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と"冷たい現実" T氏が、会社の面接で出会ったあるMRから感じた"外資"の実態。今、日本 の製薬メーカーは、スケールメリットや乗っ取り阻止のため、合併するが…。 【偶然出会ったMRの悲哀】 この方の会社は、ワールドワイドで、ものすごくビッグで、医療部門なんて あれだけ売り上げがありながら、ほんのわずかという会社の日本の造影剤だけ を売る部門にいたMRの方でした。*Qという会社です。 日本では、10数年来、国内大手の製薬会社*Zに販売してもらっていた造 影剤であり、そのメーカーの信頼性・営業力・販売網でシェアを伸ばしてきた のです。 しかし、その造影剤を作っている部門と医療機器部門がQに買収されて、日 本では、Z社との販売契約を打ち切り、数年前から自社で販売(もちろん卸を使 って)開始しました。 ところが、お客様であるドクターからの反発と医療機器メーカーとして、名 が通っているQという会社の薬剤に対する信頼性などが、疑問視され、シェア が急激な右肩下がりでどうしようもなく「縮小・削減」になったそうです。 「"外資"の典型的な失敗例ですな」 もちろん、同じようなことを成功させたメーカーもありますが、「モチはモチ 屋にまかせる」ということでしょう。 【会社の詳細】 *Q=タイコヘルスケア http://www.tycohealthcare.co.jp/ *Z=旧・山之内(現・アステラス製薬) http://www.astellas.com/jp/ *造影剤=オプチレイに関する記事 http://www.astellas.com/jp/company/news/yamanouchi/031208.html ─────────────────────────────────── 【拓コメント】 日本で言う「リストラ」は本来の意味である"再構築"ではない、「ペイオフ」 つまり"首切り"のことである。そして、この"首切り"に晒されるのが、経営責 任のある役員ではなく、ほとんどの場合、末端の社員なのだ。 そして、日本では未だに、陰湿な形での"首切り"が横行している。その方法 とは、会社ぐるみで「嫌がらせ」をし、"自己都合の退職"に追い込もうという ものである("会社都合"だとイメージが良くないため)。 こうして退職に追い込まれた末端社員は、退職金は払われず、直ぐに「失業 保険」をもらうことも出来ず(支給されるまでに90日以上かかる)、高齢だと 再就職もままならず、会社の陰謀の犠牲者になってしまう。 外資系の企業というのは、こういうノウハウを蓄えているから、一見やり方 はスマートだ。退職金も少し多めに払うところが多い。あくまでも、ビジネス ライクに「金」で割り切ろうという主義である。 "首切り"をするにしても、名前が振るっている「早期希望退職者」ときたも んだ。最近は、日本の企業もこれに見習って、こういう名称で"首切り"してい る会社も多くなってきた。 結局、やっていることは同じ。ただ、"会社都合"の退職扱いとなるので、従 来の日本式・陰湿で残酷な"首切り"よりは、かなりましではある。しかし、外 資系の酷いところは他にあるのだ。 私も業界は違うが、ある"外資系の企業"に勤めていた。そこで約5年間くら い、外資のやり方を学んだ。良いところもたくさんあった。給与やボーナス、 福利厚生など「お金」に関する部分については、日本企業では考えられないほ どの"手厚い金額"を得られた。 だが、これだけは許せなかったのが、普段、偉そうに言っている役員や部長 が、自分達の担当している部門が傾いてくると、率先して、会社を去って行く ことだ。嵐の中、部下を平気な顔をして、置き去りにする奴がほとんどだった。 「外資系のエライ奴らは、"自分さえよければ"いいのである」 外資のお偉方には、「自分で責任を取る」という概念はない。良ければ、自 分の指導のお陰で、悪ければ、社会のせいなのである。外資の良いところであ る「金」が、最終的には、人の心を冒してしまい"拝金主義"に陥らせてしまう。 残念ながら・・・ 「外資系で良い人間関係を求めてはいけない。結局は貴方の足下を掬う」
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