毒舌!医療と生物をやさしく読み解く入門

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普通に生活したいから「握力」


 若い頃は、学芸会レベルだが、人前で「演じる」のが大得意だった。本当に。

 それが、今では見る影もない。特に「科白」が咄嗟に出て来ない。認知症?

 自信ないなぁ・・・

 確か、中学校の時、右も左も「30」以下だったと思う。もちろん平均以下。

 特に、困った覚えは無いけど、野球だとか、ソフトボールをした時、直ぐに、

 握力が低下して、満足な球を投げられなくなった記憶はある。あった方が良。
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 *けれど、これを見ると、歳と共に「握力が上昇」して行くんだね。
  http://akuryoku.noyokan.com/data/age_grip_H25.html
  但し、ある年齢迄来ると、下降して行く様。生命力に比例するのか。
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 握力は・・・

 筋力の強さのバロメーターであると同時に、「男らしさ」の象徴でもあるよ。

 そして、どうも、この握力が、「死亡リスクの大きさ」「心臓血管系の病気

 への罹り易さ」にも関係しているとの事。諸外国で、そんな調査が行われた。

 その調査とは・・・
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 ◆カナダ・マクマスター大学等の国際チーム
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 ◆17ヵ国の成人約14万人を対象にした研究
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 ◆英医学誌ランセットに報告
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 ●握力が5キロ弱くなる → 何らかの原因で死亡するリスク 18%増
             
             → 心筋梗塞のリスク        7%増

             → 脳卒中のリスク         9%増
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 ●握力の弱さと死亡や病気リスクとの関係はこれ迄にも指摘されていた
                ↓
             先進国の研究が中心
                ↓
            普遍的な傾向といえるのか → ハッキリせず
                ↓
        今回は、カナダ、スウェーデン等の先進国
                +
     バングラデシュ、パキスタン等の国民所得水準が低い発展途上国
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 【国民所得の水準】高 → カナダ、スウェーデン、アラブ首長国連邦
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          中 → アルゼンチン、ブラジル、チリ、マレーシア、
              ポーランド、南アフリカ、トルコ、中国、
              コロンビア、イラン
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          低 → バングラデシュ、インド、パキスタン、
              ジンバブエ 
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                ↓
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           人数も、約14万人と大規模
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 調査は・・・
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 ■2003〜2009年

 ■35〜70歳の男女計13万9691人

 ■共通の方法で「握力」を測定した後、定期的に健康状態をチェック
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 平均4年間の追跡期間中に・・・
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 ◆3379人(2%)死亡 →《分析の結果》
                  ↓
「握力」は「収縮期血圧(最高血圧)」の値より死亡リスクとの関係が強かった
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*「最高血圧」の場合は、一般的には誤解されているが、「低い」方が必ずし
 も、死亡リスクの軽減には繋がらないからである。故に、「血圧降下剤」の
 使用は、死亡のリスク軽減には繋がらない可能性も考慮した方が良い。
 http://www.unlimit517.co.jp/ana275.htm
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    *「糖尿病」「転倒による骨折」等との関連は見られなかった
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                  ↓
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「年齢」「学歴」「煙草」「アルコール摂取」等の要因→調整しても結論同じ
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 上記チームは・・・

 簡単で費用も掛からない握力測定で死亡リスクの高い人を判断出来る可能性

 示唆。但し、今の段階では、「筋力を高める事によって、早死にを防げるか、

 どうかの研究が必要」だと考えている。今回のサンプル数から言うと関連有。

 私はそう思う・・・

 それじゃ逆に、「筋力が弱かったら、短命なのか?」この研究も必要だろう。

 だが、何れにしろ、「筋力の低下」=「体力の低下」には繋がるはずである。

 だから、「握力」だけ鍛えても駄目、足の筋肉が落ちてきたら歩くのも苦痛。

 私も経験済みだが・・・

 歳を取る毎に、足が妙に「細く」なる。これは、筋力の低下を意味する事と。

 足が細くなって「格好良い」何て、言っていられない。後ろから見ると、変。

 歳を感じる現象。私は、仕事柄、歩く事が多い。車も売却済。普段も歩くと。

 只・・・

 今、菓子パンの袋を開けようとしたら、中々、開かなかった。「握力」必要。

 日常の生活で、チョッとした事に「握力」は必要かも。生活を営むにも肝要。

 普段、気が付かないがフトした事で気付く事も。不便さがそれを感じさせる。

 それと・・・

 人が生死を彷徨い床に着いている時、元気付けるのは「手を握る事」である。

 詰まり、「握力」=「生命力」の徴。前記と符合する。これは象徴的な事だ。

 矢張り、生きる為には「握力」が欠かせないのか。少し、鍛え方を考え様か。

 そう考える・・・

 今日此頃。足丈じゃなく、手も「生命力維持装置」。普通に生活したいから。

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