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粛々と支援を進めて行く必要有り 「喉元過ぎれば暑さ忘れる」だが、人は悲しみをずっと背負い生きられない。 時に自然は悲劇を与える。忘れ掛けた時に。しかし、背負い続けるのは無理。 病名が怖そう・・・ 「エボラ出血熱」。現在、西アフリカ3カ国で、爆発的に流行している模様。 西アフリカ3カ国とは、ギニア、シエラレオネ、リベリア。最初の感染者は、 ギニアで、昨年12月6日に死亡した男児(2歳)と見られると、研究チーム。 この男児は・・・ 体調を崩して、数日後に亡くなり、その後、母親と姉(3歳)、祖母も死亡す。 何れも、「発熱」「嘔吐」「下痢」の症状訴える。しかし、病名も分からず、 当然、「エボラ出血熱」の検査も受けられなかった。南東部で2カ国国境辺。 そもそも、「エボラ出血熱」とは・・・ ─────────────────────────────────── ● 「原因」エボラウィルスが引き起こす急性感染症 ─────────────────────────────────── ●「初確認」WHO(世界保健機構)は、1976年にザイール(現コンゴ)と スーダン南部(現南スーダン)で、初めて集団感染を確認。 ─────────────────────────────────── *現在、流行しているのはエボラウィルスの中でも病原性が強いとされる 「ザイール株」。WHOによると、過去に、アフリカ中部などで14回 流行し、計約1100人が死亡。致死率は約80%にも達する。 ─────────────────────────────────── ● 「由来」感染が起きたザイールの集落が「エボラ川」の近くにあった。 ─────────────────────────────────── ● 「宿主」野生の蝙蝠と言われているが、未だ定かとはされていない。 ─────────────────────────────────── ●「感染−人間同士」感染した人の血液、分泌物、臓器、体液に濃厚接触 ─────────────────────────────────── *唾液や尿等「エボラ出血熱患者」の体液に直接接触しなければ大丈夫。 とは言え、空気感染の可能性も含めて、解明されていない点が多いため、 慎重な対応が肝要である。 ─────────────────────────────────── ●「感染−宗教理由」会葬者が、遺体に直接触る葬儀 ─────────────────────────────────── ●「感染−衛生理由」医療施設に、滅菌手袋や滅菌マスク等の資材不十分。 その上、ガーゼや注射針を洗って使い回す(院内感染) ─────────────────────────────────── ●「潜伏期間」(感染してから症状発現)2〜21日 ─────────────────────────────────── ● 「症状」発熱、倦怠感、嘔吐、頭痛、下痢、内出血や皮膚からの出血 ─────────────────────────────────── ●「致死率」25%〜90% ─────────────────────────────────── ●「治療法」効果的な治療法やワクチン等は、未だ見つかっていない状態。 ─────────────────────────────────── *WHOは、緊急事態の対応として、開発段階の未承認治療薬についても、 条件付きで、投与を認めた。 ─────────────────────────────────── **【ZMapp(ジーマップ)】米企業マップ・バイオファーマシュー ティカル(カリフォルニア州サンディエゴ)等が開発を手掛けている。 http://www.unlimit517.co.jp/url/file/487-2.html ─────────────────────────────────── マウスの体内に、「エボラ出血熱ウィルス」の一部を入れる事によ って、作られる抗体を使った薬。 ─────────────────────────────────── ウィルスが新たな細胞の侵入するのを阻止する作用があるとされる。 ─────────────────────────────────── 人体への安全性は確認されていない。 ─────────────────────────────────── ***リベリアで、感染した米国人男性医師と女性医療スタッフ2人に、 米国に搬送される前【ZMapp(ジーマップ)】を投与。 ─────────────────────────────────── 男性医師が、帰国時に、歩いて病院に入った事から、効果アリ? ─────────────────────────────────── 一方では投与時期が発症から1週間以上後と遅く、この男性医師 が、「エボラ出血熱」から回復した少年から、抗体を含む可能性 がある輸血を受けていた事などを考慮すると、感染症の専門家の 中には、薬の直接の効果に疑問を呈する声もある。 ─────────────────────────────────── 只、19日、リベリアの情報相は、「エボラ出血熱」に感染した リベリア人医師ら3人に、【ZMapp(ジーマップ)】を投与し た処「目覚しい回復の兆候」があると明らかにした。 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0GP1Z120140825 ─────────────────────────────────── しかし、製薬会社は「在庫は尽きた」。一定量製造可能は年末と。 ─────────────────────────────────── **【カナダ製未承認ワクチン】臨床試験が済んでいない段階でのワク チンである為、予防効果や1人当たりに必要なワクチン量は不明。 http://www.gizmodo.jp/2014/08/tkm.html ─────────────────────────────────── 約1500回分保有。今後のワクチン研究等に備え、一部は残す必 要がある為、800〜1000回分の範囲での提供を検討。 ─────────────────────────────────── **【富士フィルムホールディングスのインフルエンザ治療薬】米政府 機関が、「エボラ出血熱」への転用承認を急いでいるとされる。 http://www.unlimit517.co.jp/url/file/487-1.html ─────────────────────────────────── 既に・・・ WHOは、極めて深刻な状態を意味する「国際的な公衆衛生上の緊急事態」 CDC(米疾病対策センター)も、24時間体制の緊急対策センターの警戒を、 「最高レベル」に引き上げている。世界各国で、空港の検疫強化や渡航自粛。 一方で・・・ ─────────────────────────────────── ■ギニア、シエラレオネ、リベリア=「世界最貧国」 ─────────────────────────────────── *過去の内戦やクーデターで、経済が停滞 ─────────────────────────────────── 3カ国は感染を防ぐ為・・・ ─────────────────────────────────── ■感染者が集中する互いの国境周辺の地域を封鎖 ■軍や警察が、人や物資の動きを制限 ■農村地帯から穀物が届かない ■市場が閉鎖 ■食料価格が高騰 ■一部の航空会社は、3カ国に発着する便を停止 ■コートジボワールは、3カ国からの船が、最大都市アビジャンに入港禁止 ─────────────────────────────────── 感染地域の孤立・・・ ─────────────────────────────────── ■世界食糧計画(WFP)は、隔離された感染地域にいる「約100万人」が、 今後数ヶ月の間に、「食糧難」に陥る恐れがあると警鐘を鳴らしている。 ─────────────────────────────────── この3カ国だけじゃなく・・・ ナイジェリアやコンゴでも、被害者が出ている。WHO関係者にも感染者が。 http://www.unlimit517.co.jp/url/file/487-3.html 感染するのは医療従事者も例外ではない。寧ろ、最前線にいるだけ危険度高。 只でさえ、てんてこ舞いの現場では医療従事者が足りないのに。医療用具も。 混沌とする現状の中で・・・ リベリアでは、「隔離施設」が武装した男らに襲撃されるという事件も発生。 患者17人が行方不明。男らが盗んだシーツやマットレスから感染拡大懸念。 男らは「エボラ出血熱は存在しない」と叫んだと。混沌でも許されない所業。 WHOは既に・・・ 「対処する以上の速さで感染拡大が進んでいる」と、6ヶ月以上の長期化見。 日本の外務省も上記3カ国に対しての「渡航延期」と在留邦人の早期退避を。 一方で、医療従事者も含め、支援も開始。そうじゃないと経済的にも難しい。 米国は・・・ リベリアの首都モンロビアに、「緊急対応チーム」の拠点を置いて、活動し、 其の上、リベリア、シエラレオネ両国への米疾病対策センター(CDC)から、 専門家を派遣、コンピューター等も配備し、感染状況を分析する支援も開始。 日本の地方からも・・・ 北大が、2007年時に、文部科学省の「感染症研究プログラム」を通じて、 ザンビアの首都ルサカにあるザンビア大獣医学部に設置をした研究拠点から、 地元研究者と共に、感染の疑いのある患者を診断する等の技術支援に乗出す。 既に・・・ 北大人獣共通感染症リサーチセンターの高田礼人教授が現地へ。流行地域は、 このザンビアから離れていて、今の処は、感染者も見つかっていない。だが、 緊急事態宣言下での「検査」「隔離態勢」を整備、水際で流行阻止を目指す。 ─────────────────────────────────── *感染が疑われる患者発見 →検体はザンビア大に→ウィルスの遺伝子検査 ─────────────────────────────────── **高田教授は、今回、検査試薬等を運び、現地で、感染確認された場合に、 「検査態勢」をどうするかについて話し合う為に数日間滞在。その後は、 日本から指導に当たり、感染者が発生した場合は、再びザンビアに行く。 ─────────────────────────────────── これ以上の感染拡大を・・・ 防ぐためには、周辺諸国との連携も必要になる。余り、悲観し、感情的には、 ならずに、米国並びに日本及び諸外国は、粛々と支援を進めて行く必要有り。 今、私達に出来るのは、少許の募金と医療スタッフ等に対する労いしかない。
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