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BSE"人為発症"に成功!! 実は、昨日まで、他の題材を取り上げようと思っていました。しかし、今後 において、これだけの「ビッグニュース」を取り上げないのは、郷土の恥です。 その「ビッグニュース」というのは・・・ 【国内で初!BSE"人為発症"に成功!!】 見出しに書いているから、分かりますよね(^^;)。 要約すると・・・(北海道新聞1/18夕刊より) ─────────────────────────────────── 北海道立畜産試験場は、18日、牛海綿状脳症(BSE)を、「人為的に発症 させる感染試験」で、『3頭のBSE感染を確認した』と、発表した。 動物衛生研究所(茨城県つくば市)と、共同で行った確定診断で、判明した。 人為的な感染試験が、成功したのは、『国内初』。 「BSEの生前診断法の解明」や、「効果的な検査態勢の確立」に、 つながると期待される。 ─────────────────────────────────── 『国内初』となっているのは、最初に、BSE牛が見つかった英国では、既 に、"人為発症"に、成功しているということです。また、経口によるBSE 感染は、上記、動物衛生研究所で、既に、実施されています。 ─────────────────────────────────── [感染試験の経緯] ─────────────────────────────────── 2004年 2月 7月 9月 3回に分けて、 ↓ ↓ ↓ 生後2ヶ月のメスのホルスタイン14頭の脳幹部に、 神奈川県と和歌山県で発見された感染牛の脳から取り出した 「異常プリオン」約0.1グラムを、液状にして、接種。 ↓ このうち、2月に接種した6頭が、昨年秋以降、 ● 音に過敏な反応を示す。 ↓ ● 不自然な歩き方をする。 ↓ "BSEの初期症状"を疑わせる症状を呈する。 ↓ 感染が疑われた3頭を、"動物衛生研究所"で、解剖。 ↓ 1月15日、脳をすり潰して、調べる「ウェスタンブロット法(WB)」 で、確定診断を実施、「BSE」と確認した。 ↓ 残りの3頭も、順次、診断する。 ─────────────────────────────────── *検査方法の詳細 → http://www.unlimit517.co.jp/medi73.htm *異常プリオン関連 → http://www.unlimit517.co.jp/medi82.htm ─────────────────────────────────── 道立畜産試験場は、北海道の東、帯広市から、車で30分ほどの「新得町」 にある。この町の特産は「新得そば」。その他にも、地域性を生かした乳製品 やソーセージなども、非常に、うまい。 最近は、町おこしの一環で、「世界ラリー選手権」が毎年行われて、若い人 間を中心に、盛り上がっている。しかし、『自然保護』の観点から見ると、非 常に、多くの問題が山積している。 ラリーの陰で… http://www.unlimit517.co.jp/medi60.htm また、この新得町や帯広市がある場所は、"十勝"と呼ばれており、国内でも 有数な規模を誇る「畜産地帯=畜産王国」でもある。場所柄、畜産家の目も厳 しいし、レベルも高い。こういう風土も、今回の偉業を果たした要因である。 【まだ、"出発点"に過ぎない】 国内では、これまで「21頭の感染牛」が、確認されている。 何れも、食肉検査場や死亡した牛の検査で、発見されている。 もう少し付け加えると・・・ ─────────────────────────────────── ●「ホルスタイン種」以外の牛が、感染した例も、確認されていない。 すなわち、「和牛」では、1頭も、見つかっていないのです。 ─────────────────────────────────── * スーパーなどで、良く"国産牛"と表示されている牛肉を、見ますよね。 「コレはどんな肉だか、分かります?」 ほとんどが、肉用として育てられた「ホルスタイン種のオス」です。 良く考えてみると、乳を搾るためには「メス」がいればいい訳です。 繁殖の時も、凍結された他のオスの精液(血統により値段が違う)による 「人工授精」のため、ほとんど、必要がありません。 でも、繁殖させると、「オス」は必ず生まれて来ます。そういう「オス」 は、乳が出る訳ではないので、肉用として安価な"国産牛"になるしかあ りません。"国産牛"の表示とは、そういう肉を表わしています。 "和牛"は、「○○和牛」と、きちんと表示されています。 * なぜ、BSEは今のところ、 「ホルスタイン種」だけと強く言わないのか? 各畜産家や農家に、配慮したものだと思われます。米国産牛肉の絡みも あるでしょう。"和牛だけ"を扱っている畜産家は、本当は、言いたいの だと思います。しかし、協調を考え、口をつぐんでいるのでしょう。 ─────────────────────────────────── それでも・・・ 「生きている牛」が、"BSE"と診断された例は、1つもありません。 今回、BSE"人為発症"に成功したことにより、 この中に・・・ 感染を示す「指標」となるものが、牛の"生存中"に、見いだせれば、 ─────────────────────────────────── ● 感染牛の早期発見が、可能。 ● 感染の拡大防止や、感染牛の早期処理に、役立つ。 ─────────────────────────────────── 道立畜産試験場の森清一場長も、次のように、コメントしている。 「研究を進める上で、病気を再現することは、大きな要素。 生前診断法の確立や、病気のメカニズム解明に、役立てて行きたい」 つまり・・・ BSEを、これから詳細に、解明していくための"スタートライン"に、漸く 立てたということです。でも、この一歩は小さいようではあっても、実はとて も"重要な成功"で、大きな一歩である。 それは・・・ "生きている段階"で、判断出来るという点です。そのためには、BSEに、 罹ってしまう「指標」が何であるのかを、これから、解明しなければ、なりま せん。 今後も、道立畜産試験場や動物衛生研究所の動きに、注目していきたいと思 います。また、他の研究機関でも、今回の偉業を応用し、「指標」の発見に、 全力を尽くしてもらいたいと思います。 でも・・・ 「牛が、BSEに罹ったからって…」という疑問をお持ちの方 http://www.unlimit517.co.jp/ana38.htm こちらを覗いて、見て下さい。 **本当に、大丈夫か・・・ http://tinyurl.com/dybjv
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