|
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
お探しのものが見つかりませんか? Googleで検索して見て下さい。
|
「心臓ペースメーカー」に悪影響を及ぼすのか!? 札幌市の地下鉄でも「ケータイは全面使用禁止」です。しかし、本当にケー タイというのは「悪の権化」なのであろうか。今回は、モラルはさておき、医 学的な面から捉えてみたいと思います。 【"心臓ペースメーカー"とは一体何か?】 ケータイの電磁波で、一番干渉の問題になっているのが「心臓ペースメーカ ー」の誤作動である。それでは、皆さん「心臓ペースメーカー」って何か説明 出来ます? さら〜と説明すると・・・ 自発的な内臓器官である「心臓」の刺激発生が遅れたり、伝達路の障害など で途絶えたりするタイプの不整脈(徐脈性不整脈)などに対して、本来必要とす る間隔(成人の場合60〜70回/分)で心臓に電気刺激を行ない、心筋を誘発 する事で、心拍数の低下による血圧低下を防ぐ「生命維持管理装置」。 ただし、本来の心臓の動きを邪魔しないように、それらをモニターする機能 を備えています。また、"心臓ペースメーカー"には様々な種類がありますが、 多くの場合は「植え込み型」と言って、鎖骨の下辺りの皮下に植え込む。 現在では、大きさも「手のひらサイズ」くらいコンパクトになり、電池の寿 命も「リチウムイオンバッテリー」などを使用しているため、5〜10年と長 くなっている。 これらを踏まえた上で・・・ 【"ケータイ電磁波"の危険度合い】 ここに国を中心として調査した報告がある。 総務省や厚労省、メーカー、携帯電話事業者などは共同で2000年から 2002年にかけて「電波の医用機器等への影響に関する調査結果」という報 告を出している。 対象となったペースメーカーは 124機種(メーカー名や機種名などは発 表されていない)である。 2002年の結果(最新の調査も早くやって欲しい)では? もっとも普及している800MHz帯を使うPDC方式(日本独自のデジタル方 式)の携帯電話端末で試験した場合、 「"誤動作"したペース・メーカーは 124機種のうち 8機種」 実験時のペースメーカーと携帯電話の距離は5cm。この距離を10cmまで広 げるとその数は2機種に減り,さらに15cmまで離すと1機種だけになった。 「15cm以上の距離で誤動作した機種はなかった」 この調査結果によって得られた「15cm」という境界となる距離に安全係数 の√2をかけた「22cm」が,これがその後の携帯電話とペースメーカーの間 の"安全な距離"の指針とされた。 この結果から言うと、確率的にケータイを持っている国民に向かって発する より、"誤動作"を起こすようなペースメーカーを作るメーカーに改善を促す方 が早いのではないか。 また、ある病院の話によると、そこの調べでは、ペースメーカーの真上にケ ータイを置かない限り、誤作動は起こさなかったとの事だった。 そういう結果も踏まえて、調査の最初の段階でも 116機種 は"誤動作" などは起こさなかったのだから。確率的に論じると 93.5%は 安全。優 位性は充分にあると思う。 「それなら、そもそも"電磁波"ってどんなものだか分かります?」 【そもそも"電磁波"って何?】 科学的に言うと「電磁場の周期的な変化が、真空中や物質中を伝わる横波」 なんのこっちゃ? ちょっと噛み砕くと、「電気と磁気の両方の性質がある波(目には見えない が…)」ケータイや電子レンジ、パソコンなどの電気製品ばかりじゃなく、人 の体内でも発生している。人体だけじゃなく、森羅万象に存在する。 大きく分けて、"電磁波"には2種類ある。 ○『電離放射線』…波長が短い電磁波で、エックス線やガンマ線などはこう 呼ばれる。細胞を傷つける力があるため、ガン治療などに 使われる反面、大量に浴びると白血病やガンを誘発する。 ○『非電離放射線』…太陽光線やケータイ、電子レンジやパソコンなどの電 気製品、TV放送、ラジオ放送、レーダー(電波)など から発されている波長の長い電磁波。しかし、特にケ ータイや電気製品などはエネルギーで言えば、上記、 電離放射線の10兆分の1程度と極めて微弱である。 最近の傾向として、この極めて微弱な"電磁波"を目の敵にしているが、例え ば「ガンの誘発・促進させる」「DNAを傷つける」「子供がケータイを使う と頭が悪くなる」「脳腫瘍を引き起こす」・・・。 これらの研究や発言は枚挙に暇がないが、実際は、研究期間が短かったり、 サンプル数が充分じゃなかったり、治験者の条件に問題があったり、単なるパ フォーマンス的な発言だったり、根拠がほとんどなかったりする事も多い。 「ある意味、あまり根拠のない事で悪者にされている代表が"電磁波"である」 しかし、電磁波が多く蔓延る現代文明社会で暮らしている限り、悪者として 決め付けるのではなく、これらの"電磁波"とうまく付き合って行くしかないの である。 それが証拠に、 【"ペースメーカー"使用者も実は"ケータイ"をつかう】 実際、ケータイの電磁波を毛嫌いしているペースメーカー装着者の中にも、 現代文明の利器である「携帯電話」を利用する人は多い。これらの人々は誤作 動を避けるという事で、ペースメーカーを装着していない側の耳で聞くという 事だ。 だが、実際それで国が推奨する安全基準「22cm」の有効な距離を取れてい るのだろうか?取れてない場合も多いのではないか。そうなると自分は良くて 、他人にはそういう事を強要するのか? 実は、電磁波やケータイについて一番知らないのは「ペースメーカーの装着 者」だという証言もある。その上、自治体やマスコミも根拠のあやふやな電磁 波などに関する間違った情報で踊らされている可能性が大である。 「ただし、事実は事実として捉えるが・・・」 「ペースメーカーの装着者」の精神的なストレス、携帯電話のマナー欠如、 傍若無人な人々の増加、電車や地下鉄など乗り物の混雑状況、電磁波に対する 正確な知識の欠如、メーカー対策の遅れなど、様々な環境や事情を考慮に入れ ると今のまま[ケータイの使用制限]で進むしかないのかもしれない。 [結論] 「現代文明をこのまま受け入れるのであれば、 "電磁波"とはうまく折り合いを付けるしかない」
|
|||||||||
Copyright (C) Unlimit Corporation. All Rights Reserved. |