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「海の黒ダイヤ」は本当に貴重品で高かった!


 妙に詳細な高校時代の友人の夢見ました。強烈な胸騒ぎがし、階段下新聞を。

 「良かったぁ〜」不吉な記事は掲載されていなかった。あの具体性の意味は?

 『海の黒ダイヤ』とは・・・

 普段、全然食べないから、思い付かなかった。貴方は何か想像が付きますか?

 答えは『海鼠』です。一寸読み難いですね。あの『なまこ』『ナマコ』です。

 確かに黒っぽい。そして、イボイボで非常にグロテスクです。食欲湧かない。

 でも・・・

 人気なんですって。特に我が北海道の『マナマコ』は世界一と評されている。

 特徴は『イボ足』と呼ばれる表面突起が多く(6列含)、肉厚でしなやか食感。

 日本では生か酢の物だが、中国では『乾燥ナマコ』が高級食材。富裕層が好。

 2003年頃から・・・

 「道産ナマコ」の漁獲量が急激に上昇。2010年漁獲量は00年と比較し、

 54%増の2371トン。平均単価は1キロ4539円で、00年の約7倍。

 道内の加工場で『乾燥させたナマコ』の価格は、輸出の際、1キロ8万前後。
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 *『道産ナマコ』の平均輸出価格は1キロ8万2千円(07年)。4年前に比
  べ、約35%も上昇。関西産の2.6倍。中国産の4倍。
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 その『乾燥ナマコ』は・・・

 2007年で89トン。統計を取り始めた04年からほぼ倍増。益々需要増。

 処が、札幌市中央卸売市場では、2011年『ナマコ取扱量』僅か45トン。

 これは01年168トンの1/4強に落ち込んでしまった。中国志向極まる。

 処で・・・

 この『ナマコ』をどうやって捕獲するのか?手で取る?網で獲る?分からぬ。

 先ず、何を使うか=「桁(けた)引き網」と呼ばれる漁具。別名は「八尺」と。
 http://www6.atpages.jp/boragon/cn22/cn24/index.html

 「けた」と呼ばれる鉄重りの後に、升目状の鎖と袋状の網(長1.5m幅1.65m)。

 仕組みは・・・

 「けた」の重さで海底に沈み、鎖が海底を引っ掻き、浮上したナマコを網へ。

 但し、これは漁師の「勘」に左右される。その為、漁獲効率が余り良くない。

 しかも、引っ掻く事で海底の環境負荷高。その為、水中カメラの利用も検討。

 それでも・・・

 ルールを守って、捕るのなら未だしも、相手が『金になる高級食材』だけに、

 有象無象の輩が刺さり込んで来るのは自明の理である。背景には様々あるが、

 2007年迄5年連続でGDP成長率10%以上を記録した中国の経済成長。

 陰りが見えてきたがまだまだ・・・
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 【道産ナマコ密漁の手口】
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  1.加工業者の場合
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   ●『密漁ナマコ』は正規品に比べ、3割も安く、旨みアリ。

   ●『密漁してくれ』と、知人らに持ち掛ける業者も。
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   *『ナマコ漁の許可を持つ漁業者』が漁業を通さず販売(横流し)。
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   ●『密漁品とは知らなかった』と主張、それを覆すだけの立証させず。

   ●『密漁品』が取扱量の8割にも上る中小の業者も存在す。
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    *北海道海面漁業調整規則改正。『ナマコ密漁』の罰則を強化。
     加工業者の摘発は、これまで『密漁の実行者』を雇用するなど、
     共謀関係を立証出来た場合に限られたが、改正され、『密漁品』と
     して、『認識して所持』したり、『認識して販売』した者も対象に。
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  2.暴力団の場合
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   ●暴力団員らで作る『密漁組織』で、潜水用具を使った大掛かりな採取
    方法を学んで、独立する。

   ●独立した後、新たに、5人前後集めて、グループを結成。

   ●鼠算式に増えた『密漁者』が、1回に100〜300キロ採取した後、
    1キロ2000〜3000円で売って、金を山分けする。

   ●実行グループとの間に、仲介役を挟むなどして、摘発逃れが巧妙化。

   ●短時間で効率的に『密漁』する為に、分業体制。狙った漁場にボート
    導く「船頭役」海中で『ナマコ』を獲る「潜水役」、それを海上で受
    け取る「荷揚げ役」見張りをする「陸回り役」などの連携が実に巧妙。
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  3.ロシア人(日本人含む時アリ)の場合
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   ●『密漁』は、通常3人が一組となり、船長が船に残り、2人が、
    水深18〜25メートルに潜って、集める(手口は暴力団に準ずる)。

   ●11月半ばから、1ヵ月間が最盛期で、一番の稼ぎ時。

   ●『密漁したナマコ』は、沖で、仲買人に、1キロ25ドル(約2600
    円)で渡し、現金を受け取る。

   ●仲買人は、ガレージの様な施設で、『密漁したナマコ』の内臓を取り
    出し、2時間程海水で茹でた後、網の上に並べて、電気温風器で乾燥。

   ●乾燥させると、生の100キロが27キロになる。

   ●『密漁乾燥ナマコ』は、1キロ500〜700ドル(約5万1500
    〜7万2100円)で、中国人に引き取られる。

   ●中国では、中華料理の高級食材や、漢方薬の原料として使用。
    小売価格は、1キロ5千ドル(約51万5千円)にもなる。

   ●ロシア版「特攻船」の由来は、日本S社製4サイクルエンジン250
    馬力。日本で約250万円で購入。故障も殆ど無く、燃費も良い。
    修理もウラジオストックでOK。船体は軽量で頑丈なFRP。

   ●春、秋の漁獲は1日平均30キロ程。産卵する夏の3ヵ月は資源保護
    の為、紳士協定で休漁に(本当かよ!?)。

   ●1ヶ月15日の出漁で計算すると、年間水揚げ金額は1500万円。
    『密漁ナマコ』だけじゃなく、かご漁で、カニやエビも捕るらしい。
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   *『密漁多発』の背景は、刑が比較的軽い事。漁業法違反(密漁)の量刑
    は「3年以下の懲役または200万円以下の罰金」。これに比して、
    窃盗は「10年以下の懲役または50万円以下の罰金」。一か八かと。
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 獲ってばかりでは・・・

 只でさえ、それ程多くない貴重な『道産ナマコ』が益々、減って行っちゃう。

 それは、合法にしても、違法にしても変わりは無い。どうするか?育てるべ。

 「獲るナマコ」から「育てるナマコ」へ。金になる「黒ダイヤ」は大切にね。

 これまでに・・・
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 【道産ナマコ育てる手法】
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  1.宗谷漁協の場合
    http://www.unlimit517.co.jp/url/file/468-1.html
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   ■北海道内では主にウニやアワビの種苗生産施設を活用し、20の漁協
    や市町村が「ナマコの種苗生産」に取り組んでいる。

   ■その中でも、1988年に「ナマコの種苗生産」を試験的に始めた
    宗谷漁協は、この分野の草分け的存在である。

   ■年間25万〜28万匹の「稚ナマコ」(15ミリ程度)を、
    海岸から、2キロに放流。

   ■「漁業者の漁獲量増加」が狙いだが、海中で『ナマコ』が移動する
    などして、消失する事が悩み。

   ■平行して、「総量規制」や「操業船舶制限」などにより資源枯渇防ぐ。
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  2.北海道栽培漁業振興公社の場合
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   ■2007年、渡島管内鹿部町の旧鹿部事業所で
    「ナマコの種苗生産事業」に、試験的に着手。

   ■水槽内で、「稚ナマコ」を食べる体長約1ミリの小型甲殻類
    「シオダマリミジンコ」等が大量に発生し、増殖のハードルに。

   ■道立総合研究機構栽培水産試験場(室蘭)の協力で、
    「シオダマリミジンコ」を濾過して、取り除く方法を確立。

   ■ひやま漁協(檜山管内)や常呂漁協(北見市)等と
    「稚ナマコ」の放流試験を行って、一定の生存率を確保。

   ■閉鎖された鹿部事業所に代わり、熊石事業所が中心となり、
    人工授精後、10ミリまで「稚ナマコ」を育てた後、両漁協へ。

   ■放流後、製品として出荷出来る10センチ程度になるまで、
    少なくとも2〜3年掛かる。そこまで、安定して育てるノウハウは
    未だ、完全に確立されてはいない。

   ■一方では、生存率が高い10ミリの「稚ナマコ」を
    年間100万匹生産する事業に乗り出す(2012年)。
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  3.マルハニチロ上ノ国海産の場合
    http://ameblo.jp/mogari25/entry-11573788170.html
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   ■道内でも珍しい「ナマコの陸上養殖」に取り組んでいる。

   ■「陸上養殖」は「天然物」に比べて、生育期間を短縮出来る。
    その一方で「用地確保の難しさ」や「初期投資が嵩む」課題が。

   ■先進地とされる中国の技術者を社員として採用。

   ■人工池などを使って、約3年で、産卵から出荷サイズまで
    育てる事に成功。「天然物」に比べ、成長スピードは約2倍。
    その上、海と隔離された人工池では「ナマコ」を見失う心配無し。

   ■池の広さは約7500平方メートル。深さ3メートル。
    09年造成、10年飼育開始、11年夏以降乾燥させた「ナマコ」を
    少量ずつ輸出向けに出荷。2012年秋から本格化。

   ■3〜5センチの「稚ナマコ」を、年間約10万匹放流。
    内、7割は、2年半〜3年後も生き残って、出荷段階の
    20センチ(150g)まで育つ。

   ■水温変化などの刺激によって、「親ナマコ」は7〜8月に産卵。
    プラスチック板に吸着させ、観察を繰り返す。
    12月〜翌1月には、放流サイズの3〜5センチになる。
    育てる「稚ナマコ」は年間150万匹。
    人工池に離す他、道南地方などの数ヵ所の漁協に海への放流用販売。

   ■孵化後間もない「ナマコ」が、「シオダマリミジンコ」などに、
    食べられる壁などに直面し、試行錯誤に陥る事も。
    その逆境を、「産卵のタイミング」や「水槽の洗浄」などに、
    気を配る事により、種苗の安定生産への道筋を付けて来た。

   ■2011年に、主体となった海鮮倶楽部は、ニチロ水産(東京)と
    業務提携。現在の共同出資会社(マルハニチロ上ノ国海産)設立登記。
    目的は「販路拡大」である。
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 こんな「ナマコ」だが・・・

 英国では、「シー・キューカンバー(海のきゅうり)」と呼ばれているらしい。

 彼らはタコの事も「悪魔の魚」と呼ぶ位だから、自分達の食に興味ない物は、

 「見たまんま」だよね。だから、偏るんだよ。でも、「ナマコ」は俺も勘弁。

 けれど・・・

 乾燥して、中華料理に入っていたら、「旨い、うまい」って食べるんだろう。

 勝手だよね人間なんて。だが、この「道産ナマコ」も産地偽装に使われそう。

 けれど、分からないよね。元を余り食べた事がないのだから。まぁそんな物。

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