毒舌!医療と生物をやさしく読み解く入門

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"あの人達"は「挨拶」をする気があるのか?


 コート迄は必要ないがなぁ〜ちと寒い札幌。夏は来るんだろうかなぁの思い。

 でも、この時期になると行きたくなる所がある。生まれ故郷の小樽。何故に。

 やっぱり・・・

 抗し難い想いに逆らえず行って来ました。そんな折り、ふと新聞広告に目が。

 小樽美術館「アンリ・ルソーと素朴な画家たち」に魅かれた。写真の画にも。
 http://www6.ocn.ne.jp/~otarubij/

 いつもと変わらぬ海岸線。画家というよりも、一労働者の画。そして、晩年。

 その前に行った(大阪王○)・・・

 昼飯場所が最悪。正午少し前、十数人が待つ程盛況。美味いのかなぁと期待。

 待ち時間は十分程。ランチメニューは無し。2/3量のラーメン、チャーハン、

 普通量の焼きギョウザを所望。ラーメ温い、チャー味薄、ギョウザ肉汁なし。

 う〜ん・・・

 日本人には理解し難いテーマ。恐らく、西洋人の大半は彼の一生を幸と取る。
 http://asa10.eiga.com/2011/series2/cinema/162.html

 逆に日本人はどうしてそうなったと不幸に取る。これは、明らかに文明相違。

 人の一生は、その長さなのか、密度なのか。否、どちらでもないと今は思う。

 これなのかなぁ・・・

 私は生活の糧を得る為、守衛という仕事もしている。これは存外、趣がある。

 先ず、多くの人と接する事が出来る。そして、その人達の行動を見る事が可。

 色々な人がいるなぁと思う。そして、様々な行動が目の当たりに展開される。

 一日に何百人と・・・

 守衛所のガラス越しに「挨拶」する。こちらは、相手を問わず、敬礼の形。

 相手の「挨拶」は種々雑多。手を挙げる人、礼をする人、丁寧に両方する人、

 そうかと思うと、ただ走り去る人、気になるのは「挨拶」よりその「視線」。

 最初の頃は・・・

 何故、「挨拶」をしないのだと気になったが、今は、せっせと観察に勤しむ。

 よく観ると、「視線」を外す人達は、殆どが「挨拶」もしない。だが、その

 表情には、"二通り"存在する。一つは「無表情」で、もう一つは「薄笑い」。

 少し前・・・

 こんな興味深い記事を見つけた。「視線合わせない」=「顔認識機能低下」

 突き止め、発表したのは、浜松医大の鈴木勝昭准教授らの研究チームである。

 私が、日々接している人達が、この症状なのかは定かではないが可能性アリ。

 詳細を記すと・・・
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 『自閉症』の人は ↓
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 他人の顔を認識する脳の部位で、神経の機能が低下
          ↓
───────────────────────────────────
  ●の状態を引き起こしやすくなる
───────────────────────────────────
  ●「視線を合わせない」という症状

  ●「相手の気持ちを読めない」という社会性の障害
───────────────────────────────────
 具体的に、この研究チームは■の関係に注目
───────────────────────────────────
  ■脳全体の活動を調節する「アセチルコリン神経」

  ■他人の顔を認識する「紡錘状回」という脳の部位
───────────────────────────────────
          ↓
───────────────────────────────────
  陽電子放射断層撮影(PET)を使用
───────────────────────────────────
          ↓
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  自閉症20人(18〜28歳)の「アセチルコリン神経」の働きを調べる。
───────────────────────────────────
          ↓【結果】
───────────────────────────────────
  自閉症でない人に比べ・・・
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  *記事には「健康な人」に比べと書いてあったが訂正した。必ずしも、
   「自閉症」でない人が、「健康な人」とは限らないからである。
───────────────────────────────────
  ◆「紡錘状回」の活動が、約35%低下している事が判明。

  ◆機能低下の程度が進むほど、
  「相手の気持ちが読めない」という症状が強くなる。
───────────────────────────────────
          ↑ 今迄の認識↓
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  ◇自閉症は「神経発達障害」の為に、以下を引き起こしやすい。
───────────────────────────────────
  ●「視線を合わせない」という症状

  ●「相手の気持ちを読めない」という社会性の障害

  ●「自分の気持ちをうまく伝えられない」という社会性の障害
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 研究チームの辻井正次中京大教授は次の様に語る。
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  「自閉症には、親の育て方が悪い等の間違った見方があり、差別や偏見を
   もたらしてきた。自閉症が脳の中の障害と関係していることを明らかに
   する研究結果であり、自閉症の人に対する理解を広げ、支援に繋がる」
───────────────────────────────────
 [医療再構築人・田畑の一言]
───────────────────────────────────
  *「自閉症」の人達にとっては、これらのメカニズムが判明することは、
   世間からの差別や偏見を減らす意味で良いかも知れない。

   しかし、「自閉症」じゃなくても、これらの症状は社会生活を営む人達
   にとっては多かれ少なかれ、持っている事でしょう。完璧に出来る人間
   など、この世に存在しないと思うよ。

   だから、この記事何かでもそうなんだが、「自閉症」じゃない人の方が、
   「自閉症」の人達よりも「健康」だとか、「健康」じゃない人達より、
   「健康」な人達の方が幸せだという価値観の決め付けは止めた方が良い。
───────────────────────────────────

 基・・・

 私は思う。自閉症かそうでないかは別にして、「無表情」や「薄笑い」も、

 彼等のコミュニケーションの一手段なのだと。決して、脱意思疎通ではない。

 そう考えると、何か彼等がいじらしい。決して「挨拶」も通り一遍ではない。

 ただし・・・

 医学的には「アセチルコリン神経」での「紡錘状回」の活動が、低下しない

 方法や、治療方法を探るべき事は言うまでもない。もう既にその研究自体は、

 始まっていると思う。人間も色々だが医学的方法や治療法も千差万別である。

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