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1.読者Hさんより、メール(クチコミ)を頂きました。 【「DHC」製品の真実とその企業姿勢とは…】 初めまして。私は栄養学を学んだこともあって、興味深く読ませていただい ています。 サプリではないのですが、「DHC」のことが書かれてあったのでお話しし ます。昨年夏ごろに、「DHCからCoQ10入りの栄養クリームが出来た」 ということで、試供品が届きました。 "CoQ10ブーム"になる以前に、飲んでいたことがあったので興味があり、 早速、使ってみました。 すると・・・ 「付けた途端に、ものすごい刺激を感じて、あわてて洗い流しました」 でも、 顔中真っ赤にはれあがってしまいました。その後、しばらくして、 「DHC」からCoQ10は、化粧品に認可されていなかったので、クリーム の製造は中止すると連絡がありました。 現在、「CoQ10は化粧品に使っても良い事」になっていますね。「DHC」 はCoQ10入りの化粧水と乳液は、販売しているもののクリームは製造再開 はしていません。 "メリロートとブルーベリーの件"を読んで、あのCoQ10入りの栄養クリ ームは、「やはりあやしかったのではないか、私のようにかぶれた人が多かっ たのではないか?」と疑ってます。 それ以前から、「DHC」は使わないようになっていたのですが、このクリ ームできっぱりと縁を切りました。 最後に余談ですが、CoQ10は吸収率が10%以下ということを聞いたこ とがあるのですが、 「化粧品としての効果は期待できるものなのでしょうか?」 ─────────────────────────────────── 【拓コメント】 参考までに、Hさんは、No.42/2005/3/17号の下の記事を読まれています。 ─────────────────────────────────── ●「DHC」…健康被害を隠ぺい"メリロート"と"ブルーベリーエキス" ● ─────────────────────────────────── 健康食品の通信販売大手「DHC」(本社・東京都港区)が、自社の健康食品 で被害が発生したにもかかわらず、同じ名称の食品が多い事をいいことに、事 故当該品が、自社商品でないかのように消費者に説明、同商品のキャンペーン 販促を継続していたことが、ある機関の調査で判明した。 被害が報告された健康食品はダイエット用「メリロート」と疲れ目の人向け の「ブルーベリーエキス」の2商品(2003.6.15)。 ─────────────────────────────────── この時、静岡県から厚労省に報告された"健康被害の実態"とは、被害を受け たのは、20歳代の女性で、平成14年(2002)から、メリロートとブルー ベリーエキスを摂取。 同年5月、健康診断で「肝機能障害」の疑いあり、翌日、医療機関で受診。 即入院となったが、適切な加療により、快復し、同年7月、退院。 この女性は、メリロートとブルーベリーエキス以外の健康食品は摂っていな かった。だから、この2品の摂取を中止したところ、肝機能が改善された。こ ういう事実をひた隠しにし、 『「DHC」は、消費者の安全より、ただひたすらに企業の利益追求に走った』 企業の姿勢は、製品の細かいところに繁栄されるものである。健康食品だけ じゃなく、「DHC」が取り扱う"化粧品"などの成分にも、消費者の安全より、 コストや販売が、優先されても、決して、不思議ではない。 Hさんの例を見ると、「サンプル(試供品)」という言葉に弱い女性の心理を 巧みに利用し、大勢の女性達を"人体実験"として使っているのではないかとい う穿った見方も、出来る。 実際、上記に出て来た"CoQ10"というのは、マスコミ先導の大ブームに よって、原料の方が著しく少なくなっている。これは、去年の10月から、"化 粧品"の成分として認められたのも、一役買っていると思う。 "CoQ10"=昨年の世界の需要は約150トン(アメリカが一番多い)。日 本市場での注目は遅れたが、実は、生産(世界の需要における)のほとんどを、 *日本の4社(カネカ65%、日清ファルマ、旭化成ファルマ、三菱ガス化学) で行っていたのである。 *現在(4/23)では、協和醗酵も参入して、5社になっている。 化学合成をして、コストを下げることも出来るが、カネカは「酵母の発酵」、 日清ファルマは「ナス科の植物」を使うなど、消費者の健康面や安全面を考慮 に入れ、"自然素材"に拘っている。 その上、"CoQ10"は、油にしか溶けなかったが、カネカも日清ファルマ、 その他の日本企業も、液状や粉末という形で「水溶性」にし、体内の吸収率を 高め、"CoQ10"の含有率も、素材の組み合わせにより、高濃度にすること を可能にした。 「こういうのが、本当の企業の姿勢・努力というのであろう」 だから、化学合成や中国製で質の悪い"CoQ10"で、見せ掛けだけの安い サプリメントや化粧品を作り出すことは、出来るだろう。実際にそういう粗悪 な品物を、ブームに便乗し、売っている会社も多い。 それらを踏まえて、Hさんの最後の質問に答えるとすれば、もし、「悪質な 会社の粗悪な"CoQ10"」を使い、化粧品を作るならば、肌荒れなどはして も、良い事は一つもないでしょう。 可能であれば、「良質な会社の良質な"CoQ10"」を使用し、化粧品を作 る事で、肌からの吸収率も上がり、それなりの効果が期待出来ると思います。 しかし、肌には、個人差や体調などもあり、あまり大きな期待を、持ち過ぎる のは止めた方が良いと考えます。 何れにしても・・・ 『「DHC」は、テレビでCMを流し続ける事より、 もうちょっと、消費者の安全面や健康面を考慮するように、 "企業姿勢"を変えていったら、どうだろうか?』
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