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特効薬と言われる"タミフル"から読み解く1 新型鳥インフルエンザのヒトへの感染が懸念される昨今。その度に、タミフル、 タミフルと錦の御旗のように奉っているが、この薬、本当に、新型に効くの? 【時間が許される方は】 以前に取り上げた記事を、次の順序で、 是非、読んで見て下さい。 ↓ http://www.unlimit517.co.jp/medi64.htm ↓ http://www.unlimit517.co.jp/medi67.htm ↓ http://www.unlimit517.co.jp/ana31.htm 【"タミフル"とはどんな薬か?】 「新型インフルエンザの大流行」「特効薬・タミフル」・・・ 最近、こういう言葉が、マスコミをにぎわしています。しかし、こういう記 事のほとんどは、不安を煽るばかりで、本当に、「タミフルの実態」や「新型 インフルエンザの本質」には、迫っていません。 私は、こういう現状を憂い、敢えて、「タミフルを深く掘り下げる」ことに よって、「新型インフルエンザの本質」に迫ろうと、思いました。あまり悲観 的にも、楽観的にもならず、きちんと事実を精査して行きたいと考えています。 先ず・・・ ─────────────────────────────────── ■ タミフル Tamiful (成分名 リン酸オセルタミビル) ─────────────────────────────────── 製造元 ロシュ社(スイス) 販売元 中外製薬(日本) 日本では、カプセルタイプ「タミフルカプセル75」 ドライシロップタイプ「タミフルドライシロップ3%」 が、販売されている。 ─────────────────────────────────── ■ 効能・効果 ─────────────────────────────────── A型、または、B型インフルエンザウィルス感染症、および、その治療 ─────────────────────────────────── ◆[なぜ、タミフルに、効能・効果があるのか?] ─────────────────────────────────── インフルエンザウィルスは、直径80〜120ナノメートル(1ナノメート ルは1ミリの100万分の1)というとても微小なもので、ウィルス表面から HA(赤血球凝集素)、および、NA(ノイラミニダーゼ)というタンパク質が 突き出ているため、とげのあるイガグリのような形をしている。 内部タンパク質の種類によって・・・ 「A型(ヒトやブタなどの哺乳類、多くの鳥類)→自然界にも広く分布」 「B型(ヒトやアザラシ)」「C型(ヒトとブタ)」に分けられます。 更に・・・ A型は、HAの亜型が15種類、NAの亜型が9種類、知られています。 つまり、理論上は、15×9=135種類のウィルス型が可能です。 このHAとNAの頭文字を取って、「H9N2型」などと呼ばれています。 B型とC型には、亜型はありません。 ─────────────────────────────────── ★現在のところ、流行を繰り返しているのは・・・ ─────────────────────────────────── H1N1型(Aソ連型)H3N2(A香港型)および、B型 ─────────────────────────────────── C型は、今のところ、"大きな流行を起こさない"と言われている。 ─────────────────────────────────── ★「新型インフルエンザウィルス」は、なぜ出来るの?・・・ ─────────────────────────────────── インフルエンザウィルスは、毎年、少しずつ形を変えながら、感染を繰り 返します。このようなウィルスの性質が、少しずれて起こる変異を「連続 変異」といいます。 これに対して、従来、流行していたウィルスとは、HAやNAの亜型が全 然異なるウィルスが、突然現れることがあります。これを「不連続変異」 といい、これによって現れたウィルス=「新型インフルエンザウィルス」 ─────────────────────────────────── 世界保健機構(WHO)は、「新型インフルエンザウィルス」が大流行する までの過程を、"6段階"に、分けている。 ─────────────────────────────────── 通常、鳥同士でしか感染しない"鳥インフルエンザ"が・・・ ─────────────────────────────────── 1.カモなどの野鳥が、体内に保持する。 ↓ 2.アヒルなどの家禽に、感染する。 ↓ 3.ブタや一部の人間に感染する (WHOは"現状"をこれにしている)。 ↓ 4.ブタの体内で、ヒトに、感染しやすい構造に変化する。 ↓ 5.ヒトに、感染する。 ↓ 6.大 流 行(パンデミック) ─────────────────────────────────── ★なぜ、「中国南部」に、ヒトへの感染例が多いのか?・・・ ─────────────────────────────────── 上記の2と3を見てみると、「アヒル」「ブタ」などがキーワードになっ ている。つまり、アヒルとブタが、一緒に飼われている所は、危険の確率 が高いということ。これに当てはまるのが「中国南部」。 その他の場所でも、この条件が揃っている所は、注意が必要である。 ─────────────────────────────────── ★今、盛んに「新型インフルエンザウィルス」と騒いでいるのは・・・ ─────────────────────────────────── 高原性鳥インフルエンザ病の原因ウィルスの1つであり、 強毒型で、感染力の強い「H5N1型」が、突然変異(不連続変異)し、 ヒトにも、感染するようになるのではないか?…という恐れです。 ─────────────────────────────────── [インフルエンザウィルスの増殖パターン] ─────────────────────────────────── 1.HA(赤血球凝集素)を使って、細胞膜表面に付着。 ↓ 2.細胞内へ、ウィルスの遺伝子を送り込むことで、 免疫細胞からの攻撃を回避する。 ↓ 3.細胞内のアミノ酸を原料にして、 ウィルス自身の遺伝子を展開して、細胞内で増殖する。 ↓ 4.増殖した新生ウィルスは、次々と細胞膜に達し、 HAで細胞膜表面に付着した状態になる。 ↓ 5.増殖したウィルスは、NA(ノイラミニダーゼ)を使って、 HAを細胞膜から切り離し、次々と拡散していく。 ─────────────────────────────────── ◆タミフルは・・・A型とB型の ─────────────────────────────────── インフルエンザウィルスが、5の状態において「HAを切り離せない状態」 にするため、ウィルスは、細胞膜表面から動けなくなる。この状態になると、 免疫細胞が、ウィルスの情報を読み取るのもたやすく、かつ、まとめて攻撃 出来るので、ウィルスの拡散を、効果的に防ぐことが可能である。 簡単に言うと・・・『ノイラミダーゼ阻害剤』 NA(ノイラミニダーゼ)の活性を阻害するために、逆の形をしたタンパク質 で、NA(ノイラミニダーゼ)を塞ぐ ということです。 ─────────────────────────────────── ◆タミフルが"画期的な点"は・・・ ─────────────────────────────────── ウィルスを、直接攻撃するのではなく、本来、人間が持っている「免疫力」 を効率良く、活用している点にあります。 ─────────────────────────────────── 最後に、ココだけの話ですが・・・ 2004年、冬から流行しインフルエンザにおいて使用したワクチンは、 ほとんど『ハズレ』でした。 ワクチンの当たる確率は、"50%"にも、満たないのではないでしょうか。 なぜなら・・・ 日本のインフルエンザワクチンのほとんど = 香港型シドニー株 シドニー株は、古い型で、日本人のほとんどが"抗体"を持っています。 日本や欧州で、徐々に流行しつつある = ソ連株 しかし・・・ 現代のワクチン = シドニー株 と 北京株 の2つだけ。 前出のように、日本人は「シドニー株」の抗体は、ほとんどのヒトが持って いますが、「北京株」の抗体を持っているヒトは、ほとんどいません。 つまり・・・「北京株」ではない 日本にあるインフルエンザワクチンの予防接種は、 "ほとんど意味がない"という結論になってしまいます。 「今は、世界的なタミフルの備蓄が始まって、少し状況は変わったが、 それまでは、世界で使われる量の何と"77%"が、日本だった・・・」 *来週は、タミフルの"副作用"を中心に、読み解きたいと思います。 http://www.unlimit517.co.jp/ana75.htm **怖がってばかりも・・・ http://tinyurl.com/bvnco
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