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日本発「多剤耐性モンスター菌」現る!?


 安いからといって、飛び付くもんじゃありませんなぁ〜。正規品以外の話。

 私は、10年程前から、B社製の電動歯ブラシを使用。問題は替えブラシ。

 結構・・・

 高いんですわぁ。使っている方はこの感覚が分かるでしょ。そこで安物探索。

 安物=オークション。早速、Yオークションを覗いてみました。ありました。

 ただし、この話、今から2年以上前。当時、16本入を、2810円で落札。

 この16本を・・・

 既に使い切ってしまいました。1ヶ月換算で2本。なんぼ何でも、使い過ぎ。

 何故か?使い始めると、直ぐに肝心なヘッドの部分が、ガクガクして来ます。

 それなりに持つヤツもあるんですが、駄目なヤツの割合が高い。どうして?

 そして・・・

 最近、性懲りもなく、再び、前記Yオークションで購入しようとしたんです。

 分かりましたよ、16本の正体が。「中国製の粗悪品」だから、安いんです。

 今、その出品者を確認したら、その後は、「安心!日本仕様」を売っている。

 おそらく・・・

 苦情がかなり来たんでしょうなぁ。その一方では「安いからしょうがない」

 と諦める人達も(私も含め)。"100円ショップ現象"ですなぁ。でもねぇ、

 貴方には私と同じ轍を踏んで欲しくない。敢えて、古い件を吐露しました。

 歯磨きは大事ですよ・・・

 私は自分の手を使って、磨くと力を入れ過ぎるので、電動歯ブラシに変更。

 少し余裕が出来るので、奥まで、良く磨くようになりました。口臭が減少。

 歯がツルピカだと、精神衛生上も良いようです。でも、粗悪品だと効果半減。

 前置きが長くなりました・・・

 「院内感染」。少し前まで、マスコミを騒がせていました。覚えています?
 http://www.unlimit517.co.jp/ana181.htm

 報道されなくなったから、消えた?そんな事はあり得ません。いつもの如く、

 旬の話題じゃなくなったから、マスコミ露出が減っただけ。実は深刻な問題。

 私が・・・

 薬品関係のMRをやっていた20年以上も前から、既にこの用語は存在する。

 その頃でも、必要以上に、大量に使われていた所謂「抗生物質」。その後も、

 相変わらず、否、それ以上に、不必要な診療にも「抗生物質」は乱用された。
 http://www.unlimit517.co.jp/ana182.htm

 その刹那的な乱用が・・・

 極普通に常在する「大腸菌」「肺炎桿菌」「緑膿菌」「アシネトバクター菌」

 等を"多剤耐性菌"と呼ばれる無敵に近いモンスターに、変身させてしまった。

 このモンスターを作り出したのは、間違いなく、それらに携わる人間である。
───────────────────────────────────
 *大腸菌、肺炎桿菌=腸内細菌の一種。

 *緑膿菌=自然環境に存在する代表的常在菌(皮膚、気管、土壌等に存在)。

 *アシネトバクター菌=土壌や水中他、皮膚や便などにも存在する。
───────────────────────────────────
 **つまり、緑膿菌とアシネトバクター菌は「湿潤な環境を好む」という事。
───────────────────────────────────

 それから・・・

 今思い出してみると、30年以上も前から、私の亡きお袋等は、二言目には、

 「先生、抗生物質で早く治して」と望んでいた。故に携わる人だけじゃなく、

 患者の側も希望する人が多かった。需要側と供給側のニーズが一致した結果。

 人間界だけじゃなく・・・

 動物界でも、以下の事情により「人体薬(抗生物質含む)」が使用されている。
 http://www.unlimit517.co.jp/medi99.htm

 私の記憶に残る特に顕著な例が「競走馬界」である。走る能力の8割以上が、

 血統とされている業界では、優秀なそれを持つ"とねっこ"(その歳の仔馬)は、

 まさに「宝」。莫大な種付け料を払い、漸く得た仔馬を失うのは、大損害だ。

 そのために・・・

 当時、人間界でも出たばっかりだったカルバペネム系抗生物質「チエナム」、
 http://www.unlimit517.co.jp/url/file/y407-1.html
 
 アミノグリコシド系抗生物質「イセパシン」等の最新薬を惜しげもなく投与。
 http://www.unlimit517.co.jp/url/file/y407-2.html

 それらによって、肺炎に罹った母仔共々、何百万円を掛けても救おうとした。

 「競走馬界」だけに・・・

 これも一つの"賭け"である。もし中央に出て走れば、何億という金の可能性。

 一方で、走らなければ、丸損の可能性。この時点で、既に、競争原理が働く。

 牧場にとって、お産時期である3月末から4月初までは、戦々恐々の時期。

 そして、この時期に、産褥熱も含め、疾病が集中する。最も緊張を強いる。
───────────────────────────────────
 *産褥熱…分娩及び前後、傷などを介し、細菌に感染して起こる熱性疾病。
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 しかも・・・

 母馬の体重を600kgとすると、単純に"人の10倍量の薬剤"を使用する。

 何故なら、人体薬は「男性60kg」を基準値に定め、投薬するからである。

 このため、当時、人でも余り出ていなかった新薬が、私の所属する動物薬で、

 山の様に出ていたので、メーカーのMRが素っ飛んで来たという逸話がある。

 まぁ・・・

 上記、自然環境の常在菌であり、比較的病原性の弱い「大腸菌」「肺炎桿菌」

 「緑膿菌」「アシネトバクター菌」などが、"多剤耐性"を獲得している内は、

 「院内感染(人の病院内)」で収まっている事でしょう(実はこれでも大問題)。

 ところが・・・

 同じ腸内細菌の中でも、病原性が非常に高い「サルモネラ」や「赤痢菌」が、

 "多剤耐性"を獲得してしまったら? そして、これらが市中に広まったら?

 当然、病人だけじゃなく、抵抗力の落ちていない人々まで襲い、その上に、

 これらは『人獣共通感染症』であるため、動物界にも、波紋を拡げてしまう。

 現状では・・・

 効く「抗菌薬(抗生物質)」(国内では130種類以上)が殆どないのですよ。

 しかも、新薬の発見から発売までの期間が、平均して7年も掛かる割りには、

 最初の耐性菌報告迄が4年と短い。その為、メーカーが新薬に二の足を踏む。

 世界的に見ても・・・

 2000年以降、発売まで至る様な「新規の候補物質」は発見されていない。

 つまり、開発期間等を考えると、今後、10年程度は、新薬は発売されない。

 故に、イタチごっこを続けた来た競争は、「細菌」に軍配が上がるという事。

 その第一弾が・・・

 インドが発生源とされ、欧米でも拡大しつつある「NDM1」と呼ばれる菌。
───────────────────────────────────
 *抗菌薬(抗生物質)を効かなくする酵素を作る遺伝子を「NDM1」と呼ぶ。
  プラスミドという自律的に複製を行う環状遺伝子にある為、他の腸内細菌
  に容易に移りやすいという特徴を備える。
───────────────────────────────────
 日本でも、獨協医大病院(栃木県)で初例が見つかった後(50代日本人男性)、

 2例目(90代日本人女性)が、さいたま市民医療センターで発見されている。

 初例の患者は・・・

 インドから帰国即入院という渡航歴があったが、2例目の女性は渡航歴なし。
───────────────────────────────────
 *男性は「大腸菌」、女性は「肺炎桿菌」。女性の場合、海外渡航歴がない
  という事から、国内で感染した可能性が高い。どこで感染したかが問題。
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 何故、欧米が"インドを発生源"にしたかというと、「安い医療費」を背景に、

 外国人に対して、インド政府が推進する「医療観光」の人気の高さがある。

 例えば・・・

 2007年には、「医療観光」で訪れた外国人が、50万人に近いとされる。

 医療の項目としては、「臓器移植」や「美容整形」等が、多いとの事である。

 この治療や施術で、どうも、大量の抗生物質が無分別に使われているらしい。

 よって・・・

 この様な抗生物質の乱用が「NDM1」の感染拡大に結び付いたとするのが、

 "インドを発生源"と指摘した欧米の主張である。無分別に使っている点は、

 日本だって、インドと差異はない。その乱用の仕方は、目に余る物さえある。

 しかも・・・

 先日問題になった『帝京大病院』ですら、「院内感染」についての認識は、

 あの程度の体たらく。私がインドの今で気になったのが「美容整形」の文字。

 日本でもうさん臭い「美容整形」が沢山存在する。チェックは非常に甘い。

 それでも・・・

 インド同様に、"抗生物質を乱用"しているだろうことは、想像に難くない。

 こういう病院に「NDM1」を始めとした多剤耐性菌が、存在する可能性は、

 確率が高いのではないか。この機会に普通の病院以上のチェックを要求する。

 実は・・・

 常日頃から、私は、抗生物質に限らず、インフルエンザ等でも薬を多用する

 "日本流医療"には疑問を持っている。多剤耐性菌も、こんな少なくない筈だ。

 日本発「新種のモンスター菌」すら、いる可能性も。それ程、乱用している。

 欧米では・・・

 あまり例がない「インフルエンザ脳症」だって、薬の乱用が作り出した疾病。

 この背景にあるのは、患者が薬を使えば、「早く治る」と信じ過ぎている事。

 確かに緊急の場合ではやむを得ないかも知れぬが、それ以外では考えるべき。

 悪い例に・・・

 風邪を引いた時、以前、病院で処方された「抗菌薬」を引き出しに見つける。

 それを自分の判断で勝手に飲んでしまう。そうすると、関係ない菌を殺して、

 耐性菌だけが増え、却って、症状が悪化してしまうというケースも多々ある。

 それに・・・

 身体に備わっている「自己免疫力」を考えると、解熱剤を飲むという事は、

 熱を下げてしまうわけだから、身体が本来持っている「熱を上げる事により、

 熱に弱いウィルスの増殖を防ぐ」機能が、薬剤により、遮断されてしまう。

 だから・・・

 安易に、何でも薬剤を使用するという事は、「自己免疫力」の低下を招く。

 そういう理由からも、「薬剤の使用は必要最小限にすべき」だと、私は思う。

 薬剤とのイタチごっこは人類に旗色が悪い。共存延長は適正使用しかない。

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