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科学を重要視しない科学誌が存在した
前にも「天気予報」は"神"の領域であると書いた。今でもそう痛感している。 こんな「ゲリラ豪雨」が続くのであれば尚更だ。人類は飽く迄「予想師」枠。 字は似ているが・・・ 読んだ途端、この実験は「不粋」だと思った。決して、科学的に証明すべき 事柄には入らないだろう。それを平気で行う。一流と呼ばれる阪大の助教授。 発表したのが、日本ではなく、米国オンライン科学誌プロスワン。何の為? どんな実験か・・・ ─────────────────────────────────── 目的:『情けは人のためならず』の実証実験 ─────────────────────────────────── チーム:大阪大の大西賢治助教授(発達心理学)を中心に ─────────────────────────────────── 対象:大阪府内の保育園の5〜6歳児70人を観察対象に ─────────────────────────────────── 内:親切な行動を良く取る12人を「親切児」とした。 ─────────────────────────────────── *園児らが遊んでいる時に「親切児」が・・・ ─────────────────────────────────── ●他の子のボタンを留める ●物を貸したりする ─────────────────────────────────── ↓1メートル以内にいて、これを見た園児が、 10分間に、どの様に振る舞うのかを観察 ─────────────────────────────────── ◎親切をした場合 250回 ×親切をしなかった場合 250回 ─────────────────────────────────── ↓それぞれを比較 ─────────────────────────────────── ◎周りの園児が「親切児」を手伝ったりする頻度高くなる。 ◎親しく話し掛け、体を触るなど、他者を好ましく思う言動増。 ─────────────────────────────────── ↓結論(大西助教授) ─────────────────────────────────── 「親切は回り回って、自分に返ってくるということは、 人間が、進化し、生き残っていく上で、重要な役割を 果たして来たと、考えられており、この仕組みを 実生活で、科学的に示すことが出来た」 ─────────────────────────────────── 何故・・・ 園児を選んだのかというと、ある程度の年齢になれば、「計算」が働くから。 それがない「無意識の意識」を求めて、園児を選んだのであろうと思われる。 それを『科学的に証明』されたから、何だというのか?私は理解に苦しむね。 無意識の内は・・・ 良いけど、「意識」をして、見返りを求める様になったら意味がないだろう。 それこそ、「情けは人のためならず」の本来の意味ではなく、誤解される方、 「情けを掛けたって、人のためにはならないんだよ」に至ってしまうのでは。 計算する人間程・・・ あざとい者はないよ。そんな諺を「科学的に証明」してどうするんだろうね。 「無意識の意識」は意識しない一点に良い処アリ。「意識」した時点で駄目。 それなら、園児の年齢までにしか通用しない事を「科学で証明」は無意味だ。 だから・・・ 私はこの実験が「不粋」だと言うのである。その上、科学的を持ち出すのは、 二重に「不粋」である。このチームは奇を衒う事によって、注目されるのが、 目的だったのか。科学的に諺なんて、証明しなくて良いよ。必要ないだろう。 阪大とも・・・ あろう名門がやる事じゃないよ。『発達心理学』何て、研究費集めにくい様。 集める為には「注目」も必要なのかな。ご苦労、お察し申し上げますよ全く。 でも、今の5〜6歳だったら、あざとい奴もいるかもよ。計算高いんだから。 最近・・・ 良く思うのは、「専門家」は潰しが利かないという事。詰まり「専門バカ」。 「専門家」を優秀だと仰いでいたのは20年以上も前。今は、どこか片寄り。 故にこんな「不粋」を冒してしまうのだろうな。社会から取り残されている。 私は・・・ 「無意識の意識」じゃなく、大人が見返りを求めずに「情けを掛ける事」が、 本当に「人(他人)の為(助け)」になると思うけどね。「無意識」に対しては、 相手も「無意識」で返すだろう。よって、「為になる」迄は行かないのでは。 見返りを求めない・・・ 『無償の行為』こそ私は尊いと考える。それが「無意識」では道半ばだろう。 但し、これを「科学的に証明」するのは無理。故に、諺を引き出すのも無理。 こんな理屈の通じぬ世界に「科学」を持ち出すのは止めようよ。意味がない。 只・・・ 逆は真。「情けを掛けない様な奴は、人(他人)から助けてはもらえない」と。 けれど、「情けを掛けたのに」彼奴は「御礼も言って来ない」では本末転倒。 だが、似ている様で似ていない「無意識」と『無償の行為』の違いは難しい。 ところで・・・ 前出の「米国オンライン科学誌プロスワン」。ちと調べて見た。少し判った。 審査を通った論文は「科学分野での重要性・関連性が低くても除外されず」。 その割には「露出度が高い」。故に"こんな案件"にはピッタリの似非科学誌。 まぁ私自身が・・・ 何度もこのメルマガで「科学で事象全ては証明されない」とは書いているが。 もしかすると、抽象的な"こんな案件"では、発表すべき場所がないのではと。 その苦渋の選択がこの科学誌だとしたら、非難ばかりも出来ない。それでも。 諺の"科学的証明"は・・・ 止めた方が好い。その奥行は科学という狭い間口では計り知れない物だから。 専門が「発達心理学」であれば『親の気質がもたらす児童成長の阻害要因』。 これこそ抽象的過ぎるが、一つ一つ要因を当たる事に、科学的な意義アリだ。 親子の関係こそ・・・ 科学の「永遠のテーマ」だと感じる。完全な証明は出来ないだろうが意味有。 研究費との絡みがあるから、一概には言えないが、直ぐに、答えが出るのは、 科学的テーマとして、相応しくないのでは。もちろん、奇を衒ったものもだ。 だから・・・ 自分の時代で答えを出す必要はない。引き続いて行けば好い。科学本来の姿。 焦らないで下さい。奇を衒わないで下さい。地道な研究こそ、貴方の本道と。 門外漢の甘い考えかも知れません。科学は全部ではありませんが一部でも無。 結果として・・・ 我々の生活に繋がる物。無理に繋がないで。その焦りは結果より拝金主義を。
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