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1.読者Uさんより、メール(クチコミ)を頂きました。 【責任放棄のセリフ"もう年だから…"】 「高齢者の医療について」のメルマガを、拝読しました。 今年77になる私の父も、病院と縁の切れない生活を送っております。 今回の投稿者さんの事例には遠く及びませんが、やはり他人事と思えません。 特に、気になるのが、「もう年だから」という医師のセリフです。 私の父はもともと体が丈夫でしたが、5年ほど前にガンで胃を全摘。 幸い、超早期で処置したため、再発していませんが、何かと心身の不調を訴 えるようになりました。 見た目は元気なのですが、日常的にめまいがするといっては寝込み、足が冷 えて、しびれるといっては、真夏でも真冬のような格好をしています(他にも いろいろあるのですが…)。 しかし、全身の精密検査をしても、心臓が少し弱っているぐらいで特に悪い ところは、なしとのこと。 ─────────────────────────────────── いつも最後に言われるのが・・・ 「もう年だから、仕方ありませんね」とのセリフです。 ─────────────────────────────────── 確かに、大病を患った後ですし、しかも、老齢となれば、体に故障が出てく るのだと思います。 しかし、本当に年だからどうしようもないことなのか、我慢するしかないの か、"素人"のわたくしどもには、分かりません。 例えば、「ガンや胃の摘出で、体がダメージを受けたから、弱い部分が悪化 して治らないのだ」とか「治療しても、これこれこういう理由で効果が見込 めない」というお話なら、分かります。 しかし、あれもこれも、年が原因で、検査では何の異常もないんだけれども、 痛いのは仕方がないのだと言われても、中々納得しずらいものがあります。 まだ、「原因不明なので治療できません」と言われた方がすっきりします。 これから、高齢化が進む社会だというのに、日常レベルの医療が、おざなり になっていくのだとしたら、とても不幸なことです。 かといって、経営難の病院は増えてるし、普通の医師も儲からない、医薬の 開発費は膨大、健康保険の財政は危機・・・。 ─────────────────────────────────── 苦労をしてきた父親に、 せめて、安らかな老後を送って欲しいだけなのですが…。 ─────────────────────────────────── >"セカンドオピニオン"を選択した方が、良いかも知れません・・・ ─────────────────────────────────── ところで「セカンドオピニオン」の件ですが、 ある種の「年寄りは頑固」でして…。 私も、他の病院に行ってみるよう勧めているのですが、特定のお医者様に 慣れると、そこにかなりの信頼を置いてしまうんですね。 「見知らぬ病院に行くことにも、抵抗を覚えるようです」 とはいえ、大事なのは父の体ですので、あきらめずに説得をしていこうと 思います。貴重なアドバイスをいただき、心から感謝します。 ─────────────────────────────────── 【拓コメント】 ─────────────────────────────────── >「もう年だから、仕方ありませんね」とのセリフ・・・ ─────────────────────────────────── 本当に、優しさの欠片も感じられない"嫌なセリフ"ですね。 医者としては、「自分は無能だ。だから、助けられない」と 責任を放棄しているに、等しい。 ─────────────────────────────────── いくら、精密検査で、問題がなくても、医者であるならば、 「めまい」「足冷え」「しびれる」に対処する具体的なアドバイスは、 必要だと思われます。 実際に、お父様には、その症状が出ているのですから…。 患者の方だけじゃなく、本来であれば、家族の方にも、 「こういう生活をさせて下さい」とアドバイスを与えるのが、 プロフェッショナルな医者本来の姿であると考えます。 こう考えてみると、日本には、本当の意味で「プロ医師」は、 いないのではないかと思われます。 ─────────────────────────────────── >あれもこれも、"年が原因"・・・ ─────────────────────────────────── そんなことを言われても、家族としては、納得出来る訳はありません。 ある意味、お父様の今後の人生には、医師が大きく絡んでいます。 その重要人物が、「希望を持てる言葉」も与えられないとは、 "医者失格の烙印"を押されても仕方がありません。 これ以上、気のない態度であれば、その医者から「カルテ」 をきちんと提出してもらい、"セカンドオピニオン"を選択した方が、 良いかも知れません。 病院は、色々な情報を収集し、ご自分で探されるのが、懸命と思われます。 だからと言って、「絶望してはいけない」と考えます。 故・山谷親平氏は、「絶望は愚か者の結論なり」と言っています。 ─────────────────────────────────── >かといって、経営難の病院は増えてるし、普通の医師も儲からない、医薬の >開発費は膨大、健康保険の財政は危機・・・。 ─────────────────────────────────── 「状況が厳しいからこそ、患者は、 より医療に、優しさを求めるのではないでしょうか?」 ─────────────────────────────────── 「人間、誰しも、病気を患うと非常に心細くなるものです」 ─────────────────────────────────── これらの状況について、少し捕捉しますと・・・ ─────────────────────────────────── 1.経営難の病院=初期費用の掛け過ぎ。 ハードの部分で、患者を集めようと無理をするため。 2.普通の医師も儲からない=過剰に儲けようと思わない限り、 ある程度の生活は保障されている。 3.医薬の開発費=開発費は、直ぐに元が取れます。 それほど、製薬会社は儲かるのです。 それでなければ、従業員が、あれだけの年収は取れません。 (T薬品 40歳 平均年収 1,500万円) 4.健康保険の財政は危機=確かに、これは間違いありません。 しかし、日本人の最低限度の健康は、この保険 によって、守られていると言っても、過言では ありません。 この制度を、崩壊させることは、ますます貧富 の差により、命の長さすら、金で買えるという 時代が来てしまいます。 ハリケーンで被害を被った黒人の多くは、 金がなくて、病院にも行けません。 ─────────────────────────────────── 一見して、危機に見えるようなことが、実は"異なる"という事が、 少しは、分かっていただけると思います。 ─────────────────────────────────── 医療の世界でも「勝ち組」と「負け組」がハッキリしているということです。 ただし、「負け組」でも、自殺をするほど、路頭に迷っている訳ではありま せん。 ─────────────────────────────────── >特定のお医者様に慣れると、そこにかなりの信頼を置いてしまうんですね。 ─────────────────────────────────── 確かに、そうでしょうね。 そういう方の割合の方が高いと思います。 人間と人間の付き合いですから、長くなればなるほど、 抵抗を覚えるのも、致し方ないかも知れません。 多くの日本人は、まだそういう事に慣れていませんから…。 ─────────────────────────────────── >私も、他の病院に行ってみるよう勧めているのですが、特定のお医者様に >慣れると、そこにかなりの信頼を置いてしまうんですね。 >「見知らぬ病院に行くことにも、抵抗を覚えるようです」 ─────────────────────────────────── 日本人、特に年配の方々に多かれ少なかれ、こういう傾向があることは、 私自身も、認知しています。 でも、御家族から見て、今、診療している医者が、頼りないのであれば、 この限りではありません。 ある意味、「決断を下せる」かどうかで、"寿命が左右される"と 言っても、過言ではありません。 お父様の命は、"御家族共同の命"でも、あります。 1日も早く、説得されるよう、祈っております。
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