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〜スリランカ最大野生生物保護区に 「動物の死骸」がない!? マスコミを通じて報道される「動物には災害を予知する能力があるのでは?」 という命題。それでは、本当に動物にはそういう能力が備わっているのか…。 【"動物"に関する不思議な事】 今回の地震による津波で、ヒトは14万5千人もの被害者が出た。そんな中 で「動物に関する不思議な事」が、数例目撃されている。 例えば、スリランカ最大の野生生物保護区であるヤラ国立公園では、3km に渡って、浸食したが、園内の野生動物保護員が救出に向かったところ、ゾウ の死骸もなければ、ウサギの死骸もない、つまり「動物達の死骸」がどこにも 存在していなかったのだ(もしかするとオーバーかもしれない)。 これも大きな被害に見舞われたタイ南部バンガー県カオラック地区の海岸に いた観光用のゾウが、津波襲来の前に近くの丘に駆け上がり、結果的に背中に 乗せていた外国人観光客約10名の命を救った。 詳細に言うと、地震が起きた頃(現地8:00)、上記のところに飼われていた ゾウ8頭が、突然、甲高い声で鳴き始めた。 ↓[約1時間後] 再び激しく鳴き出し、客を乗せていた複数のゾウが、突然、丘の林の方に走 り出した。 また、この時、海岸沿いの草原にいた水牛約100頭も沖に頭を向けた後、 耳を立て、直ぐに丘に向かって、走り出したとの事だ。 ↓[約1時間後] 『地震→大津波の来襲』 「他地域でも、これらに似た現象が目撃されている」 【動物に"災害予知能力"はあるのか?】 動物の"災害予知能力"については、これまでも数世紀に及び、様々な場所で ケンケンガクガクと議論されて来てはいる。しかし、その実態は、現代科学を 持ってしても、未だ明らかになっていない。 古くは、ギリシャの歴史家が、へリスという町を大地震が襲う数日前、蛇や ネズミ、ウサギ、イタチといった動物達が一斉に離れていったという現象を記 録している。 日本でも昔から、地震の前になると「ナマズが激しく暴れる」「鶏が産卵を 止める」「ミツバチたちが、慌てふためくように巣を捨てる」「魚の回遊場所 が変わる」「アリが一斉に場所を移動する」などetc…。種種雑多な事が実し やかに語り継がれている。 他にも、地震の度に、普段は温厚な飼い犬や飼い猫が、発生の数日前頃から 「無意味にほえだした」「異常にナーバスになった」「普段は良く食べるのに 、全然、食べなくなった」「いつもは出るのが好きなのに、急に猫が外に出な くなった」などetc…。 こういった地震前の"ペットの異常行動"が多数報告されている。つまり、今 回のスマトラ沖地震を例にしなくても、「地震(津波)などの災害と動物達の異 常行動」の因果関係を語る話は、枚挙にいとまがないのである。 【動物の"災害予知能力"を肯定?否定?】 動物の"災害予知能力"を「肯定的なもの」と「否定的なもの」に分けて、 箇条書きしてみたい。 [肯定的なもの] 1.野生動物は、人間よりも非常に敏感に、地球の震動を感じ取る能力がある。 2.動物は、地球から放出される電気やガスを検知している。 3.日本は世界有数の地震大国。それだけに地震予知の一環として「動物の予 知能力」の研究も行なわれている。 4.2003年9月・日本。公衆衛生が専門で、兵庫県の今津保健所の嶋村清 志医師らの研究により、「犬の異常行動…過剰にほえる、噛み付く」とい った行動から、"地震の予知"を行なう事が可能であると発表。 5.1975年・中国。100万都市の海城で「大規模な動物の異常行動」が 報告される。政府は、そうした情報を元に、住民らに避難勧告を発令。結 果、その数日後にマグニチュード7.3の大地震発生。住民の大部分は避 難していたため、死傷者わずか(もし、避難されていなければ15万人)。 6.現在でも、中国では、地震予知研究の一環として「動物の行動観察」が行 なわれている。これまでに「地震予知に関して、決定的な発見(再現性ア リ)」「動物達の間違った地震検知」の存在があることを確認。 7.1994年・カリフォルニア、1999年・ギリシャ、トルコの大地震前 には「犬が突然、意味もなく、吠え続ける」「鳥がかごの中で、せわしな く飛び回る」「猫が異常に臆病になって、隠れようとする」といった異常 行動例が多数報告された。 8.地震と関係した動物達が示す"特定の異常行動"は、民間レベルにおいて、 世界中から報告されている。それらの内の多くが「似通った行動パターン」 を現わしている。世界中で口裏を合わせる事は無理。etc…。 [否定的なもの] 1.米国地質調査学会の地震学者らは、「動物の予知能力」に懐疑的。理由は、 彼らはこれらに関する多くのデータを持つが、そこに「明確な再現性を持 つ因果関係」を見出す事が出来ないと存在を否定。 2.上記の学者の一人が、「動物は何にだって反応する。空腹時、テリトリー を侵された時、交尾時、天敵と出くわした時などの状況でも。従って、こ うした"動物の警告能力"を「動物の地震予知能力」として考える事は難し い。 3.中国・海城の例も、人間が予め「前震」を検知していたから。 4.一連の報告を地質学者の多くは、「"心理的な注目効果"に過ぎない」とし て否定。理由は、大地震や災害の前であった時のみ、事後的にそうした異 常行動を思い出し、『結果論的な関係性』を見出しているに過ぎないから。 etc…。 【学者同士の"レベルの低いケンカ"からの脱出】 上記で顕著な事は、[肯定的なもの]=生物学者達、[否定的なもの]=地質学 者という図式と思って、間違いない。言わば、学者同士がお互いの畑以外で勝 負をしたくないだけの事だ。 私自身は、"動物の予知能力"には「当たり」もあれば、「スカ」もあるとい うことだと考えている。全てがウソだとも言えないし、全てが"災害の予知"に 関して、有効だとも思えない。 自分みたいなファジーな人間だと「良い所取りすればいいのに」と単純に考 えてしまう。それを具現化している学者が存在した。天才と呼ばれる(英)生物 学者・RUPERT SHELDRAKE[ルパート・シェルドレイク]である。 氏は、下記ウェブサイトを開設し、世界中から「動物達の異常行動の報告」 を収集している。そこで得たデータを、現地の状況などと照らし合わせて、誤 報でないかを再度チェックする。 その際に、「他の地震検知用機器」などと組み合わせて、客観的にデータを 把握し、予知に役立てます。つまり世界中からデータが集まれば集まるほど 「予知に関して役立つ"動物の異常行動"」を見出す事が可能だと言うことです。 すなわち、お互いがお互いを責めるだけではなく、仲良く手を組み、今回の ように多くの犠牲者を出さないための『地震予知法』を確立させる事が肝要な のではないかと痛感します。 いつも思うのは「たいていの学者の度量は狭い」という事実です。 『動物の本能。この本能の欠落が顕著なのが ヒト』 *RUPERT SHELDRAKE[ルパート・シェルドレイク]WEB http://www.unlimit517.co.jp/url/file/sheldrake1.html
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