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1.読者Eさんより、メール(クチコミ)を頂きました。 【プラス思考=全てがプラスに働く!?】 初めて投稿します。何時も興味深く読ませて貰ってます。 今回の戯れ言、よくぞ言ってくれたと、胸の支えがすっととれた感じです。 初めて読むと、確かにすばらしいと思うのですが、何か引っかかる物があるの です。 今の、学校現場、子供を平等に扱っていない、ランクずけをする、差別する という非難を恐れる余り、幼稚園のお遊戯会での主役が、5人も6人も並んで する劇にはじまり、小学校の、徒競走をやめ、大差が付かないように組分けさ れたリレーの賞賛、教材、衣類など全て同じ物を使用させ(買わせ)、平等の 心、物をたいせつにする心、思いやりの心、を育てるという・・・・・・・。 「ホントでしょうか?」 この詩のように、プラスばかりで育てられた子供達が、プラスの行動ばかり する事が出来る、この詩を書いた人、この詩を絶賛している人たち、はっきり 言って、別世界の人ですね。 この世の中、マイナスを完全排除することは、不可能、この子達が、マイナ スに出会ったとき、マイナスの存在を知ったとき、適切な対処をして、乗り越 えていけるのだろうか? 「変な平等主義、変な愛が叫ばれて久しい」 そして今、10代、20代、30代の若者と呼ばれる人たちの短絡的な思考 と行動が、このようなことと無関係とは思えない。 異議をもうし立てると、殺されたり、殺されると同様にされる恐ろしい世の中 「ひっそりと残りの人生を暮らすしかないのでしょうか?」 ─────────────────────────────────── 【拓コメント】 ──────────────── 「子ども」ドロシー・ロー・ノルト ──────────────── 批判ばかりされた子どもは 非難することを覚える 殴られて大きくなった子どもは 力に頼ることを覚える 笑いものにされた子どもは ものを言わずにいることをおぼえる 皮肉にされされた子どもは 鈍い良心の持ち主になる しかし、激励を受けた子どもは 自信を覚える 寛容に出会った子どもは 忍耐を覚える 賞賛を受けた子どもは 評価することを覚える フェアプレーを経験した子どもは 公正を覚える 友情を知る子どもは 親切を覚える 安心を経験した子どもは 信頼を覚える 可愛がられ抱きしめられた子どもは 世界中の愛情を感じることを覚える ─────────────────────────────────── Eさんは、上記の詩を読んだ私の"戯言"欄に、意見を寄せてくれた。 私も、2度目に、この詩を読んだ時、「きれい事」過ぎると感じた。 人間社会には、「真の平等」なんて、あり得ない。子どもの頃から、「競争」 「序列」などがある中から、「自分は何が出来るんだ?」と考えさせることが、 一番大切だと思う。 こういう事が出来ていないから、いざ、就職するような年齢になり、大人社 会に出た時に、「平等じゃない」という事を初めて、痛感し、それから「自分 の生き方」を探すという回り道をしてしまう。 「前向きな"回り道"なら、まだしも・・・」 ただ単に、"世間知らず"という状態なので、「自己の能力」を過信した無謀 な人間が多くなるだけである。ある程度、自分を知った人間が「夢」を語り、 目指すのなら、分かる。 だが、大いに勘違いした人間達が、「無謀な夢」を語り、目指すから、"フリ ーター"という中途半端な職種が、渋々、認知され上で、社会問題を巻き起こし てしまう。 本来であれば、「子供時代」に"不平等"である事を学ぶべきなのに、大人に なってから、急に現実に引き戻されるので、自分の心にコントロールが出来な くなってしまう。 私は「子供時代」のどこかで、"冷や水を浴びせること"が、大人のするべき 事だと思っている・・・。それが、「本当の優しさ」だ。 > この詩を書いた人、この詩を絶賛している人たち、 > はっきり言って、別世界の人ですね。 ある意味の「現実逃避」だと思います。確かに、この通り、「子供」が育っ てくれるのは、理想だと考えます。 でも、現実に戻ると決してそういう甘い状況ではない。今の誰も彼もが「癒 し」を求める、本当に「卑しい」心が、こういう詩などを絶賛する根底にある のではないかと推測しています。 上に記しましたが、大人の社会で「マイナスの存在」を知った時、現状では、 適切な対処は困難でしょう。どこかで子供の時代に、かよわな「自己愛」を傷 つけられていないと、就職する年代以上では、自分で、傷つけるようなことは しないでしょう。 > そして今、10代、20代、30代の若者と呼ばれる人たちの短絡的な思考 >と行動が、このようなことと無関係とは思えない。 「短絡的な思考と行動」を育ててしまった私達にも責任があると思います。現 在のような「教科書検定」でちょこちょこと教育を誤魔化しているようでは、 この悪い流れを断ち切ることは、出来ないでしょう。 本当に、大人が本気になって、「教育」を考えなければ、日本はダメな国に なってしまいます。「若者の目が輝いていない国」に繁栄など、あるとは思え ません。 小手先の政策だけじゃなく、大人が真剣に考え、本腰を入れた「教育」を子 供達に施して行くことが、将来を背負って行く彼らに対する我々の義務と責任 だと思う。社会に対して希望を持ちつつ、子供達の目が輝くことなしに、 「"日本の再生"は、あり得ない」
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