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春はやって来ていると思うんですが、何だか、未だ肌寒い気温のここ札幌。 春夏秋冬、昼と夜、太陽と月、明と暗、表裏一体。世の中、明けぬ夜は無し。 これも復活です・・・ 現在もダンディですが、40年以上前も格好良いです。それに画になるねぇ。 http://asa10.eiga.com/2011/series2/cinema/164.html 日本人が他人を思い遣る心は尊い。けれど、人間、我慢のし過ぎは良くない。 ここも、人の流れは少なくなった様です。偶には、息抜きも必要ですよ貴方。 東日本大震災における・・・ 「医療支援活動」の流れを、順不同ですが、主に定期購読中のD新記事から、 ピックアップして行きたいと思います。今回は、阪神淡路大震災のノウハウ が活用出来た所。しかし、想像を絶する規模、広範囲の為、手探りの部分も。 大規模になればなる程・・・ 「医療支援活動」は無くてはならぬもの。言わば、「生存するため」の支援。 実際、現地で活動されている方々には、心の底から「有り難う」と言いたい。 そんな活動の中で、問題になっていることも多々ある。それらを列記したい。 ─────────────────────────────────── ●血圧、糖尿病など慢性疾患の薬だけじゃなく、 目薬や皮膚炎の塗り薬も足りない。 ●避難所も、医療チームも、薬剤師が不足。 ●国立感染症研究所が、"6種類"の感染症への注意喚起(HPにて) ─────────────────────────────────── 急性下痢症、インフルエンザ、急性呼吸器感染症、はしか、 破傷風、創傷関連感染症 http://idsc.nih.go.jp/earthquake2011/RiskAssessment/20110316kaitei.html ─────────────────────────────────── *HP以外での情報発信はどうなっているのか?避難所などでは、HPに アクセス出来ない人々が多いのではないだろうか。ハイテク以外での情 報発信ももっと考慮に入れるべき。必要な情報を必要な人に。決して、 避難所の人達が「情報難民」にならない様に。 それと、情報を盛り込み過ぎて、探しにくくなっている部分もある。 「東日本大震災関連」は、全く別枠にして、情報発信すべきである。 ─────────────────────────────────── ●多くの医療関係者が、不眠不休で働いている為、疲労を深めている。 自らや家族も被災して、心の傷を抱えながら従事しているスタッフも。 ●人工透析医療が機能不全状態。施設の損壊を免れた所でも、交通網の寸断 などで、透析に必要な大量の水や、透析器が確保出来ず、治療が継続不可 ●全国の医師らと、被災地の医療機関が、メールやツイッター等を通じて、 情報交換。独自のやり取りで、患者を受け入れたり、医薬品を送り込む。 ─────────────────────────────────── *良い事だとは思うが、「医療格差」という事も、頭を過ぎった。 ─────────────────────────────────── ●民間企業の薬剤師が、震災直後から、地元患者の為に調剤業務を。 ●医師にとって辛いのは、「身体の疲れ」以上に、治療が及ばず、目の前で 多くの命が失われてゆく現実とその無力感。 ●被災地生活の必需品、意外な物では「紙製タオル(ウェットティッシュ)」 「目薬」「マスク」。何故なら、復興に向けた工事も始まり、埃が酷くて、 喉や目をやられる。顔を洗う水も不足。風呂にも入れないから。 ●食生活の乱れやストレスから、最大血圧が200mmHgを超える人沢山 ●乳幼児や母親に対する支援や、保健師、助産師なども不足。課題浮き彫り ●過密の避難所。例えば、1人が結核になったとしたら、大量の感染者が、 出てもおかしくない危機的な状況。対策としては、最小限「マスク着用」 「こまめなアルコール消毒」を、避難所に出入りする全員が徹底する。 ●福島第一原発の事故の影響で、医師が放射線の影響を調べる「スクリーニ ング」を実施。検査済の住民には「異常はない」とする証明書発行。だが、 受け入れに対して、この証明書の提示を義務付ける避難所も。疑問視の声 ●被災した開業医や看護師らが、避難生活を続けながら、他の病院の一角を 借りて、診療に当たるケースも。 ●犠牲者の多い宮城、岩手、福島の3県で、警察が検視を終えた遺体の内、 約3割は、身元が確認出来ていない。 ─────────────────────────────────── 宮城県警 http://www.police.pref.miyagi.jp/ 岩手県警 http://www.pref.iwate.jp/~hp0802/ 福島県警 http://www.police.pref.fukushima.jp.cache.yimg.jp/ ─────────────────────────────────── ●認知症の避難女性が、道に迷い、凍死。 ●北海道警察の「刑事部隊」約20人が、犠牲者の検視に当たっている。 ●福島県でも、人手不足で県内の保健師は十数時間連続で勤務。疲労激しい ●津波で、重度の呼吸不全などに陥り、意識がないままに、岩手県から札幌 医大病院に搬送された女性が、退院。 ●北海道内38の産婦人科が、被災した地域の妊婦や婦人科患者の受入決定 ●自主避難地域に残る一人暮らしで身体の不自由な住民を支えるために、 長崎大、福島県立医大、自衛隊の医師や医官らが、計7チームで巡回診療 ●北海道内の386医療機関で、計3016人分の転院用ベッドを確保。 ─────────────────────────────────── *この様に、国と医療関連団体は、被災地以外の遠方に患者を転院させる 支援策を打ち出したが、今のところ、要請は殆どないようである。 ─────────────────────────────────── ●岩手、宮城、福島の3県で避難を強いられている施設入所者は1300人。 避難生活の長期化で、介護を必要とする高齢者のケアが課題に。 ●「夜眠れない」「言葉が出ない」等、震災や避難所生活のストレスの為に、 幼い子供達の心が疲れ、傷ついている。このままでは「心的外傷後ストレ ス障害(PTSD)」になる恐れも。 http://www.unlimit517.co.jp/ana326.htm ●避難した妊婦が、慣れた産婦人科に通えなくなり、転院を繰り返す 「お産難民」のような生活を強いられている。 ●経済連携協定(EPA)に基づき、看護師と介護福祉士資格取得を目指す フィリピンとインドネシアからの2011年度の候補者の約15%、 43人が、訪日を辞退していることが判明。 ─────────────────────────────────── *今回の震災だけじゃなく、難し過ぎる試験制度そのものにも問題アリ。 ─────────────────────────────────── ●ある拠点病院では、1ヶ月経っても、救急患者が1日に約200人。 60〜80人だった普段と比べ、異常な状況が続いている。 ●阪神淡路大震災を教訓に創設され、発生48時間以内に救命治療に当たる 災害派遣医療チーム(DMAT)。今回は、現場に必要な医療との間に、 ミスマッチを生じた部分も、あったらしい。 http://www.unlimit517.co.jp/medi105.htm ●避難者らの精神的なケアも重要な課題。家族や家を失ったショック、不自 由な避難所生活が長引く不安。精神科医や臨床心理士らがチームで対応。 支援が行き届かない地域も。何れにしても、息の長いケアが肝要。 ─────────────────────────────────── *心の問題は、何も専門家だけの課題じゃないと思う。お互いに話を聞い て上げるだけでも、少しは心が収まる。泣ける所や叫ぶ場所があれば、 思い切り、感情に任すことも、時には必要。我慢ばかりでは身が持たぬ。 ─────────────────────────────────── ●被災地に設置された避難所の中で、「医療態勢の格差」が生じている。 大規模避難所に比べ、小規模避難所では医療チームの巡回が少ない現実が。 ●児童生徒の心をケアする為、被災地の小中高校等に、千数百人規模で、 臨床心理の専門知識を持つスクールカウンセラーを新たに配置する方針。 ●亡くなった人の火葬が追い付かず、宮城県内で「仮埋葬」として始まった 土葬。しかし、一端埋めた遺体を早くも掘り起こす動きが出始めた。 「気持に区切りを付けられない。どうしても火葬を」 ─────────────────────────────────── *どんな大災害で亡くなろうが、家族にとっては「1人の死はあくまでも 特定の1人の死」なのである。割り切れない気持は痛いほど良く分かる。 だから、「おくりびと」と呼ばれる人も、存在する。 ─────────────────────────────────── ●宮城県内の遺体安置所で、犠牲者の遺体を関係ない家族に引き渡していた。 (早期に引き渡す為に、DNA鑑定をしていなかった) ●「慢性緑内障」は、1ヶ月位、点眼しなくても急に進行することはない。 日本緑内障学会は、HPでアドバイス。 http://www.ryokunaisho.jp/ ●「エコノミークラス症候群」と呼ばれる肺血栓塞栓症が懸念されている。 http://www.unlimit517.co.jp/medi95.htm ●瓦礫の撤去作業で、怪我をして、「破傷風」に罹る人が出始めた。 http://idsc.nih.go.jp/earthquake2011/IDSC/20110331gareki.html ●ある24時間対応が可能な「災害拠点病院」では、震災直後に、 直ぐ、災害派遣医療チーム(DMAT)が集まったが、 震災前は1日平均60人だった急患が、ピーク時は1250人になった。 ●被災地では、衛生面で様々な危惧がある為、出来るだけ、眼鏡(メガネ)に 切り替えることを推奨。日本コンタクトレンズ学会はHPで呼び掛ける。 http://www.clgakkai.jp/ ●避難所の多くで、入浴が出来ない不衛生な状態。水道復旧の見通しが立た ず、感染症の拡がる懸念が強まる(先記"ウェットティッシュ"有効か)。 ●福島第一原発から20〜30キロ圏内にある福島県広野町の高野病院は、 政府が3月25日に、自主避難を促し、他の病院が退避した後も、 医師らが、留まり、寝たきり患者35人の治療を続けている。 (退避した病院も、この病院も、どちらが良いとは単純に比較出来ない。 但し、この35人の患者にとっては、非常に助かった事だろう) ─────────────────────────────────── この後も・・・ 続々と「医療関連情報」が出て来るでしょう。その中には、眉唾物もアリ。 これらの情報は、最初から、取捨選択せず、取り上げます。但し、眉唾物は 私のコメントを付け、信じない様に促します。どうぞ皆様、お体にご留意を。
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