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■□■ 医療再構築人T"緊急レポート"2 ■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ─────────────────────────────────── 2006年3月11日(土) 緊急市民フォーラム in 札幌(かでる2.7) ─────────────────────────────────── 『サハリンII石油天然ガス開発影響評価書の検証報告会』 〜斜里町における油汚染鳥の漂着 私たちは、何を問いかけられているのか?〜 主催:北海道ラプターリサーチ(代表・齋藤慶輔氏) 協力:国際環境NGO FoEJapan(Friends of the Earth) ─────────────────────────────────── 関連記事1 http://www.unlimit517.co.jp/ana88.htm 関連記事2 http://www.unlimit517.co.jp/ana89.htm ─────────────────────────────────── 私は、開催の記事を、11日付の朝刊で知った。取り上げたばかりの記事だ し、どうしても、現状を"生の声"で、貴方に伝えたかったからです。 会場は、札幌駅から徒歩で10分ほどの公的な施設。座ると60名くらいの 所に、立ち見まで出現し、全部で、おそらく80名は超えていたと思う。こ の問題の深刻さに、研究者だけじゃなく、市民も非常に関心を寄せている。 私は、少し早く会場に着いたため、前から3列目の席を確保することが出来、 じっくりと、フォーラムの内容を聞くことが可能であった。その中で、特に、 印象に残った話を、記して行きたい。 ─────────────────────────────────── [最新情報] 3月16日(木)〜17日(金) 1,614羽 の死骸を回収 + 町のパトロール13〜15日 299羽 + 12日まで 2,085羽 = 総計 3,998羽 原因も分からないのに、北海道庁は、ロシアに遠慮して、「油の調査」を、 中途半端なところで、幕引きしようとしている。ひどく及び腰の態度が、 非常に、ムカツク!北海道庁は、貴重な自然や、世界自然遺産を守ろうと する気持ちは、ないのだろうか? ─────────────────────────────────── *直接の関連はないかも知れないが、長崎県の対馬沿岸でも、2月以降 黒い油に汚染された海鳥が、相次いで見つかっている。 その数は、16日現在で、108羽。既に昨年1年間に、同海域で発見 された数の10倍近くに達している。原因は、「油の不法投棄」と指摘 されている。 ─────────────────────────────────── 2.北海道ラプターリサーチ 渡辺有希子・獣医師 ─────────────────────────────────── ●見つかった死骸は、ほとんどが、時間的にかなり経過したものだった。 ●死骸のほとんどが、他の生物に食べられ、損傷が大きかった。 ●死骸を回収し、分類することは、「海鳥の種構成の解明」に繋がる。 ●鳥種を分析し、「油の流出がどこで起きているか?」を、推定する。 ●「死因究明」のため、解剖を、実施する。 ハシブトウミガラス2羽、エトロフウミスズメ2羽の死骸を解剖。 [エトロフウミスズメ2羽] 栄養状態は、2個体とも、良好であった。刺し網等の痕跡が認められな かったことから、たくさんの油が短期間で付着したことが推測される。 溺死の所見。内科疾患はない。 [ハシブトウミガラス2羽] 脂肪蓄積は、痕跡的にとどめる。内科疾患はない。 ●鳥インフルエンザの簡易検査の他、報道では出ていなかったが、「ウエ ストナイル熱検査」も実施。両検査とも、全ての個体が、"陰性"だった。 *ウエストナイル熱 http://www.mhlw.go.jp/topics/2002/10/tp1023-1b.html ●鳥の羽は、"飛ぶだけ"のものではない。「保温」「防水」「浮力」などの 役目も果たしている。もし、フェザー(正羽=上の羽)と呼ばれるところ に、大量の油が付着し、防水出来なくなったら、ダウン(綿羽=下の羽) と呼ばれるところでは、防ぐことが出来ず、そのまま、染みて行く。 その結果、体温を保つことが出来ず、極寒のオホーツク海で、低体温に なり、死んでしまうことになる。 ●2005年12月27日、2006年1月5日、14日などに、野付湾 や、オホーツク海沿岸で、散発的に、油にまみれた海鳥の個体が、見ら れている。 ●1月12日〜15日に、(北見)枝幸町で、油にまみれた海鳥の個体が、 カモメが、食べているのを、目撃されている。 ●3月3日、羅臼町で、傷口が茶色になっているハシブトウミガラスの死 骸を発見。現在、油の分析中。特徴は、非常にやせていることだった。 ●同じことを繰り返さないために。「汚染原因の特定」「状況の把握」 「油の性質を明らかにする」「鳥の死因を調べる」「油の性質を明らかに」 「普段からの情報収集」「今後起こりうることとしての危機管理」 ●ハッキリと、「サハリンのプロジェクト」が原因であるとは、分からな いが、サハリンからブイを流すと、今回の死骸回収地に着くことは、判 明している。 サハリン〜オホーツク海の循環について http://wwwod.lowtem.hokudai.ac.jp/okhotsk/veil.htm ─────────────────────────────────── ↓もっと詳細を知りたい方はこちらをどうぞ↓ ▽知床・油汚染海鳥漂着問題 http://blog.livedoor.jp/abura060303/ 来週は・・・ 「北海道ラプターリサーチ代表・齋藤慶輔氏の発表」を取り上げます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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