそれがある成分を含む = リスクが比較的低い
───────────────────────────────────
      例:ビタミン剤、主な整腸剤、消化薬など

      対応する専門家:薬剤師、登録販売者

      質問がなくても行う情報提供:不要
───────────────────────────────────
  *【第一類】【第二類】【第三類】共、対応する専門家は、薬についての
   相談があった場合、応じる義務があるとされている。これは、薬につい
   ての"クレーム"も、受け入れるという意味か?

  *【第一類】【第二類】【第三類】それぞれ分類ごとの陳列が必要になる。
   特に、【第一類】に関しては、購入者が直接手に取れない陳列にする。
───────────────────────────────────

 すったもんだした・・・

 「ネット販売」については、【第三類】はOK、【第二類】に関しては、

 「郵便による販売」を禁止した都合上、「ネット販売」も原則禁止になる。

 ただし・・・

 「薬局・薬店がない離島居住者」と「同じ薬の継続使用者」に限り、

 施行後2年間は、引き続き、通信販売(郵送、ネット販売)を認めたようだ。

 ここでも法律の不備がある。「配置薬」は、今まで通り無資格でOKなのだ。

 また・・・

 「特例販売業」という許可があり、これは薬剤師なしで、薬を販売出来る。

 原則としては、山間部や僻地の薬局がない地域に限り、都道府県知事らが、
 
 「薬品ごと」に、許可を与える。雑貨店を中心に、全国に、数千存在する。

 "規制の抜け道"として・・・

 漢方など動植物を主原料とする伝統薬を扱う業者が、省令施行直前に、

 駆け込みで取得。対面での情報提供義務がないため、6月以降も通販を継続。

 この中には、CM「ドモホルンリンクル」で有名な再春館製薬所も含まれる。

 この"抜け道"を・・・

 塞がなければ、「改正薬事法」は、省令としての説得力を、欠くことになる。

 不公平感は、取り除かなければならない。それにしても、この省令って、

 購入者のために、なっているのかねぇ?「ネット販売」は比較的若い世代が、

 利便性から買っていただけだから、禁じても、そう問題ではないと思うが、

 「郵送」で買っていた高齢者の多くは、かなりの不便を、感じるはずです。

 しかし・・・

 敢えて、私は問いたい。「おじいちゃん、おばあちゃん、その薬は、本当に

 貴方にとって、必要なものなのですか?」「止めたら、健康を害しますか?」

 「誰かに奨められて、飲まされているのでは?」最後に「絶対必要??」

 意外に・・・

 「何となく」中身も知らずに毎日、薬を服用している人も多い様な気がする。

 今以上に、「大衆薬」の販売網を拡大してしまうと、そんな人が尚更増える。

 日本人は、只でさえ、世界中で一番薬を使うのに、その傾向に一層の拍車を。

 まぁ、そんな私も・・・

 現在は、内股の猛烈な"痒み"から逃れるために、「抗ヒスタミン剤」の内服、

 「"痒み"止めクリーム」の塗布が、欠かせなくなっている今日この頃です。

 「対処療法」を嫌っていた私が、"痒み"の猛攻撃に、退散してしまいました。

 思うに・・・

 解熱剤にしても、痛み止めにしても、「対処療法」の一つの役割として、

 "精神をある程度安定"させて、治療を施すという意味合いもあることを痛感。

 猛烈な"痒み"に負けて、掻いてしまうと、完治までの日数が長引く事は確か。

 それらを・・・

 させないために、薬を効果的に使用する。ただし、使い過ぎには注意です。

 いつまでも、使っているもんじゃないよ、やっぱり、薬ってヤツは。

 どっかで、服用も、塗布も、止める勇気を持つ。これが、本来の意味での

 「セルフ・メディケーション(自己治療)」で一番難しく大切なのがコレです。

 あくまでも・・・

 「対処療法」は「対処」の「療法」。最後は、"薬任せ"にするのではなく、

 自己免疫力を信じて、「セルフ・メディケーション」を行っていくのが肝要。

 そのためには、"薬"を、余りにも便利な物にするのではなく、少しくらい、

 不便でも、本当の急場な時に、助けてくれる存在で、あった方が良い。

 その方が・・・

 熱っぽいなぁ。でも、薬ないや。買いに行くのも面倒だから、今日は、

 いつもより、チョッと早く寝て、明日に備えよう。それじゃ、おやすみ。

 この様に、薬が不便な存在だと、自己免疫力で治そうとする傾向が強まる。

 薬だけじゃなく・・・

 コンビニが至る所にあるお陰で、日本は流通面において、あらゆる物が、

 便利に手に入るようになり過ぎた。美輪さんじゃないが、「正負の法則」に、

 当てはめると、これらは、決して「正」ばかりじゃないことは、確かです。

 少しくらい・・・

 物を手に入れるのに、不便を感じる。これも、人間に必要な感覚なのでは。

 厚労省の皆様「大衆薬」を「OTC医薬品」と言い換えるのに奔走するより、

 国際基準に、相応しい流通における「不便さ」を、今こそ、実現すべきです。

 余りにも、不相応な「便利さ」は、人間を怠惰にし、堕落させて行きます。

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