毒舌!医療と生物をやさしく読み解く入門

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悪しき「特例」を未だに続ける
"日本の精神医療"が如何に遅れているか1



 私が、子供の頃、精神科を「きちがい病院」と呼んで、差別していた。窓枠
には、鉄格子がはまっていた。まるで、患者は、社会の邪魔者のように隔離…。


【"日本の精神医療"が遅れた理由】

 「ある事件」によって、本当は、"日本の精神医療"が先進的に、しかも、良
い方向に行くはずであった。しかし、実際には、その事件が、"トラウマ"にな
ってしまい逆方向に、針は進んでしまった。

 「ある事件」とは・・・

 1964(昭和39)年3月に起きた「ライシャワー事件」のことである。あ
らましは、時のアメリカ駐日大使だったライシャワー氏が、統合失調症(精神分
裂病)の少年に刺されて、負傷したというものであった。

 この事件により、日本の「精神障害者」に対する不十分な医療体制が、大き
な社会問題となり、そこに、山積する諸問題が浮き彫りとなった。その結果と
して、1965(昭和40)年6月、「精神衛生法」の一部改正が行なわれた。

  「これで、"日本の精神医療"は、格段の進歩を遂げるはずだった…」

 だが、"日本の精神医療"が向かった先は「くさいものには、フタをせよ」。
つまり、「精神障害者」を、社会から隔離することによって、問題解決を図ろ
うとした。

 この結果、患者は、病院に入れられたら、最後、人間らしい扱いなど受けず、
家族にもほとんど会えずに、死んで行ってしまうという最悪の状態を、迎える
ようなケースが、多くなって行った。

 欧米では、1960〜70年代に、"精神病床"が、激減している。しかし、
逆に、日本では、それらが、急増した背景がある。それは、上記のような事情
で、患者を、病院に縛り付けておかなければならなかったからだ。

 日本では、精神病院への「隔離収容型」に終始している時、既に、欧米では
「地域で暮らすノーマライゼーション型」の精神医療が、行なわれていたので
ある。

 この頃の・・・

  「"負の遺産"を、未だに、引きずっているのが"日本の精神医療"」

 これを示すデータとして、各国の「人口1,000人当たりの精神科病床数」
を挙げてみると、日本(2.9床)、イギリス(1.5床)、ドイツ(1.6床)、
アメリカ(0.6床)。各国に比べ、2〜4倍も、日本が多い。

 更に、驚くのが、「精神病院の平均入院日数」である。日本(330日)、ア
メリカ(9日)、イギリス(86日)、ドイツ(40日)。何と、日本は欧米に比べ
て、4〜30倍も、長くなっている。"国民健康保険の恩恵"があるとは言え、
長過ぎる。

 現在、200万人以上と言われている"精神障害者"の内、約35万人が入院
し、半数近くが、5年以上の入院です。これを後押ししているのが、日本の精
神科における医療では、「家族の入院延長」の要求が強いということです。

 また、この患者入院期間には"二極分化"が起こっており、20〜30歳代の
新規入院患者の8割以上が、「6ヶ月以内に退院」しているにも関わらず、中
高年者では、家族構造の変化や不況による就業の困難などによって、退院出来
ず「社会的入院」を続けている人の割合が高い。

 これらを打破するために、厚労省では「精神保健福祉総合計画」において、
"精神科病院を中心とする精神医療"を、"地域保健福祉を中心とする地域精神
医療"に変換することを、明らかにはしている。

 だが、実際、"精神科病院を中心とする精神医療"にせざろう得なかったのは、
厚労省の"無責任な政策"にあったのだ。彼らが、「ある事」を野放しにして、
放置したために、"日本の精神医療"が著しく遅れたと言っても、過言ではない。

 その・・・

       「"ある事"に関しては、来週、記して行きます」

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   私も、こんがらがるような最近の「心の病」における科目です。
     参考のために、是非、確認しながら、お読み下さい。
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  【再掲載】"心の病"に対する現状を認識していただくために・・・
───────────────────────────────────
   「精神科」「神経科」「精神神経科」「神経内科」「心療内科」

 紛らわしいこれらの科目を、正確に「区別」することが出来るだろうか??
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■「精神科」「神経科」「精神神経科」
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 主に、「心の病」を扱う科。いわゆる精神病(分裂病、躁鬱病)を始め、スト
 レスによるノイローゼ、心身症、不眠症など。

 これらは、現代医学では、通常、大脳・神経系における様々な検査(CT、
 MRI、脳血管撮影、脳波、SPECT[核医学検査の一つ]、筋電図、血液)
 及び、神経学的診察上、明らかな異常を認められないモノ。
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▲「神経内科」
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 神経系(大脳、小脳、脊髄、末梢神経、筋肉)に炎症、変性、腫瘍、血管障害、
 代謝、ホルモンなどの異常により、生ずる病気を扱う。

 病気としては、脳卒中(脳梗塞、脳出血、脳塞栓)、脳炎、てんかん、椎間板
 ヘルニアなどによる脊髄の障害、パーキンソン病、脳・脊髄腫瘍の診断、多
 発性筋炎、筋ジストロフィー症、多発性神経炎 etc…。
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●「心療内科」
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 ストレスと関連する病気(心身症)を扱う。病気の発症過程に、心理・社会的
 要素による「種々のストレス」が深く関与して生じる内科的病気(胃潰瘍、ぜ
 んそく、狭心症、高血圧症、過敏性大腸症候群など)を治療する。

 「精神科」などとの違いは、精神的な問題が、不安などの形で、心理的な心
 の面に強く現れれば、"精神科の範疇"であるが、動悸がしたり、お腹の具合
 が悪くなったり(下痢、腹痛)、高血圧、ぜんそくなど身体の方(内科的病気)
 に強く出れば、"心療内科の範疇"であると言える。

 だが、厳密に、これらを区別することは、困難であり、実際に"ストレス"に
 関する病気であれば、「心療内科」「精神科」「神経科」「精神神経科」を
 選択することになると思う。

 名前的には「心療内科」が一番、行きやすいかもしれない。最近では、"スト
 レス"そのものに焦点を当てた「ストレスケア外来」などという患者には、取
 っ付きやすい名目を設置している病院もある。
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*来週は、「精神科医の辛い現状とリエゾン精神医療」を中心にお送りします。

    
     **日夜、闘う・・・ http://tinyurl.com/7663s

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