毒舌!医療と生物をやさしく読み解く入門

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言葉を失った息子の
『コミュニケーションしたい!!』を現実に



     ちょっと心の温まる話を常連のTさんが送ってくれました。

【Kさんの息子と事情】

   京都に住むKさんのご長男は先天性の障害があり、1歳で話せた言葉も言葉も2歳
  には後退が始まり、結局はすべての言葉を失ってしまいました。

  「この子は言葉を失ったのではなく、中に閉じ込められて出せなくなっているのだ」

   語学学習の出来る知育玩具を色々と探したが、障害のある息子さんが自分で遊べる
  適当なものがありません。

   当時、Kさんは大手医療機器メーカーに勤務しており、仕事では長年温めていた「医
  用装置用マウス」の構想を提案していたが、土壇場で不採用となり、落ち込んでいま
  した。

【Kさんの一念発起】

   しかし、ある時、息子さんがテレビのリモコンを押したりするのを見て、「パソコン
  が意思の発信手段になる!」と確信しました。

   そこで会社ではボツになった「医用装置用マウスが使えるかもしれない」とふと考え
  付きました。

  「サラリーマンのまま、息子に何もしてやれずに人生を終わっていいのか・・・」

  「息子が失ってしまった言葉を必ず蘇えらせてやる!!」

   と決心し、会社を退職、自分自身で"コンピューター機器開発会社"を設立して、知的
  障害者も使えるパソコンの開発に取り掛かりました。

  『知的障害者だって、パソコンを使えれば、生きる支えになる』こういう信念を持って、
  Kさんは今もこの商品に真摯に取り組んでいます。


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