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に至るメカニズムとそこにいる人々 年々増加する傾向にあるDV(Domestic Violence)。私もよく酒を飲む。内でも外でも。 だから、これは人事ではないと思った。実際に酔っ払ったことが原因と思われる「暴言」 や「暴ケータイ」、「暴メール」などが幾度もあった。 この調査によると男性の約3割、女性は男性の半分くらいが飲酒時にDVを起こしている。 これと同時に行なわれた「アルコール依存症」の調査では治療による断酒で暴力が激減する ことも確認されているようだ。 ただ、この「断酒」が簡単ではない。『アルコール依存症』は"失う病"とも言われ、色々 なものを失った挙句に最後は《自分の命》さえも失う人が少なくない。平均寿命は53歳。 それなら、人はなぜ酒を飲み続けるのだろうか? 自分自身がこんな体験をし、現在はA市で断酒下宿を営んでいるK氏という人がいる。彼の 唯一の救いは『アルコール依存症』の上、酷い暴力をふるう夫を妻が見放さなかったことで ある。済んでのところで彼は踏み留まった。人は何か支えがあると《自分の命》までは失わ なくて済むのである。でも、支える人の気持ちを考えた場合、相手に対する「無償の愛」だ なと本当に感心してしまう。これが人間、出来そうで出来ない(私もそうしようと思ったこ とがあるのだが貫き通すのは困難だった)。 いつも間にか彼の下宿には「断酒」をしようとする人達であふれていった。Kさんも含め、 「断酒会」では色々なことを語り合う。それぞれの人のアルコールによる様々なやばい経験 。Kさんも自ら参加することによって、42歳から断酒に成功しているそうだ。 だが、悲しい事に「断酒会」などに参加し、本当に「断酒」に成功して、アルコールを完 全に断ち、社会人として立ち直っていけるのが約2割しかいないのである。この「アルコー ル」という飲み物の魔力が如何に強いかを表している。それとも人の心が弱いのか。 何れにしても「アルコール」に自分自身の全てを無くしてまでこだわる理由はない。自戒 を込めて、やはり「酒に飲まれてはいけない!」この当たり前の言葉を守るしかない。それ を最低限守っていけば、『DV→アルコール依存症→全てをなくすという』最悪のシナリオだ けは免れるような気がする。 私は将来的にKさんの「断酒下宿」が普通の人で一杯の「下宿」になって欲しいと願ってい る。それはアルコール依存症の人は本人が不幸になるだけではなく、周りの人も一緒に不幸 に導いてしまうからである。 普通の「下宿」になる時までKさん、頑張って下さい!! 《MEMO.0011》DV(Domestic Violence)=ドメスティック・バイオレンス =身近な人による暴力 配偶者や恋人など自分のごく身近な人による暴力的行為。身体的なものだけではなく、精 神的、性的、経済的な暴力も含む。だから、手を出す、物を投げるなどの直接的な暴力行為 だけでなく、大声を出す、怒鳴るなどの行為もこれに入る。欧米では1970年代頃から意 識されてきた。日本でも漸く2001年10月に「パートナー間の暴力防止と被害者保護を 定めたDV防止法が施行された。しかし、ごく身近な人による行為のため、第三者がなかなか 踏み込めないという問題も未だに抱えている。
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