|
||||||||||
お探しのものが見つかりませんか? Googleで検索して見て下さい。
|
「シンドラー」は"シンドラー"でもえらい違い。
"危機管理能力"を問う3 「会社」→「コメント」と来て、今回は、「事件の要因」を時系列で追って みたいと思う。これは決して事故ではない。会社の体質が招いた「人災」だ! 【"殺人事件"の要因1】 先ず、日本以外の国では、こういった「人災」は起きていなかったのか? ─────────────────────────────────── ●1997年9月 重慶(中国) ─────────────────────────────────── 医薬品会社のビルで、エレベーターのドアが突然閉まり、従業員を挟んだ まま、上昇。従業員は、死亡。 ─────────────────────────────────── ●2001年 上海(中国) ─────────────────────────────────── 数ヶ所のマンションにおいて、エレベーター内に、住民が閉じ込められた。 ─────────────────────────────────── ●2002年1月 香港(中国) ─────────────────────────────────── 当時11歳の男児が、自宅マンションのエレベーターに乗り込もうとした 際、扉が開いたまま、エレベーターが上昇。男児は、エレベーターの床と 出入り口の天井の間に挟まれ、病院で、翌日、死亡。 ─────────────────────────────────── *当時の地元紙には、このエレベーターで「以前から、度々故障があった」 とする地元住民の話を引用していた。つまり、経費削減のために、シン ドラー社が、的確な補修を怠った可能性が高いということである。 ─────────────────────────────────── ●2002年9月 北京(中国) ─────────────────────────────────── マンションのエレベーター工事中に、エレベーターが突然動きだし、作業 員が挟まれて、死亡。 ─────────────────────────────────── ●2004年8月 ニューヨーク(米国) ─────────────────────────────────── 貨物運搬用エレベーターが急上昇し、最上階の天井部分に衝突、当時63 歳だった男性が、死亡。 ─────────────────────────────────── シンドラー社は、「これまで設計に起因する死亡事故の記録はない」とコメ ントしているが、上記の「人災」は、一体どういう理由で起こったと説明する のだろうか?事故が起こった後の対応・調査に、"無責任さ"を非常に感じる。 一方で・・・ 法律や行政が、この"無責任さ"を助長した部分も、否めない。 エレベーターというのは、「法的な義務付けのある年1回の点検」の他に、 月1〜2回、保守作業が実施されているのが、現状である。 しかし、年1回の点検が義務付けられていたのは、当初は「民間施設」だけ。 マンションのような公的な建物が対象に含まれたのは、昨年6月の改正建築 基準法施行以降であった。 最近では・・・ 経験のあまりない業者が、安い価格で落札するケースも増えている。だが、 故障が頻発すると、手に負えなくなり、解約して逃げるケースも起きている。 年に1回だが、「点検」はまだ法的な縛りがあるが、「保守」に関しては、 法的な義務付けはない。保守を請け負う会社の考え方や体質が、そのまま出て しまう危険性をはらんでいる。 今回、事件が起こったマンションの保守管理も・・・ 2004年度までが、シンドラー社、2005年度は、日本電力サービス、 今年4月からは、エス・イー・シーエレベーターが請け負っていた。 2005年度に請け負っていた日本電力サービスの担当者は、のちに、 「あまりにも安く請け負い過ぎて、割に合わなかった」と正直に述懐している。 そのために、2006年度は、価格を上げて、入札している。 "価格競争のツケ"が、今回の事件を起こしたとしたら、あまりに悲しい。 **失敗から学ぶ事とは・・・→ http://tinyurl.com/kqd2k
|
|||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Copyright (C) Unlimit Corporation. All Rights Reserved. |