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何とも言えない感慨が込み上げて来ました。又、新たな奥深さを知りました。 http://asa10.eiga.com/cinema/40.html この後に向かったのが・・・ 札幌芸術の森で開催されていた「北方神獣」という動物画のみ集めた展覧会。 蛾のぴんバッジを付け"アニマル割"で入場。受付の女性がこれを見て、微笑。 優しい気持ちになり、動物画に接する事が出来ました。今回、説明文二の次。 そして・・・ 作品に集中しました。そうすると、私の大好きな動物達がモチーフだけに、 画の良し悪しは別として、私自身の中で、好き嫌いがハッキリ分かれました。 動物を抽象的に描かれると、どうも違和感がある。一本一本の毛まで詳細に、 描いてある動物画の方に、心を惹かれました。その中でも西野陽一氏は秀逸。 http://sapporo.100miles.jp/mocas/article/105 その画の中に・・・ 動物に対する愛情が、一番感じられました。確かに、画としては巧いのだが、 動物に対する愛情が余り感じられない作品もありました。どうしても出ます。 私は"名前"で画を見ません。自分の感性に合ったものが、良い作品なのです。 その上・・・ 西野氏の作品には、小動物を組み合わせた「遊び心」迄、加えてありました。 帰りのギャラリーで、西野氏のポストカードを探していた処、ある女性が、 「ねぇ、気付いた?」と言って、自慢気に「遊び心」を吹聴していました。 残念ながら、西野氏のポストカードはなかったけれど、充実した1日でした。 前号に引き続き・・・ http://www.unlimit517.co.jp/ana317.htm こんな中で「多剤耐性遺伝子NDM1」を持つ大腸菌の撮影に成功した模様。 撮影に成功したのは新潟大大学院歯学総合研究科の山本達男教授という御仁。 ─────────────────────────────────── 山本教授によると… ─────────────────────────────────── 電子顕微鏡での撮影成功は「世界初」という。 ─────────────────────────────────── *サンプルは、初例が見つかった獨協医大病院(栃木県)から、今10月に、 男性患者から見つけた大腸菌が提供され、約1週間掛け、20日迄に成功。 ─────────────────────────────────── 山本教授によると… ─────────────────────────────────── 菌は、通常の大腸菌と同じ約2マイクロメートルだが、べん毛が通常の菌 より多く、素早く動き回れる。また、通常の菌と違い、表面が膜で覆われて いると見られる。 ─────────────────────────────────── *最初が「通常の大腸菌」、その後が「通常の菌」と略するのはおかしい。 字数に制限があり、略するのならば「通常のもの」とするのが相応しい。 ─────────────────────────────────── これらの特徴から「血液に侵入しても、生存出来る可能性があり、感染力が 極めて高いことが分かる」という(山本教授がそう言っている)。 ─────────────────────────────────── 殆どのマスコミが・・・ この内容をそのまま掲載した上で、殆どの素人記者連中らがこう結論付ける。 「感染メカニズム解明につながる」と期待される。「撮影成功」というのは、 まだ「犯人の概略」を掴んだに過ぎない。"期待"というのは、チト早過ぎる。 それに、現段階では・・・ この記事、上記で強調した様に、「山本教授による」「山本教授のための」 研究発表に過ぎない。それらを鵜呑みにした記者達の希望的観測記事である。 これだけじゃなく、専門的になればなる程、日本のマスコミは盲目的になる。 私がここまで・・・ 懐疑的になるのは、希望的観測を信じるならば、どうして、もう年数も経ち、 概略もハッキリし、既に、感染症予防法の『五類感染症』にも含まれている ─────────────────────────────────── ■全数把握(全ての医師から報告を受ける) ─────────────────────────────────── ●バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症 ●バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)感染症 ─────────────────────────────────── ◆基幹定点把握(内科・外科を持つ300床以上の病院) ─────────────────────────────────── ●メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 ●薬剤耐性緑膿菌感染症 ─────────────────────────────────── *2011年1月より「薬剤耐性アシネトバクター菌感染症」も加えられる。 それにしても、私が危惧していた"美容整形"などは、「基幹定点把握」に なった場合、報告義務が無くなってしまうんですね。 ─────────────────────────────────── これらの感染症対策が、遅々として、進んでいないのでしょうか? 実際は・・・ 進んでいないのではなく、これらの細菌達が「耐性力を強めている」のだと、 私は睨んでいます。その背景には、法律の統合・制定とは、反比例する様に、 現場は短時間で多くの患者を捌く為に、使い続けられる「抗生物質」の数々。 特に・・・ 今回問題になった「帝京大病院」の様な救命救急センターや総合周産期母子 医療センターにも指定されている中核病院では、当然、基幹定点把握が義務 付けられるが、院内感染が確定してしまうと、周辺に与える影響は非常に大。 正直・・・ 周辺病院がいくら連携強化しても、カバーするのは無理じゃないのかと思う。 穿った見方をすると「報告が遅れた」原因の一つに、このジレンマがある? だからと言って、報告を怠ると、院内感染拡大の上、細菌の耐性力も向上。 結果・・・ 今回は「周辺に与える影響力」>「院内感染拡大の恐れ」選択したのが実情。 多くの地方中核病院などでは、この選択が多いから、上記の様な細菌の検出 アンケートを採ると、極低い数字しか出て来ないのではないかと、私は見る。 因みに、通称=感染症予防法・・・ 正式名称=感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H10/H10HO114.html 上記では『五類感染症』を挙げたが、それ以外はない?ありますよちゃんと。 危険度によって、『一類感染症』から『五類感染症』迄、分類されています。 ─────────────────────────────────── 『一類感染症』 ─────────────────────────────────── ●エボラ出血熱 ●クリミア・コンゴ出血熱 ●痘そう ●南米出血熱 ●ペスト ●マールブルグ病 ●ラッサ熱 ─────────────────────────────────── 『二類感染症』 ─────────────────────────────────── ●急性灰白髄炎 ●結核 ●ジフテリア ●重症急性呼吸器症候群(SARSコロナウイルス) ●鳥インフルエンザ(H5N1) ─────────────────────────────────── 『三類感染症』 ─────────────────────────────────── ●コレラ ●細菌性赤痢 ●腸管出血性大腸菌感染症 ●腸チフス ●パラチフス ─────────────────────────────────── 『四類感染症』 ─────────────────────────────────── ●E型肝炎 ●A型肝炎 ●黄熱 ●Q熱 ●狂犬病 ●炭疽 ●鳥インフルエンザ(H5N1除く) ●ボツリヌス症 ●マラリア ●野兎病 ★上記以外で、既に知られている感染性の疾病であって、動物、又は その死体、飲食物、衣類、寝具その他の物件を介して、人に感染し、 上記に掲げるものと、同程度に国民の健康に影響を与えるおそれが あるものとして政令で定めるもの ─────────────────────────────────── エキノコックス症、オウム病、日本脳炎、レプトスピラ、レジオネラ等 ─────────────────────────────────── 『五類感染症』 ─────────────────────────────────── ●インフルエンザ(鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等を除く) ●ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く) ●クリプトスポリジウム症 ●後天性免疫不全症候群 (AIDS) ●性器クラミジア感染症 ●梅毒 ●麻しん ●メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 ★上記以外で、既に知られている感染性の疾病(四類感染症除く)であって、 上記に掲げるものと、同程度に国民の健康に影響を与えるおそれが あるものとして厚生労働省令で定めるもの ─────────────────────────────────── 全数把握:風疹、破傷風、クロイツフェルト・ヤコブ病(BSE関連)等 小児科定点把握:水痘、百日咳、流行性耳下腺炎(おたふく)等 眼科定点把握:急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎 STD<性行為感染症>定点把握(産婦人科・皮膚科・泌尿器科・性病科) :性病クラミジア、ヘルペスウィルス感染症、コンジローマ、淋病 基幹定点把握:ペニシリン耐性肺炎球菌感染症、マイコプラズマ肺炎等 ─────────────────────────────────── *バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症、バンコマイシン耐性腸球菌 (VRE)感染症、薬剤耐性緑膿菌感染症、薬剤耐性アシネトバクター菌 感染症などは、★に含まれる。 ─────────────────────────────────── 細菌の"耐性力向上"の例として・・・ ─────────────────────────────────── ■千葉県船橋市の市立医療センター ■20代の患者 ■国内で使われている30種類以上の抗生物質が全て効かない ■極めて耐性の強いアシネトバクター菌に感染していた事が判明 ■患者は既に回復して、退院 ■院内感染はなかった ■抗生物質が全く効かないアシネトバクター菌の感染確認は国内初 ■患者は昨年7月上旬、怪我で入院していた米国の病院から転院 ─────────────────────────────────── NDM1以外にも・・・ ─────────────────────────────────── ■福岡県福岡市の九州大学病院 ■30代の女性患者(急性骨髄性白血病) ■ほとんどの抗生物質が効かない ■新型の多剤耐性肺炎桿菌が見つかる ■遺伝子検査により、カルバペネマーゼ(KPC)という酵素を検出 ■肺炎桿菌による症状は出ず、抗菌薬治療をせずに菌がなくなった ■既に退院 ■院内感染は確認されていない ■NDM1と同様、感染症防御の切り札・抗生物質カルバペネムを分解 ─────────────────────────────────── 前号の繰り返しになるが・・・ どうもこの勝負、人間側に分が悪い。対策を上回る手を、細菌側は繰り出す。 ゆえに、今後の対策としては、勝つということを諦め、「共存」の道を模索 して行くしか、手はないと思う。すなわち「院内感染レベル」で抑えること。 残念ながら・・・ 現在の人類の英知を集結しても、細菌の方が一枚も二枚もレベルが上である。
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