毒舌!医療と生物をやさしく読み解く入門

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やさしく読み解く入門」


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本当は認知されていない「認知症」の実態。
貴方に忍び寄る恐怖とは1



 「痴呆症」が「認知症」と言い換えられて、少し時間が経ったが、貴方は、
この名称が、ピンと来ますか?確かに、差別に繋がるのかも知れないが…。


【もしかして、"認知症"?】

 貴方も、家族も、友人も、チェック!!

 次に、"認知症の初期症状"と思われる現象を、[頻度の高い]に挙げます。
───────────────────────────────────
01.同じ事を、何度も言ったり、聞いたりする。

02.慣れているところで、道に迷った。

03.サイフを盗まれたというが、実際には、盗まれていない。

04.いつも降りる駅なのに、乗り過ごした。

05.夜中に、急に起き出して、騒いだ。

06.計算の間違いが、多くなった。

07.物の名前が、出てこなくなった。

08.ささいなことで、怒りっぽくなった。

09.時間(日付や年齢など)や場所(自宅や子供の住んでいる場所)の感覚が、
   不確かになった。

10.水道の蛇口やガス栓の閉め忘れが、目立った。

11.日課を、しなくなった。

12.以前はあった関心や興味が、失われた。

13.病院からもらった薬の管理が、出来なくなった。

14.複雑なテレビドラマの内容が、理解出来ない。
───────────────────────────────────

 愕然としました。私は、4〜5項目、当てはまっています。
 先週も、少し、「脳の活性化」の話をしましたが、もしかすると、
 私自身、年齢以上に、"脳萎縮"が進んでいるのかも知れません。

 先週分のメルマガを書いた後、私は、Nintendo DSを購入し、川島先生のソ
 フト(http://tinyurl.com/alvfk)で、毎日トレーニングしています。
 最初の脳年齢は、なんと「70歳代」!!今は、漸く年相応になりました。

 先週も書いた通り、脳年齢の基準は、いくら医者によって違うからといっ
 ても、「70歳代」は、非常に、ショックでした。でも、あまり悲観的にな
 らず、これからも、"前頭前野"を刺激して、行きたいと思います。

 こんな記事も・・・

 ある新聞に、"バカの壁"で有名な養老孟司氏が「脳を鍛えることが大切なの
 ではない。それを使って、何をするかが大事なんだ」と書かれていました。
 "確かに、そうだな"と痛感しています。"使ってこその脳"です。

 私も、脳を鍛えるだけじゃなく、色々なモノに、好奇心を持って、
 これからは、脳をもっと活用します。もちろん、このメルマガでも!

         「皆さんの結果は、どうでしたか?」


【"認知症"の概念とは?】

 いったん獲得した「知的能力(記憶、思考、判断など)」が、脳障害により、
持続的に低下し、日常生活に、支障を来たすようになった病的な状態のことを
言います。

 その中でも、記憶障害(物忘れ)は、最も基本的な症状であり、これがなけれ
ば、「認知症でない」と言っても、過言ではありません。

 記憶には・・・

 ●記銘(新しいことを覚える)

 ●保持(覚えたデータを維持する)

 ●想起(維持したデータを思い出す)

 の3つの過程がありますが、病気のために、記憶が、出来なくなります。

 一般に、年を取ると、新しいことを覚え込む力が、低下します。しかし、
"認知症"の人は、少し前に言ったことや行なったことも、忘れてしまいます。

 家族が、"呆け"に気付くきっかけとして、多いのは、「記憶障害」を背景と
して、起きる日常の出来事です。

 ここで・・・

 「老化による物忘れ」と「病的な物忘れ」の特徴や違いを、列挙します。
───────────────────────────────────
『老化による物忘れ(ごく普通の物忘れ)』
───────────────────────────────────
■体験の一部を忘れる。

■物忘れを自覚している。

■思い出せないことを、悔やんだり、心配したりする。

■少しのヒントで、思い出せることがある。

■見当識障害は、見られない。
  
 *見当識障害とは「現在、自分が置かれている状況(時間、場所、周囲の人
  物など)を正しく認識出来ない状態のこと。

■作り話は、見られない。

■日常生活に、支障はない。

■極めて、徐々にしか、進行しない。
───────────────────────────────────
『病的な物忘れ("認知症"が疑われる物忘れ)』
───────────────────────────────────
◆全体を忘れる。

◆物忘れの自覚が、乏しい。

◆思い出せなくても、心配しない。

◆ヒントがあっても、思い出せないことがある。

◆見当識障害も、見られる。

◆しばしば、作り話が、見られる。

◆日常生活に、支障を来たす。

◆進行性の経過を、取る。
───────────────────────────────────

 "認知症"がひどくなる前には、必ず、上記のような「サイン」が見られるは
 ずです。一緒に生活を営む家族が、これらの症状を、早期に発見、的確に判
 断し、治療すれば、元の状態になるまで、時間は少なくて済みます。


【"認知症"の症状とは?】

 "認知症"の人に現れる症状には、「中核症状(必ず見られる症状)」と「周辺
症状(身体の具合や環境によって影響される症状)」に、大別されます。

 次に・・・

 具体的に、「中核症状」と「周辺症状」がどういうモノか、列記します。
───────────────────────────────────
『中核症状(必ず見られる症状)』
───────────────────────────────────
■新しいことを覚えられない。

■以前のことを思い出せない(記憶障害)。

■段取りや計画が立てられない(実行機能障害)。

■服の着方や道具の使い方が分からない(失行)。

■物や人の名前が出てこない(失語)。

■品物を見ても、何だか分からない(失認)。

■抽象的な考え方が、出来ないなど
───────────────────────────────────
『周辺症状(身体の具合や環境によって影響される症状)』
───────────────────────────────────
◆実際にないモノが、見えると言う。

◆サイフや着物を盗まれたと言う。

◆不眠

◆無目的に歩き回る。

◆目を離すと、直ぐ外に出て行こうとする。

◆理由がないのに、入浴や着替えを嫌がる。

◆食べ物以外のモノも、口に入れる。

◆抑うつ状態

◆目の前にあるモノは、何でも食べてしまう。

◆一人にされると落ち着かなくなる。

◆実際には、何でもないのに、必要以上に、身体の具合を気にする。

◆些細なことで、声を荒げたり、手を挙げたりする。

◆いらいらして、落ち着かない。

◆夜中に、急に、騒ぎ出したりする。
───────────────────────────────────

 これは、私の経験ですが、父方の叔母は、とても、おしゃべりが好きな人で、
しかも、記憶力が良く、遠い昔のことまで、鮮明に覚えていました。正月やお
盆に会える時などは、とても楽しみにしていたものでした。

 ところが・・・

 息子が、「何回も同じ事を言うな」と、叔母のおしゃべりを封じてしまった
ところ、今では、すっかり大人しくなってしまいました。その上、"認知症"に
罹ってしまい、切れ味の良かった叔母の見る影も、ありません。

 来週、"認知症"に罹った患者に対する「家族の対応」を取り上げますが、一
番やってはいけないことは、『患者の長所をなくしてしまう行為』です。


    「皆さんも、くれぐれも、これだけは気を付けて下さい」

   認知症を認知する2 http://www.unlimit517.co.jp/ana72.htm
   認知症を認知する3 http://www.unlimit517.co.jp/ana73.htm

   **なぜ、その様な行動を・・・ http://tinyurl.com/c9j9x


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