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１．読者Ｉさんより、メール(クチコミ)を頂きました。 【"苦しい経験"を生かし…】 田畑さんがメルマガに書かれていた「精神科特例」の話しですが、 ↓ http://www.unlimit517.co.jp/ana62.htm 私が、正に感じていたことが、 数字になって現れていて興味深く読ませていただきました。 初めて問題の病院に転院させられた時は、医療スタッフの少なさに、場所柄 (Ｋ県の山奥)も手伝って、世と隔離されるという印象が非常に強かったです。 あまり、衛生的とも言えず、排泄物の匂いがし薄暗く、病院と言うよりは、 隔離施設という感じがしました。 ─────────────────────────────────── 院長先生も、はっきりと 「申しわけないが、ここはお預かりするだけの施設」とおっしゃってました。 ─────────────────────────────────── しかし、１０年の間に、だいぶ状況も変わり、病院は清潔になり、スタッフ の数も若干増え、リクリエーションなども頻繁に行われるようになりました。 半年ほど前に、ボランティアで、都内にある老健施設に行きました。 特養もあり、痴呆症(今は認知症って言うんでしたね)の方も、入居されてい る施設でしたが、非常に、明るくきれいな施設で、スタッフの方の真剣さも 感じられました。 ただ、そこは、私立の施設で、比較的経済的に余裕のある方が、入居されて いるらしいので、かなり"良い"施設らしいですが、父が入院していた施設と は、正に雲泥の差でした。 いずれにせよ、少なくとも、私ども家族が、父の奇行に苦しんでいた頃と比 べると格段に、痴呆が社会に受け入れられてきていることを嬉しく思います。 父のことがずっと頭にあり、「痴呆症患者の精神ケアの仕事をしたい」と心 のどこかに、思っていました。 数年前に「作業療法士」という仕事があるのを知り、私がやりたかったこと に近いのではないかと思い、今は、養成校目指して、勉強しています。 会社勤めをしながら、また、記憶力が衰えはじめてから、１０年以上経つ身 で、経済面の心配もあり、不安だらけですが、勝手に「天職」だと思い込み、 萎えそうになる気持ちを、振り立たせています。 しかし、目指していた国立の養成校が、今年で募集停止になり、ますます困 難な道のりではありますが…。 ─────────────────────────────────── 【拓コメント】 未だに、"終末期医療"は、「ボランティア的色彩」が強く、 それを、儲けるための道具にしてはいけないという観念が 世間一般には、未だ、広く蔓延っています。 そのため、実際には、資金繰りに困り、経営困難に陥っている ところも、多いと聞きます(介護保険の不正受給なども)。 スタッフも、重労働の割には、薄給で、暇もあまりなく、 辛い毎日を過ごしている人も、多いようです。 特に・・・ 「最初、やる気のあった人ほど、リタイアして行きます」 でも、Ｉさんのお話を聞くと、少しずつ改善は、されているようですね。 少なくとも、病院や施設の選択肢が、増えたということは、確かです。 Ｉさんが仰るように、周囲の受け入れ方や環境も、徐々にですが、 良い方向に、向かっています。 それから・・・ Ｉさんのような経験をされた方が、「作業療法士」になるのは、 非常に、意味があることだし、良いことだと思います。 勉強の方は、大変だと思いますが、是非、頑張って下さい。 その中での色々なご経験を、また、話して下されば、幸いと存じます。
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