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トリ→ブタ⇒ヒト=インフルエンザ治療薬⇒ 厚労省が対策に本腰 厚労省が試算「2500万人分」必要。 【新型インフルエンザに対して"国家的備蓄体制"】 先週、中国で未だに鳥インフルエンザが終息せず、しかもブタに感染しているという例 も発見されたことを記しました。それに対応するかのように厚労省はもしかすると近い将 来、「新型インフルエンザ」の大発生に備えて、治療薬の備蓄に踏み切る。 [厚労省の試算]新型発生の場合、免疫が無いから爆発的発生!! 国内 17、400、000人が感染(最小13,450,000-最大25,240,000)。 420、000人が入院(最小170,000-最大530,000)。 厚労省は治療薬として「タミフル(ノイラミニダーゼ阻害剤)」を選択しようとしてい る。理由は国内在庫が既に14、200、000人分確保されているからである。 【タミフルは本当に安全か?】 ただ、安全性から言うとこのタミフル(ロシュ社製)はショックや肝機能不全、腎不全 など重篤な副作用の他、嘔吐や下痢など比較的軽度なものまで高い確率で副作用が現れて います。しかも新しい薬のために飲み合わせや副作用に関する情報も少ないのが現状です。 緊急を要することは分かりますが、「安全性」を無視してもいいのかという疑問が起き てきます。また、効果の面を考えても大人のB型インフルエンザに対するものは確認され ていません。 【インフルエンザのメカニズム】 インフルエンザウィルスはA型(ヒトやブタなどの哺乳類、多くの鳥類)、B型(ヒト やアザラシ)、C型(ヒトとブタ)に分類されます。このウィルスは表面に赤血球凝集素 (H)とノイラミニダーゼ(N)を持ち、これを介して、ヒトの細胞に感染します。ヒトは (H)と(N)に対する抗体を作ることによって感染を防御します。一方、インフルエンザ ウィルスはこの(H)と(N)を微妙に変化させたり、組み合わせを大胆に変えて、ヒト の抗体に対しています。 (H)は1〜15までの15種類 (N)は1〜9までの9種類あります。 タミフルはこの(N)の阻害剤です。 【過去の大流行(パンデミック)】 1918年 スペイン風邪 H1N1 2400万人死亡→A型 1958年 アジア風邪 H2N2 約10万人 →Aアジア型 1968年 香港風邪 H3N2 約5万人 →A香港型 1977年 ソ連風邪 H1N1 →Aソ連型 ↑これらの殆どが トリ→ブタ⇒ヒト=パンデミック という感染経路を辿っている。 *大流行ではないが1997年香港で(H)が5であるインフルエンザ患者が確認された (赤ちゃんは死亡){これは トリ⇒ヒト へ感染した例} ここで先週取り上げた中国の鳥インフルエンザの型を思い出してみると「H5N1」 「H9N2」であった。「H5N1」はHとNの型とも、既にヒトで確認済みである。 だから、組み合わせの問題もあるが何時、ブタを介して、ヒトに感染してもおかしくな い状況なのである(トリから直接もあり得る)。 インフルエンザワクチンは流行しそうな型を推測して、組成されます。確かにワクチ ン接種がなされるようになってから、パンデミック(大流行)による死者数は激減しま した。 今回の試算でも海外で新型が発生したら、直ぐに「ワクチン開発生産」に着手出来る ような体制は取るようです。 この様な変遷を経て来たインフルエンザですが、前にも言った通りに新型発生の可能 性は充分に考えられます。だから、厚労省の準備は全然間違いではありません。タミフ ルの備蓄も特効薬の無い現在では止もう得ないかもしれません。 ただ、「タミフル」の副作用情報にはこれからも耳を傾けて、行った方が良いと思います。 「厚労省 御中。やっている事は間違いない。でも、聞く耳も持とう!」
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