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特効薬と言われる"タミフル"から読み解く3 インフルエンザのワクチン接種。そんな話題も、チラホラ出る年末。ワクチ ンはほとんど効果がないと言われても、念のためにというのが人間の性です。 先週、読み逃した方に→ http://www.unlimit517.co.jp/ana75.htm 【副作用に関する"ある報告"】 先週、書きましたように、非常に高い割合で「副作用」を引き起こす可能性 がある"タミフル"という薬。この薬を、各国は、新型インフルエンザの特効薬 として、期待を込めて、備蓄に走っている。特に、日本。 その大得意先である日本に対して・・・ 製造元であるロシュ社は、FDA(米食品医薬局)に"ある資料"を提出し、 更に、販売ではお世話になっている日本に関して、"ある指摘"をしています。 ─────────────────────────────────── ロシュ社 → FDA諮問委員会に提出 → "ある資料" ─────────────────────────────────── "タミフル"承認以降・・・FDA調べ ─────────────────────────────────── 日本 米国 ─────────────────────────────────── 16歳以下死亡例 12人(17%) 0人 ─────────────────────────────────── 全世界での死亡例 71人 ─────────────────────────────────── 16歳以下異常行動など 70人(57%) 1人(19歳以下) 精神・神経症状 ─────────────────────────────────── 全年代での異常行動など 122人 精神・神経症状 ─────────────────────────────────── 16歳以下の服用人数 1160万人 87万人(19歳以下) ─────────────────────────────────── *ロシュ社は、上記、FDA調べに対して、1人多い13人の死亡例を報告。 ─────────────────────────────────── 全世界での死亡例 71人 ─────────────────────────────────── *ロシュ社の"ある資料"も踏まえ、FDA諮問委員会の結論は・・・ これらを「"タミフル"の副作用とする証拠がない」とした。 ─────────────────────────────────── *FDAの見解 「なぜ、日本では"異常報告"が多いのか?」 ・子供への使用例が多い ・インフルエンザ脳症など神経症状への関心が高く、報告が増えた。 一方・・・ 米国では、日本に匹敵する死亡例などは、出ていない。そういう事から、 添付文書に「異常行動」の記述は入れないとした。 しかし・・・ 日本で起きている「異常行動」に対しては、『最も警戒を要する神経症状』 と位置付け、今後2年間、副作用の監視を強化するとした。 ─────────────────────────────────── *厚労省の見解 ・死亡と薬の因果関係は、薄い。 ・「異常行動」については、昨年から添付文書で注意しているので、十分。 しかし・・・ 役人らしく逃げ道を残している。 厚労省の解説資料には「タミフルが効かないインフルエンザウィルスが現れ ているため、むやみな使用は慎むべき」という記述が見られる。 ─────────────────────────────────── *ロシュ社の見解 「なぜ、日本では"異常報告"が多いのか?」 ・タミフルの流通量が、非常に多いため。 ・標準の服用期間(5日間)より短い2〜4日の投与が一般的な日本の薬の使 い方も、影響した可能性アリ。 つまり、日本の場合は、「熱が下がるまで」を治療期間とするケースが多 い。そのため、タミフルの服用を止めた後に、"インフルエンザ症状がぶり 返す"ということを、指摘している。 ─────────────────────────────────── 実は、"タミフル承認"を巡る大きな疑問点が、厚労省には存在する。 それは・・・タミフルを承認した際 厚労省は、"タミフルの承認条件"として「重症化が心配される高齢者や慢性 の病気がある人などについて、タミフルの有効性と安全性の調査実施」を、 挙げていた。 この条件に対して、輸入販売元の中外製薬は、2004年の冬までに、タミ フルの使用者約3,000人のデータを集めたが、うち高齢者らは、数十人 で、調査としては、不十分だった。 中外製薬は、この冬、改めて、調査するそうである。 けれど・・・ "承認条件"というからには、承認前に行わなければならないのではないか? 承認後に、"承認条件"というのは、どこかおかしくないだろうか? しかも・・・ 不十分な調査である。こんなに重要な薬と位置付けられているのに、厚労省 も、中外製薬も、お気楽な感じがするのは、私だけだろうか。 何れにしても、中外製薬に対しては、きちんとした調査を望む。 【副作用を証明する"10の理由"】 耐震偽装同様、責任のたらい回しの感がある「タミフル副作用問題」。 この問題に真っ向から、取り組んでいる医師が、大阪にいる。 その人の名は『浜 六郎』。NPO法人「医薬ビジランスセンター」理事長 彼は、先月行われた"日本小児感染学会"で、次のような2症例を発表し、 学会にも、マスコミにも、物議を醸し出している。 ─────────────────────────────────── 1.2004年2月 インフルエンザと診断された岐阜県内の17歳の男子高校生。 「タミフルを1カプセル」飲んだ後、パジャマ姿で自宅を出て、ガード レールを乗り越え、車道に飛び出し、トラックに轢かれ、死亡。 2.2005年2月 愛知県内の14歳の男子中学生。 「タミフル」服用後、マンションの9階から、転落死。 ─────────────────────────────────── 先週、記述したように、現在のタミフルの添付文書には、重大な副作用とし て、「意識障害、異常行動、幻覚などの精神・神経症状」が現れることがあ ると記載されている。 これをまさに、証明しているのは、上記"2症例"だ。 さすがの厚労省も、昨年2月の事例を、中外製薬から報告を受けた時に、 「薬との因果関係が否定出来ない異常行動による死亡例は初めて」 としている。 上記"2症例"を、当然踏まえた上で・・・ 前出の浜医師は、次のような副作用を証明する"10の理由"を挙げている。 ─────────────────────────────────── 01.以前、問題となっていた「インフルエンザ脳症」で、死ぬような重症例 の大部分は、非ステロイド抗炎症剤を解熱剤として、使用している場合 に、生じている。 非ステロイド抗炎症剤をほとんど使用しなくなって以降は、死亡に至る ような脳症は、激減。代わりに、テオフィリンや抗ヒスタミン剤で、重 いけいれん、抗ヒスタミン剤+去痰剤(たんを取る薬)で、低血糖から、 けいれんを起こして、重症の身体障害・知的障害を残す例など… 非ステロイド抗炎症剤が関係していない例(タミフルも)の割合が、高く なってきている。 ─────────────────────────────────── 02.従来、死亡する「インフルエンザ脳症」は、様子がおかしいので、病院 へ連れて行って、様々な医療行為をしたにも関わらず、段々と意識状態 が悪くなり、昏睡状態に陥り、亡くなるまで、半日〜1日かかっている。 ところが、上記"2症例"では、10分〜1時間くらいで、突然、呼吸が 止まって、亡くなっている。この点が、従来の「インフルエンザ脳症」 と異なっている。だからこそ『新型脳症』と呼ばれている。 ─────────────────────────────────── 03.2002年7月、タミフル・ドライシロップ(幼児用シロップ)が発売さ れた、まさに、その冬から『新型脳症』が報告されている。この事実は、 タミフルとの因果関係を、強く示している大きな理由である。 ─────────────────────────────────── 04.しかも、突然死が、動物実験で証明されている事実がある。赤ちゃんラ ットに、1回タミフルを投与後、10分〜7時間後に、死亡した。ヒト でも、タミフルを服用して、突然死した6人中6人とも、1回目のタミ フル服用後、2〜数時間以内に、睡眠中、あるいは、呼吸異常で、死亡 している。 ラットの例と、そっくりである。つまり動物実験が証明している。 ─────────────────────────────────── 05.赤ちゃんラットの死亡は、脳内に、大量のタミフル(成長ラットの3000 倍)が移行し、呼吸が止まる結果であり、ヒト換算で、たかだか26〜 40倍程度。このくらいの違いなら、個人差を考えれば、ヒトでも、十 分に、起こり得ると考えるべきである。 ─────────────────────────────────── 06.成熟していても、インフルエンザに罹れば、「タミフルが脳内に移行し やすくなる」。しかも、タミフル自体が、脳圧を高まらせることがある というデータが存在する。 ─────────────────────────────────── 07.熱せん妄(高熱が出ている時に、うわごとや異常行動をする)は、文字通 り、高熱の時に、出る。厚労省の副作用報告や上記14歳の男子中学生 は、熱が下がってきてから"異常行動"を起こしていますので、熱せん妄 でないことは、明らかである。 ─────────────────────────────────── 08.高熱でない子供にも起きるということは、そこに熱が加われば、一層起 こしやすくなる可能性が高い。従って、熱がある時に、"異常行動"が起 きた例でも、タミフルの関与を、否定する根拠にはならない。 ─────────────────────────────────── 09.熱もなく、タミフルだけしか服用していなくて、"異常行動"を起こして いる子が、何人かいるので、これは、タミフル以外の薬剤による副作用 ではない。そして、他の薬剤が、併用されていても、タミフルの関与を 否定する根拠にはならない。 ─────────────────────────────────── 10.脳を抑制する物質(アルコールや睡眠導入剤、鎮静剤、麻酔剤など)は、 人によって、異常に、興奮したり、暴れたりすることがある。もし、大 量に使えば、呼吸が止まって、死んでしまう。 タミフル服用後の"異常行動"と睡眠中の突然死という、一見、異なる反 応は、同じ薬理(毒性)作用の異なる面ということで、共通性がある。 ─────────────────────────────────── 以上のような10の理由から、専門家が言っている「熱」や「他の薬剤」と いうのは、"タミフルとの関連"を、否定する根拠とは、なりません。 上記からも、分かるように、恐いと言われている「インフルエンザ脳症」は、 何れも、解熱剤や抗ヒスタミン剤などで、起きています。「インフルエンザ」 は、薬を使わなければ、必ず、自然に治まり、何も恐くない"普通の風邪"です。 実際・・・ "タミフル"が本当に必要な人というのは、「発熱期間が長引くと病状が悪化 しやすい高齢者」「心臓病や慢性呼吸器病の人」。その他としては、健康状態 とは別に、よんどころのない事情「入試が近い」「忙しくて、休めない(よんど ころない事情か?)」などで、1日も早く治りたい場合が、考えられます。 逆に言えば・・・ こういう人達以外は「必要がない」ということである。 どちらにしても・・・ 今から、"タミフル"に頼っていては、いざ「新型インフルエンザ」が出現し た時に、効かなくなっている可能性が高いということだ。ロシュ社のお膝元で ある欧州各国が、何故、タミフルの使用量が少ないのか? それは、「うがいの励行」「手をよく洗う」「早めに休養を取る」など、 ごく基本的なことを、徹底させているからである。日本のように、何かという と薬に頼る国民性では、いざという時には、世界に先駆けて、死んでしまう。 「教訓:インフルエンザは治そうとするよりも、 "健康を回復させる"ことに、重点を置くべきである」 *来週は、"タミフル"を取り巻く環境を中心に、取り上げたいと思います。 http://www.unlimit517.co.jp/ana77.htm **陥ることのないように・・・ http://tinyurl.com/bhuns
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