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1.読者Iさんより、メール(クチコミ)を頂きました。


【父親と家族の無念…】

 最近、メルマガの購読を始めた者です。
 
 まだ、数回しか拝読していませんが、興味深く読ませていただいております。

 7/14のメルマガのHさんの話しは、とても印象深いものでした。

       「つい、私の父のことを、思い出しました」

 父は病気ではなく、頭部を打った後遺症でおかしくなり、病院で暴れ「受け
入れられるのは、ここしかない。ここが嫌だったら出て行ってほしい」と言わ
れて、送られたのが、"痴呆症を専門に受け入れている精神病院"でした。

 そこでも、暴れたため、「筋弛緩剤」を打たれ結果、寝たきりになりました。

「筋弛緩剤」を打つ前に、母には病院側から一応説明があったようですが、病
院を出されるかの2者択一を迫られたら、選択肢はなかったと思います。

 頭部を打った後の入院後、一度外科的には、"ほぼ完治した"というので退院
してきたのですが、暴力をふるう、夜中に徘徊をするなど家族が、一緒に生活
出来る状態では、なかったからです。

 精神病院に送られたのは、59歳の時で、結局、父はその病院で、寝たきり
の生活で、10年生き、69歳で亡くなりました。
 
 「今になって考えると、歩ける人を、薬で寝たきりにしてしまうなんて…」

 何て、「ひどいことをしてしまったのだろう」と思います。でも、その時は、
病院の言うなりに、なるしかなかった。

 "患者側が治療法を選択出来る、開かれた医療"になる事を望んで止みません。

───────────────────────────────────

【拓コメント】

 お母様も、やむにやまれぬ選択だったのでしょうね。
 心中いかほどだったかと、お察し致します。

 Iさんの後悔は、

 結果としては、お父様を、いくら「家族を守るため」とは言え、
 薬で抑え、隔離しなければならなかったということですね。

 ただ、この場合「家族の離散」を避けるという意味では、
 しょうがなかったのでは、ないでしょうか。

  「お父様も、天国で、きっと、そう思っていらっしゃいますよ」

 冷たい言い方かも知れませんが、現行の医療では、こういうケースだと
 「薬で抑える」というのは、ごく普通に取られる処置だと思います。

 >暴力をふるう、夜中に徘徊

 こういう症状が、長期に続くようだと、患者本人よりも、家族の方々が、
 疲労困憊の状態になってしまいます。病院でも、24時間体制で、一人の
 患者を、監視続けることは、現実的には、不可能なことです。

 きっと、

 ご家族が、健康で、幸せに暮らされることを、
 天国にいるお父様は、一番望んでおられると思います。

 それが、お父様に対する最大の「恩返し」ではないでしょうか。

 >患者側が治療法を選択出来る、開かれた医療

 Iさん同様、私も、それを強く望んでいます。
 そのために、微力ですが、これからも、メルマガを出し続けたいと思います。


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