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薬剤師とは呼ばない!? 「管理薬剤師」・・・その言葉を最初に聞いたのは大学を卒業して勤めたAという医薬品 卸の会社であった。最初、私はK市の営業所に配送・倉庫係として配属された。この会社は 『奉仕の精神』を旨として、365日平常の業務以外にも日直や宿直を置き、病院などの 緊急薬品搬入などに備えていた。めったになかったが薬剤師の必要な薬剤を配達する時、A 薬剤師は夜中にもかかわらず起こされていた。まぁ、それが仕事といえば仕事なのだが結構 「大変な職業だなぁ」と新人ながらも思った記憶がある。 今は大手薬の量販店や物議をかもし出しているDなどというディスカウンターにも管理薬剤 師がいる。ちょっと前までは確か全店舗におかなくても良かったはずだった。だから、医者と 同じ「名義貸し」というのも結構あった。現在は建前上、薬剤師を全部に配置していることに なってはいる(疑わしい場所も多々ある)。この「薬剤師たち」が問題なのである。 なぜなら、この人たちの多くはずっと「薬剤師」をしていなくて、免許だけ所持していた人 たちが多いからである。若い人は少数で年配の方が結構多い。この人達が全然使えない。「 薬剤師」だから薬のことを聞いてみるとOTC向けの商品は特に知らない。新商品も勉強しようと する気が全くない。こっちが「ここの成分がこう変わったからこの症状により効くようになっ たのでしょう」というと「はぁ、そうですか」と気のない返事。私はあきらめて、自分で目的 の薬品を探した。 この店舗だけかと思ったがここ数年間は他のところでもだいたいこういう調子である。ある ところではどうもその薬品だけ異常に勧めるので逆に「キャンペーンなんですか?」と質問す ると「何で分かるんだ」という顔をされた。売る側の人間だったんだからそのくらい朝飯前だ よ。それにしても効能効果すらきちんと説明出来ない薬剤師が多過ぎる。 自分で店舗を構えられている薬剤師は両極端。本当に勉強をしているなぁという薬剤師がい る反面、店が閑散としていてやる気がなくただそこにいるだけという薬剤師もいる。こういう 薬剤師は変わり者が多い。配達をしていた時も行きたくない薬局が必ずどこの地域にも何軒か あった(ただ、変わり者の中にも勉強家はいた!)。 私の言いたい事は「薬剤師」という免許にあぐらをかくな!ということである。日進月歩で ある薬品を全部知れとは言わないが勉強をしようという気概だけはいつも持ってくれというこ とだ。何歳になっても人間は日々勉強だと思う。その好奇心を無くした時、貴方の前には非常 に老化した自分が存在することになってしまう。 「薬剤師」という言葉や免許に惑わされること無かれ。もし、貴方が質問をしてみて、親身 にそして、分かりやすく、きちんと効能効果等を説明出来る薬剤師に出会った時、それは係り 付けの"ホームドクター"を発見したような珠玉の幸せであろう。 《MEMO.009》OTC(over the counter) 医者の処方箋なしで薬局薬店で買える(カウンター越しに買える)一般向けの薬という意味 です。業界では「OTC向け(一般薬局・薬店向け)の商品」などと使う。
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