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1.読者Aさんより、メール(クチコミ)を頂きました。 【病気も"気の持ちよう"】 今、東洋医学の診療所に、行っています。お薬は漢方。自分で煎じるのです。 思うのですが、なぜ、日本なのに、東洋医学ではなく、西洋医学の方が主流な のでしょうか? ─────────────────────────────────── 私は、「*脊髄小脳変性症(せきずい・しょうのう・へんせいしょう)と認定 されました。診断は、 私の住んでいる町の総合病院ですが…。 「私はそうとは思ってません」 「何を根拠に?」 と思われるかもしれませんが根拠は"直感"です(笑っちゃってください)。 実際の診療は、次のような感じです・・・ そのM診療所では、私が寝台に横になって、体をさすってもらったり、おし ゃべりをしたり、電気で体を温めるという"医療用按摩器"みたいなのに寝たり、 「うーん、上手く言い表せませんが、だいたいこんな感じです」 以前は、目の焦点が合わずに、上に流れていっていましたが、今はしっかり と安定してます。 歩行はそこに来られる年配の女性に「だいぶよくなったね」と言われますし、 転ぶことがかなり減り、視線が高くなりました。 あっ、ここでまた疑問がっ・・・!? 「なぜ、原因が分からない病気なのに、 進行を遅らせる薬というのがあるんでしょうか?」 「進行を遅らせることまでは、分かったということでしょうか?」 すみましぇん。この病気に名が付くまで、病院を何軒も回ったものですから、 疑いが増しちゃって・・・。 ─────────────────────────────────── *脊髄小脳変性症(Spino Cerebellar Degeneration=SCD) ─────────────────────────────────── 特定疾患の1つ。脊髄と小脳が萎縮し、運動失調を主要な症状とする神経変 性疾患。中枢神経の中で、脊髄と小脳は、かなり密接な繋がりを持っていて、 神経線維が情報伝達のために、行き来しているのも、強い関連アリ。 遺伝的な要因以外は、今のところ、"原因不明の疾患"だと定義されている。 推定では、10万人に対して、5〜10人程度だと考えられている。 治療は、ほとんどが"対処療法"。その中で、「運動失調」に効果があるとさ れているのが、"TRH投与療法"(Thyrotropin Releasing Hormone)の略です。 このホルモンは、下垂体前葉を刺激し、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、プロラク チンの分泌促進の他、中脳−辺縁ドーパミン系−視床下部に作用する。これ が更に、「小脳のプルキンエ細胞」の機能に関わる物質として、作用すると 示唆されているが、詳細なメカニズムや効果は、明らかになっていない。 ─────────────────────────────────── 【拓コメント】 なぜ、「西洋医学が主流」なのか・・・ ─────────────────────────────────── 1.一般論から言うと、医者の多くが、未だに「東洋医学」を科学的だと 認めていないことに、あると思われます。 2.どうしても、「西洋医学」の補助的な役割で「東洋医学」が使われてきた 経緯がある。だから、「西洋医学の医師達」は「東洋医学」を一段低いモ ノと見ているという傾向がある。 医師を志す学生にも、その傾向は顕著です。 *1,2の傾向は、医師だけじゃなく、一般社会でもその傾向が感じられます。 3.「西洋医学」では、"専門医制度"が確立されつつあるが、「東洋医学」 だけでは、今のところ、"専門医"にはなれない。 医師というのは、プライドが非常に高く、ステータスを求める人が多いた め、それを満たすのは、今のところ「西洋医学」ということになる。 4.「東洋医学」で良く使われる漢方は、一般的には、副作用の弱いイメージ があるが、実際の薬の調合は、「西洋医学」で使われる薬よりも、微妙で、 繊細なさじ加減が、要求される(かなりの技術と経験が必要)。 このさじ加減を間違うと、非常に重篤な副作用を示す漢方も存在する。 メリットとデメリットを考えると、「東洋医学」だけを専門に研究する医 師の絶対数は少なく、仮に、漢方などを処方する医者がいたとしても、一 般的に、技術と経験には疑問が湧いてくる。 5.単なるイメージの問題で、「西洋医学」=格好良い、「東洋医学」=田舎 臭い、いもくさいとする連中も多い。 ─────────────────────────────────── 1〜5までの事が、相乗的にかみ合い、今のところは、「西洋医学」が主流 になっているのではないかと思われます。 この病気の「進行を遅らせる」というより、何かの症状が出た時に、"対処療 法的に、効く薬"ということです。 「この病気に名が付くまで、病院を何軒も回った…」 何と言っても、ご自分の体ですから、納得の行くまで、病院を探されて、治 療を受けるというのも、必要なことです。その中で、悲観的にならずに、如何 に、病気と向き合っていくかが、大切なことだと思います。
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