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貴方に忍び寄る恐怖とは3 認知症は「自分には関係ない」「年寄りがなるもの」と考えられている方も、 多いと思います。しかし、働き盛りを襲う"若年認知症"が問題になっています。 【"若年認知症"の今】 11月12日、厚労省は、約10年ぶりに、調査に乗り出す方針を固める。 何の?・・・ もちろん、"若年認知症"のです。 そもそも、"若年認知症"って・・・ ─────────────────────────────────── 18歳〜64歳までに、発症した認知症の総称のこと。アルツハイマー病、 ピック病、脳血管障害、頭部外傷など、原因は様々である。 10万人あたり40人程度の発症率。患者数は、全国に数万人程度と推定。 患者は、医療費の自己負担も、3割と重い。発症原因が、老化でない場合は、 65歳になるまで、介護保険も適用されない。 若く、体力やプライドもあるため、デイサービスなどを受けながら、のんび り暮らすには、抵抗感がある。また、暴力などの症状が見られるケースは、 介護施設に、受け入れを、拒まれることも多い。 ─────────────────────────────────── *ピック病…アーノルド・ピックが発見。脳細胞が萎縮し、近辺に"ピック 小体"という異常物質が、出来るために、起こる。 ─────────────────────────────────── 上記でも分かるように、諸問題により、受け皿となる施設不足など公的支援 が遅れているのが、"若年認知症"の大きな問題点である。しかも、患者の実 態も把握していなかった。 前回の調査は、1996〜97年。その時は、全国で、27,000人〜 35,000人と推計していた。しかし、"若年認知症"は、統合失調症(精 神分裂病)など精神疾患と誤診されるケースが多い。 「実数は、推計されているより、"はるかに多いだろう"と予想される」 もう一つの柱は、"若年認知症"の1/3を占めると推定され、アルツハイマ ー病などに比べて、はるかに取り組みが遅れている「ピック病」の対策。こ れに関しては、診断を間違いやすい他の疾患との識別方法を研究、有効な介 護方法の確立、普及を目指す。 老人性認知症に比べ、"若年認知症"は、まだまだそれに対して、活動してい る団体が限られ、なかなか手を差し伸べられないのが、現状です。今回の調 査により、少しでも良い方向に進むことを、願って止みません。 前にも述べたように、今年は「認知症を知る1年」です。このキャンペーン の一環として、地域住民、商店街や交通機関で働く人など、患者が、生活の 中で触れ合う多くの皆様に参加してもらう「認知症サポーター養成講座(認知 症の住民講座)」が、各地で開催されることになったそうです。 目的は・・・ 講座を通じて、正しい知識や付き合い方を理解し、自分の出来る範囲で、 "認知症"の人を応援するのが、"認知症サポーター"です。 厚労省、理念や考え方は、良いのだが・・・ 「このキャンペーン、私は、全然、知りませんでした」 【"認知症"の相談・受診はどこで?】 ─────────────────────────────────── 1."認知症"みたいだけど、どこで受診するの? ─────────────────────────────────── ●もし、最初から、病院に行くのが、嫌であれば・・・ ─────────────────────────────────── 先ずは、保健所や市町村役場で行なわれている「健康相談(心の相談)」 等を利用するなどを、検討する。 その他に・・・ 在宅介護センター、市町村の高齢者相談窓口、高齢者相談センター、 都道府県市町村の精神保健福祉センター、ぼけ老人家族の会など (名称は、それぞれの地域で若干、異なるかも知れません) に、相談してみる。 家族が、予め、病院へ出向いて、専門医や看護師等に、事情を説明し、 相談してみるという手もあります。それから、患者を説得し、受診に繋 がることも、可能です。 ─────────────────────────────────── ●病院で、受診可能であれば・・・ ─────────────────────────────────── 一般に、"認知症"について、専門的に診てくれるところは、「老人性認 知センター」「物忘れ外来」「精神科」「心療内科」「神経科」「脳神 経外科」などがあります。 ただし、これらは、限られた都市部にしかないこともありますので、事 前に、かかりつけの医師の紹介を得たり、問い合わせをしてから、受診 するようにした方が、二度手間三度手間になりません。 ─────────────────────────────────── 2.出来るだけ、"早期受診"が必要な理由とは・・・ ─────────────────────────────────── ●早期に診断を受け、治療することによって、"認知症"の症状が、改善さ れる病気である場合も、考えられるからです。遅くなると、改善される ものも、されなくなります。 ●うつ病、うつ状態など、"認知症"の症状と、紛らわしい病態(特に"若年 認知症")も含まれているからです。勝手な判断は、病気を悪化させます。 ●"認知症"が進行する前に、自分の意思で、将来のこと(治療に関すること、 財産管理に関することなど)について、自分なりに考えたり、家族に伝え たり、することが可能になります。 ●今後、どう協力して、介護していくかなど、家族間で、話し合うきっか けになります。 ─────────────────────────────────── 【在宅か?施設か?選択のポイント】 前項のような形で、受診し、"認知症"と診断された・・・ ─────────────────────────────────── 多くの家族は、「これからの生活をどのようにしたらよいか?」 「在宅での介護か、施設入所の選択」 「どう、介護していけるか?」 など 大いに悩みます。 ─────────────────────────────────── "認知症"の人との生活を考えていく上では、遠い先のことまで、考えて、悲 観するのは、厳禁です。 それより「当面の対応」について、家族や周囲の人々、その上、専門家(医師、 介護福祉士、ソーシャルワーカーなど)とも、相談しながら、患者や家族にとっ て、良い方法を選択していくことが、肝要です。 ─────────────────────────────────── 1."在宅介護"を考えるポイント ─────────────────────────────────── ●家族への影響(仕事、生活など)はどうか? ●患者が、暮らすことに出来るスペースはあるか? ●主に、介護する人の健康状態はどうか? ●家族が、「在宅で看たい」と思っているか? ●家族以外に、介護を手伝ってくれる人がいるか? ●保健、医療、福祉の面で、支えがあるかどうか? など ─────────────────────────────────── *現実に即し、かなり「突っ込んだ内容」を、患者を含めて、家族で話し合 わなければならない。なるべく、感情的にならないよう、配慮する。 ─────────────────────────────────── 2."在宅介護"を助けてくれるサービス ─────────────────────────────────── ●訪問介護(ホームヘルパーサービス)→ 家に来てくれる。 ●通所介護(デイサービス)→ 施設まで行く。 ●通所リハビリテーション(デイケア)→ 施設まで行く。 ●短期入所生活保護(福祉施設のショートステイ)→ 施設に泊まる。 ●短期入所療養介護(保健医療施設でのショートステイ)→ 施設に泊まる。 ●訪問入浴介護 → 家に来てくれる。 ●小規模多機能型居宅介護 → 家に来てくれる。 ─────────────────────────────────── 3."施設介護"を考えるポイント ─────────────────────────────────── ●色々な事情で、"在宅介護"を続けられなくなる。こういう場合、患者にと って、どんな介護施設が、過ごしやすいのかなど、自分の目で確かめたり、 相談機関などから、情報を得ることが、必要である。 ●暖かく、落ち着いた雰囲気があるか? ●使い慣れた日用品を使用出来るか? ●会いに行きやすい距離か? ●支払可能な費用であるか? ●可能であれば、入所を決める前に、1日でも、患者を施設で看てもらい、 その後の様子を確かめてみる。 ●費用に対して、過度に、素晴らしい施設であり過ぎないか? (最近は、介護保険の不正受給などの問題が表沙汰になっているため) ─────────────────────────────────── 4."認知症"の"施設介護"が可能な施設 ─────────────────────────────────── ●介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム) 常時、介護を必要とする人で、自宅での生活が困難な人に、生活全般の介 護を行なう施設。 ●介護老人保健施設 脳卒中などの急性期の治療が済んだ人が、リハビリを受け、家庭復帰を目 指す。病院と在宅の中間的な施設。 ●介護療養型医療施設 慢性期の治療が、必要な人が、長期療養する施設。 ●"認知症"対応型共同生活保護(グループホーム) "認知症"の患者が、共同で暮らしながら、日常生活の介護を受ける施設。 ─────────────────────────────────── これらの在宅、施設サービスは、「介護保険」と関わっています。 長期介護ということになると、経済的にもかなりの負担になります。 「介護保険」の詳細については、市町村の"介護保険担当課"へ 3週に渡って、"認知症"を色々な角度から、取り上げてきました。正直、私 は、「この病気に罹らない」などという自信はありません。本当に、直ぐ身近 にあるような感じすらしてきました。 こう見てくると、「脳の病」というのは、自分の知らないところで、進行し ているのが、ほとんどです。自分が、重症の病に罹った時、介護をしてくれる のは、家族以外にあり得ません(施設に入るにしても)。 「やはり、人間は、一人では生きられない」 そう痛感した3週間でした。 次の言葉は、今後、厳禁です・・・ 「もう年だから、年甲斐もなく、おっくう、他人ごと、 自分には関係ない、めんどう、もう若くない、格好悪い…」 認知症を認知する1 http://www.unlimit517.co.jp/ana71.htm 認知症を認知する2 http://www.unlimit517.co.jp/ana72.htm **おいらは大丈夫?・・・ http://tinyurl.com/c6qdw
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