グレーゾーンの民間交渉人〜貴方に忍び寄る悪の手

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「グレーゾーンの民間交渉人
〜貴方に忍び寄る悪の手」

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マスコミ報道を鵜呑みにしてはいけない!
「阪神淡路の真実」



      先週の"WEEKLY TARGET"に対するご意見を頂きました。


【阪神淡路大震災〜10年後の"真実"】

 はじめまして、いつもメルマガを楽しく拝見させていただいております。
世論にとらわれない独自の視点と見解には、いつも感心して、読ませて頂い
ています。

 今回、メールをさせていただいたのは「★ W E E K L Y T A R G E T ★」
で、ハリケーン「カトリーナ」の被害にあったアメリカと阪神淡路大震災で、
被災した神戸との比較で、

───────────────────────────────────
>肯定する訳ではないが、「レイプ」「略奪」が頻発する背景には、
>人種差別の上に、"貧富差別"を、政府から敏感に感じていた黒人・貧困層の怒
>りというモノも、色濃く浮き上がってくる。

> 翻って、日本で・・・
>
>「阪神淡路大震災の時、こういう行為が、あまり行なわれなかったのは、
>
> 日本では、"人種差別"貧富差別"が、比較的少ないからではないかと思う」
───────────────────────────────────

 といった記載があった件に対し、少し、「認識の訂正」をしていただきたい
点があったため、突然のメールとなりました。


 訂正したい点とは・・・

    「震災後の神戸は決して治安が良くなかった」という点です。


 私の友人(女性)で、実際に、神戸で震災の被害に遭い、その後も、避難所生
活を、しばらく過ごしていた人の話では、あまり報道はされていなかったけれ
ど、震災後数ヶ月は、一人で外に出歩くことは怖くて出来なかったそうです。

 自衛隊や警察等は、当然ではありますが、被災者の探索や救助、事後処理な
どに追われ、神戸市内は「無法地帯」に近い状態だったそうです。

 事実、友人の知り合いが、数人の男性に暴行を加えられ、金品を奪われたり、
会社の同僚がレイプされたりと、普通であれば、一生の内、自分の周りで一度
あるかないかの事が頻繁にあったり、ボランティアを装って近づき、性的な嫌
がらせも受けた事もあったそうです。

 震災後、1年近くは、友人である私に対しても、"疑心暗鬼"の様子でした。
私が、男性だったことも、影響しているのでしょう。

 中には、わざわざ、他県から火事場泥棒に来る人も、かなりの数いて、友人
の親戚が、神戸市内でお店を経営していたのですが、震災に遭い、電気や水道
などのインフラがマヒしているため、避難所で生活していました(お店自体の
被害は、軽微だったそうです)。

 数日後、身の回りの物を取りに、お店に戻ってみると、商品をはじめ、めぼ
しい物は、全て奪われた後だったそうです。

 避難所内での"いさかい"も絶えず、報道機関も来ない小さな避難所では、震
災の影響よりも、むしろ、人間不信によって眠ることが出来ない人も、大勢い
たようです。

 酷いケースだと、避難所の直ぐ裏で、女性が「集団で暴行される」こともあ
ったと聞いたそうです。

 警察は、そういった被害の届出に対して、まともに取り合っては、くれなか
ったようです。彼らにとっては、そんな「軽微」な被害は大した問題ではなか
ったのでしょう。

 メルマガを読んだ人が、決してアメリカに比べて、日本の人間性が優れてい
ると勘違いしないようにしていただきたいです。

 アメリカでの略奪や暴行は、貧困が原因かもしれません。しかし、神戸での
それは「強者による弱者への加虐」だったことを、覚えておいて欲しいと思い
ます。

 むしろ・・・

  「人間性においては、日本の方が、問題は根深いかもしれません」

 報道されていた状況は、事実はあるにせよ、真実は殆ど報道されていません。
私自身、友人が被災しなければ知らなかったかもしれません。

 しかし・・・

「神戸の復興にはそういった"影の部分"があることを理解して頂きたいです」


 阪神淡路大震災は、

 私に・・・

    「人間のエゴと、同時に、"強さと弱さ"を教えてくれました」

 前述の私の友人ですが、今では結婚もし、二児の母として、多忙な日々を送
っております。家族を持つことで震災の傷を乗り越える事が出来たようです。
それでも、未だに、時々、夢を見るそうです。

 その夢は、地震の恐怖ではなく、崩壊した街と漆黒の闇と人の悪意こそが、
恐ろしいと言っていました。

 マスメディアからは、報道されていない点では「故意に隠匿していた」のか
は、私にはわかりません。

 実際、警察に、被害届が出されている件数自体は、非常に少ないのでしょう。
被害届の作成すら、してもらえない状況だったそうですから…。

 それでも、報道、そのモノに対しての不信感は、募ります。思い返せば、メ
ディアが真実を報道する事など、「過去に一度として無かった」のではないか
と思います。

 報道は、そこに何らかの意志が影響し、歪めて、虚実が曖昧になっているよ
うな気がしています。

 最早、真実は、無数の事実を各自が検証し、推測する以外に方法が無いのか
もしれません。
───────────────────────────────────

【Tak's コメント】

 Aさんから、メールを頂き、私自身も、マスコミの情報を鵜呑みにしていた
ことを、非常にうかつなことだったと反省しています。実際、現場におられた
方々にしか分からない苦しみや悲しみがあるということを、痛感しました。

 今でも、一見すると、阪神淡路大震災に遭った街は、きれいになったみたい
ですが、ハードの部分だけではなく、内面の部分で、精神的に、病んでいる方
々が、大勢いるという事ですね。

 このような暗部が報道されなかった背景に、マスコミは、「日本にはそうい
う事(略奪、レイプなど)があまりなかった」と世論を煽動したようですね。私
も、まんまと、彼らの策略にはまってしまったようです。

 そういう行為が、全くないとは思っていませんでしたが、ここまで酷かった
とは考えませんでした。実際に、私が住む北海道においても、有珠山の噴火の
時、銀行のATMが狙われたり、略奪が頻発しました。

───────────────────────────────────
>警察は、そういった被害の届出に対して、まともに取り合っては、くれなか
>ったようです。彼らにとっては、そんな「軽微」な被害は大した問題ではなか
>ったのでしょう。
───────────────────────────────────

 今の警官の能力は、20年くらい前に比べて、はるかに劣っています。一人
が出来る仕事の範囲も、狭くなっています。そういう能力的な問題も、絡んで
いるのではないのでしょうか。

 その頃は「市民のために働こう」と警察官を選んだ人が多かったが、現在は、
「警察官=公務員」という認識で、選択する人が多くなっているとの事です。

 一般市民も含めて、他人に対する「心の反射神経」が著しく減退しているの
を感じます。

───────────────────────────────────
>「人間性においては、日本の方が、問題は根深いかもしれません」
───────────────────────────────────

 私は、日本の方が、問題は根深いとは思いませんが、パニックに乗じて、弱
い人間を襲うという行為には、様々な事情があるにせよ、改めて、国境がない
のだと思い直しました。

 "地震"という自然の驚異も、もちろん恐ろしいですが、長い目で見ると、
「人心の中に潜む悪意」が一番恐怖ですね。私も、ある経験から、普段はとて
も良い人だったのに、豹変するケースをたくさん見ました。

 人は、極限状態に置かれた時、本当の「人間性」を露呈します。だからと言
って、人を信じないのも、非常に寂しい人生になります。しかし、相手の「人
間性」を見極めるのは、人生で一番困難な課題でしょう。

───────────────────────────────────
>マスメディアからは、報道されていない点では「故意に隠匿していた」のか
>は、私にはわかりません。
───────────────────────────────────

 おそらく、内閣官房長あたりから、各マスコミに対して、「取材箝口令」が
敷かれていたのでは、ないでしょうか?

つまり・・・

『日本国にとって「マイナス評価」になるモノは、

                     出来るだけ、隠すようにした』

 Aさんの仰ることが、真実であるのですから、報道されなかったとすれば、
そう考えるのが、自然だと思われます。何れにしても、日本ほどの先進国が、
「情報統制」を行なったとすれば、由々しき問題であります。

───────────────────────────────────
>実際、警察に、被害届が出されている件数自体は、非常に少ないのでしょう。
>被害届の作成すら、してもらえない状況だったそうですから…。
───────────────────────────────────

「俺達も、大変なんだ」とかいう理由を出して、引っ込めさせたのですね、被
害届を、おそらく。このような緊急事態だけじゃなく、通常時にも、このよう
な事が、頻繁に行なわれていると聞きます。

 だから、ストーカー事件などでも、実際は、直ぐに動き出さないのです。
「警察」は、何のために存在しているのでしょう?と最近は、疑問に思うこと
も、多くなってきました。

───────────────────────────────────
>それでも、報道、そのモノに対しての不信感は、募ります。思い返せば、メ
>ディアが真実を報道する事など、「過去に一度として無かった」のではないか
>と思います。
───────────────────────────────────

 私も、日本のマスコミが"真実"を報道したことなど、1度もなかったような
気がします。日本のマスコミは、一見、正義面をしていますが、実際は「権力」
には、からっきし弱い側面を、有しています。

 朝日の記事でっち上げ事件でもそうですね。真実を伝えようとする意志どこ
ろか、自分の仕事のためなら、「何でもあり」の世界が、そこには実在します。

      「ジャーナリストの風上にも、おけませんね!」

 とにかく、"真実"は1つしかないのですから、権力に屈せず、それらを、ジ
ャーナリズムの使命として、報道して欲しいですね。

───────────────────────────────────
>最早、真実は、無数の事実を各自が検証し、推測する以外に方法が無いのか
>もしれません。
───────────────────────────────────

 確かに、それらも「自己責任」の時代になっているのでしょう。如何に、大
量に垂れ流される"ジャンク情報"の中から、取捨選択し、正しいことを導き出
せる能力も、今後は、大いに必要になってくるでしょう。


      **生理現象も・・・→ 
http://tinyurl.com/9bf9q

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