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着床前診断(受精卵診断)でなるべく障害児の出産をしないように防ぐのは差別に繋 がるのだろうか? 現在(8/12)、日本産科婦人科学会では「重篤な遺伝病に限る」として審査制度を設けて その上で"着床前診断"を認めている。最近では7月23日に遺伝病としての筋ジストロフィ ーを持った妊婦の例(慶応大学が申請)が審査を通った。 この"着床前診断"を無断で行なったとして、学会を除名されたドクターがいる。それは港 街K市にあるO病院院長O医師である。O医師は「男女産み分けのために」この診断を行なった。 彼は"着床前診断"の実施を求める21組の夫婦と一緒に「診断を推進する会」を結成。 秋には学会の審査が通らなくても、この21組に対して"着床前診断"を実施すると発表。 この21組の内訳は17組が染色体異常による習慣性流産の夫婦。4組は遺伝病デュシェ ンヌ型筋ジストロフィーの夫婦。 O医師が主張するようにこの診断を望んでいる夫婦はたくさんいるのだろう。しかし、元 々「男女の産み分け」という名目(つまり商売優先)で"着床前診断"を実施してきたO医師 が今更まっとうな理由をつけて、診断を強行することが医療の前進に繋がるのだろうかとい う疑問を私は持っている。 本当に遺伝的に苦しんでいる夫婦を助けるのなら分かるけど、O医師の行動からするとそ れは「二次的な理由」になってしまうのかと考えてしまう。そんな事はおくびにも出さない が・・・。 本来の目的なら"着床前診断"の実施を推進することは決して、「障害者差別」に繋がらな いと思うが「男女産み分けのために」などという商用目的が絡んでくれば、やはり「障害者 差別」やひいては「男女差別」など性差別に繋がってもおかしくはない。 彼の行動が着床前診断に対する日本産科婦人科学会の考え方に一石を投じたことは評価出 来るが詳細な議論のないまま、なし崩し的な解決(認めるにしても認めないにしても)を簡 単に出してしまうことだけは避けて欲しい。 どんな理由があっても親は子供が幸せに生まれて欲しいと思う。 《MEMO.0015》着床前診断(受精卵診断) 体外受精した受精卵が4〜8個の細胞分裂した段階で1〜2個の細胞の遺伝子を調べ、 遺伝病などの有無を診断する方法。 【異常がない場合】→受精卵を子宮に戻して、妊娠、出産させる。 【異常が発見された場合】→その受精卵を「廃棄」する。
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