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「高齢化社会」を楽しくやるためのエトセトラ
先週の土曜日、出勤2日目、マンションを出た途端、私は呼び止められた。 見ると、初老の女性が、ケータイを持って、何やら、私に話し掛けてくる。 起き掛けの脳に・・・ 話を整理させると、「ケータイから直接110番が掛かるか?」それから、 「あっちで、老人が道に迷っている」聞いても、「名前も言えず、もちろん、 住所も言えず分からず、電話番号なんて当然…」要するに、連絡出来ない。 取り敢えず・・・ 先を急いでいた私は、最初の質問に「110番は直接掛かりますよ」丈答え、 例の訳ありA氏の車に急いだ。他人の事には、人一倍好奇心旺盛なA氏は、 http://www.unlimit517.co.jp/gnews241.htm 当然、質問を投げ掛け「どうしたの?それなら、交番迄送って行ったら?」 確かに・・・ 交番迄は車で1分も掛からない。この寒空に、「認知症徘徊老女」1名に、 近くを通り掛かった「新聞配達初老女」1名、「親切な近所の初老男」1名、 計3名がパトカーを待つより、「認知症徘徊老女」を連れて行った方が得策。 私は即座に・・・ A氏の決定に従った。こういう時、この男は決断力がある。見上げたものだ。 直ぐに「認知症徘徊老女」を車に乗せ、交番に向かう。派出所には警官3名。 手前の眼鏡の若い警官に、声を掛け、車の方に出向いてもらう。早速、職質。 だが・・・ 当然、「認知症徘徊老女」は質問には殆ど的外れな返答。1分で見切られた。 若い警官は、車の運転者A氏に声を掛けるが、先を急いでいるを理由として、 A氏は矛先を私に向けさせた。警官の職質に矢継ぎ早に答える私。横の老女。 漸く・・・ 職質が終わり、解放。車内に戻り、A氏と二言三言、後はいつも通り無言郷。 それにしても「認知症徘徊老女」はどうなったろう? 早朝の午前5時過ぎ。 質問も要領得ず、連絡先も困難、警官3人には、相当手強い相手だったろう。 私達としては・・・ 「認知症徘徊老女」が、無事に、自宅へ帰り着いたことを、祈るだけである。 この老女は、徘徊行為を繰り返しているのだろうか? 「新聞配達初老女」 「親切な近所の初老男」様な人達がいなければ、凍死だって考えられたのだ。 徘徊老女には・・・ 家族はいたのだろうか?いたとしても、家族がこの老女をずっと縛っておく、 何て事は出来ないだろうしねぇ。かと言っても、認知症等による徘徊行為を、 放っておく訳にも行かない。これは施設だけの問題じゃなく、社会問題だよ。 2025年には・・・ 65歳以上の高齢人口が、全人口の約半分(48%)になると予測されている。 若年認知症等の問題もあり、「徘徊」等の行為も、これから益々増え続ける。 今から、どう対処するか、具体的に決めておかないと、遅きに失しちゃうよ。 私もそうだが・・・ 一人暮らしの老人だって、どんどん増えるだろう。マスコミは、この現象を、 暗いイメージで捉えているが、決して、そんな事ばかりじゃないと私は思う。 「家族がいなくても」、のんびり、平穏、明るく、暮らしている人々も多い。 折り合いが悪い・・・ 家族と暮らすより、よっぽどマシ。お金の無心だけをする家族と暮らすより、 よっぽどマシ。本音は、気楽なんですよ、この方が。気兼ねなく、趣味にも、 没頭出来るしね。「一人暮らし=暗い、可哀想」というイメージ、止めてよ。 それから・・・ 近所の人達を巻き込んで、相互監視みたいなパトロールは、止めて欲しいな。 申し訳ないが、好んで一人暮らししている人にとって、これ程、ウザイ事は、 ない。死ぬ時迄は放っておいて下さい。但し、死んだ時丈は迷惑を掛けます。 先の「認知症徘徊老女」が・・・ 家族持ちだったか否かは定かではない。どちらにしても、もし、あの場面で、 凍死していたとしたら、「運命」だったのだろう。助けられたのも「運命」。 だから、私は、一集団ではなく、1人1人が判断出来る対処法の構築を望む。 その方が・・・ 「徘徊」等の行為が増えても、「助けられる運命」を授けられる人も増える。 これからの世界でも例を見ない日本の高齢化社会を、乗り切って行くのには、 「赤信号、みんなで渡れば恐くない」じゃなく「みんな渡っても、私は待つ」 つまり、集団的判断力じゃなくて、個人的判断力が、社会問題をも解決する。 赤信号で・・・ 一つ思い出した。貴方は、信号機が青になってから、渡り終える迄の時間が、 気になった事って、あります?私は、常日頃から、結構気になっていました。 私の様な一応五体満足でも、短いと感じる事がある。それならば、老人は? 老人だけじゃなく・・・ 身障者や子供連れの人等、様々な事情の人達が信号を利用する。警視庁では、 「青信号の時間が短くて渡り切れない」という相談(苦情)が年間約100件、 寄せられるそうだ。日本は、急速な車社会への移行で、歩行者を蔑ろにした。 そのツケが・・・ これから、加速する高齢化社会に対してのアンチテーゼと、なってしまった。 車社会から「車に乗るのも、歩行者も歩くのが楽しくなる社会」への移行が、 不可欠とされてきたのである。雪国でも、現在は、車道が優先され過ぎです。 信号機に戻ると・・・ それらに対応する為の一つの施策として、「歩行者感応式信号機」の導入が、 決定した。この信号機は、信号が赤に変わる前に、横断歩道を渡り切れない 高齢者や障がい者を、カメラで感知し、自動的に青の時間を長くする優れ物。 既に・・・ 都内に2ヵ所、岡山に1ヵ所設置されている。2011年度からは、警察庁 の補助金対象事業となることが決まり、全国に拡がる見通し。それを見越し、 警視庁では、全国に先駆け、2月以降に、本格導入する予定であるそうだ。 この信号機は・・・ まさに、「車に乗るのも、歩行者も歩くのが楽しくなる社会」への適応品質。 カメラが感知しなければ、青信号の時間は変わらずで、車もイライラせず。 渡る前に、押す必要もナシ。信号無視を防止する機能もある(やり過ぎかも)。 何れにしても・・・ 高齢化社会が到来ならば、自分の頭で考え、歩いて、楽しくやりましょうよ。
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